皮膚真菌症

作成 たらお皮膚科

足白癬(趾間型) 足白癬(角質増殖型) 爪白癬(足) 体部白癬(腕、ねこの白癬が伝染)
体部白癬(背部、典型的) 体部(顔面)白癬(ステロイド誤用による悪化) 体部白癬(臀部、典型的) 体部白癬(ステロイド誤用による悪化)
股白癬(典型的) 手の爪白癬 手の角質増殖型白癬 足白癬(接触皮膚炎および2次感染)
カンジダ性指間びらん症 乳児寄生菌性紅斑 カンジダ性間擦疹(陰股部) カンジダ性間擦疹(陰股部)
カンジダ性間擦疹(腋窩) 手の角質増殖型カンジダ症 癜風(胸部、典型的) マラセチア間擦疹(腋窩)
カンジダ性爪囲炎・爪カンジダ症


皮膚真菌症は真菌、発汗、局所の不潔、体質などが関係して発生します。
白癬(水虫、たむし)は頭部白癬、体部白癬、股白癬、足・手白癬、爪白癬、深在性白癬(炎症性白鮮、白鮮菌性毛包炎)などに分類されます。頭部白癬、手および足の角質増殖型白癬、爪白癬と深在性白癬は原則として内服薬が必要です(外用薬もありますが)。すべて他人、動物、自然界(土壌)などから伝染します。完治が望める疾患ですので、医師の指示に従って頑張って治療しましょう。市販の外用薬は激しいかぶれを起こすことがしばしばあります。皮膚科で正確な診断を受けてから、正しく薬を使用しましょう。時にニ次感染を起こし、安静が必要になったり、治療開始が遅れると注射が必要になったり、糖尿病のある方は稀に足切断が必要になる場合もあります。結構怖い疾患です。自然治癒は望めません。生涯進行性の疾患です。自分自身のためだけでなく、家族、他人のためにも積極的に治療する必要があります。
カンジダ症は、だれの皮膚・粘膜にも常在するカビですが、湿潤や免疫不全(最も多いのがステロイドの誤使用)が関係して発病します。治療は通常患部の清潔と乾燥、適切な外用薬で治癒します。カンジダ性爪囲炎、爪炎、外陰部カンジダ症、手の角質増殖型カンジダ症などは内服薬も必要です。再発しやすい疾患です。
癜風(でんぷう)は、皮膚の色が黒褐色や白くなる通常の癜風、にきび様の丘疹ができるマラセチア毛包炎、マラセチア間擦疹があります。ステロイド、免疫不全も関係があります.
発病したら早めに治療しましょう。特に皮膚の色が白くなる白癜風は、早く治療しないと永久に皮膚の白さが残ってしまうことがあります。

内服抗真菌薬
イトリゾールカプセル http://www1.neweb.ne.jp/wa/opharm/PharmAssist/164.htm
ラミシール錠 http://www.lamisil.jp/kusuri/ku001.html
ポンシル錠 http://www1.neweb.ne.jp/wa/opharm/PharmAssist/011.htm