蕁麻疹(じんましん)

作成 たらお皮膚科

普通の蕁麻疹 蕁麻疹様紅斑
(血液検査を行ったほうが良い)
クインケの浮腫
(口唇、眼瞼などにできる蕁麻疹
の一つ)
色素性蕁麻疹


普通の蕁麻疹

(1)原因・・・食事(ソバ、魚介類、卵、牛乳、肉類、刺激物、アルコ−ル、もち、揚げ物などの油分の多い物、ホウレンソウ、ナス、イチゴ、タケノコ、イモなど)、薬剤(食品添加物を含む)、物理的刺激(局所性または全身性寒冷、温熱、日光、機械的刺激、遅発性圧、水性、振動)、胃腸障害、便秘、病巣感染(扁桃炎、虫歯、蓄膿など)、ピロリ菌や肝炎ウイルス、感染感冒、ストレス、出産後、コリン性(運動、温浴、精神的緊張)、生活環境因子(ダニ、ハウスダスト、カンジダ)、植物、昆虫(特にハチ)、内蔵疾患(肝臓病、膠原病など)、その他。個人によって、また場合によって様々です。蕁麻疹がよく出る方は、食べ物や体調、天気、その日の出来事などを日記に付けておいた方が良いでしょう。

(2)検査・・・発熱のある時は必ず受けて下さい。慢性の時も時期をみて行なった方が良いでしょう。当院で行なっています。

色素性蕁麻疹

幼児型は成年までに治癒する場合が多く、成人型は難治性です。原因は不明ですが、母斑説、虫刺されのアレルギー、薬剤アレルギー、腫瘍の一つ、新陳代謝障害説などがあります。主に頚部、背部、胸部、腹部に爪甲大までの褐色斑や結節(しこり)が多発します。急にかゆみが発生し膨疹(みみずばれ)ができるのが特徴です(Darier徴候)。リンパ腺の腫れ、肝臓・脾臓の腫れ、骨の異常を伴うことがあります。摩擦や入浴をきっかけに膨疹、かゆみ、悪心、嘔吐、腹痛、呼吸困難、頭痛、けいれん、意識喪失、ショック症状などが現れることがあります。