今月の話題 2001年2月
熱傷
作成 たらお皮膚科

1度熱傷
(熱湯がかかった)
2度熱傷(浅い)
(ストーブに触れた)
2度熱傷(深い)
(職場で沸騰した鍋の中身がかかった)


熱傷は寒い時期に多い事故です。最も重要なことは、広範囲(成人ではおおよそ両上肢の範囲を超える)場合はすぐに病院で補液と局所の処置を行うことです。
小範囲の場合(成人ではおおよそ片方の上肢以内の範囲の時)は、まず冷水や氷嚢、アイスノンなどで疼痛がおさまるまで(程度によりますが、おおよそ15分以上数時間)とにかく冷やすことが重要です。
慌てて皮膚科に飛びこんで来れば何とかしてもらえると考える方が多いのですが、あまりメリットはありません。とにかく小範囲の場合は冷やすことです。軟膏処置は疼痛がほぼ治まってからで良いのです。水疱はつぶれない様そっとして、軟膏は塗らず清潔なガーゼを当てて皮膚科に行きます。どんなに軽いと思っても跡を残さないため、また今後の手当てを知るために一度は皮膚科を受診してください。