紫斑病

作成 たらお皮膚科
単純性紫斑下腿に散在する出血斑) 左の拡大像 老人性紫斑
特発性血小板減少性紫斑(舌) 抗がん剤の副作用による紫斑 圧迫による紫斑
アレルギー性血管性紫斑病
(シェンライン・ヘノッホ紫斑)
アレルギー性血管性紫斑病
(シェンライン・ヘノッホ紫斑)
ステロイド紫斑
慢性色素性紫斑 慢性色素性紫斑 慢性色素性紫斑

単純性紫斑

四肢、特に下肢に好発する、表在性の浸潤(しこり)のない点状の出血斑で、20才代の女性に多くみられます。合併症はありません。血液検査も異常を認めません。

原因は不明ですが、血管の弱さが関係するものと考えられます。過労や生理の時悪化しやすい様です。春、秋に多い傾向があります。
なるべく安静にし(激しいスポーツなどは控えて)ます。。アレルギー性血管性紫斑病の軽症型ともいわれています。アレルギー性血管性紫斑病は、胃腸、腎臓、関節症状を伴い時には重症になることがありますので、慎重に経過をみる必要があります。また、初期には区別がつかないことがあるので、早目に診察を受けてください。

特発性血小板減少性紫斑
特発性血小板減少性紫斑は重篤な疾患で、できるだけ早期に見つけて適切な治療をする必要があります。思春期の女性に多い傾向があります。血小板が5万/mm3以下になると自然出血します。薬のみでは効果がない場合は脾臓の摘出などの外科的治療が必要な場合があります。

なお、急性白血病や再生不良性貧血などによる場合は続発性血小板減少性紫斑と言われます。

アレルギー性血管性紫斑病(シェンライン・ヘノッホ紫斑)

小児に多くみられ、主に四肢に丘疹、膨疹、大小様々な紫斑が出現してくる。重症例では水疱、びらん、潰瘍が続発する。同時に腹痛、嘔吐、下痢、下血、食欲不振、、関節痛などを伴う。小児では、約10%に陰嚢の腫脹と痛み、まれに睾丸捻転を思わせる激しい疼痛がある。経過中にIgA腎症を生じることがある(約60%)。蛋白尿と血尿がみられる場合が多い(尿検査は1年くらい経過をみる必要あり)。血小板は異常なし。小児では細菌感染によることが多く、成人では薬剤アレルギーによることが多い。治療は原因、症状によって異なる。安静にすることが重要である。


慢性色素性紫斑
下腿に多く、慢性に経過する、点状出血、丘疹、毛細血管拡張、色素沈着などをみます。多くの場合中年以降にみられるが、時に小児、若年者にもみられます。真の原因は不明であるが、血液の異常はないことが多く、微小循環障害と血管壁の弱さが関係するものと考えます。時に高血圧、静脈瘤を合併します。かゆみはないことが多いが、掻痒性紫斑という病型は激しいかゆみがあり、足関節部に点状出血が生じ、下腿、大腿、腰臀部へと上行性に拡大して行きます。