今月の話題 2001年10月
アトピーにステロイド外用薬を使用して生じた首の色素異常症

頚部のpoikiloderma(多形皮膚萎縮症)様皮膚病変
ステロイド使用歴がある。
非常に強い色素沈着、紅斑、滲出液、強烈なかゆみがある。
ステロイド使用暦がある。

poikiloderma(多形皮膚萎縮症)は皮膚萎縮、色素沈着および色素脱失、毛細管拡張が混在する皮膚病変である。日常みられるのはほとんどが、アトピー性皮膚炎ステロイド外用薬を使用した場合である。ステロイドの使用期間が長ければ必ず全員に起こります。特に頚部は発生しやすい部位です。皮膚筋炎、強皮症、慢性放射線皮膚炎などでもみられる場合がある。いづれにしても大変難治性である。首はこの様な独特の副作用が出やすいため、顔と同様ステロイドはどんな疾患であれ、使用しないことが望ましいと考えます。