物理的皮膚障害

作成 たらお皮膚科

光接触皮膚炎 光線過敏症 熱傷(1度) 熱傷(2度)
凍瘡(しもやけ) 褥瘡(床ずれ) 鶏眼(魚の目) 胼胝(たこ)
種痘様水疱症 種痘様水疱症 black heel


光線皮膚障害ならびに光線過敏症
日光皮膚炎 いわゆる日焼け(海水浴、スキ−などで発生)
慢性光線皮膚症 農作業など紫外線を長期にわたり受けた場合の水夫皮膚、農夫皮膚
項部菱形皮膚
光線角化症(老人性角化腫、日光角化症とも言われる前癌状態)
光線口唇炎
光線過敏症 光接触性皮膚炎
ベルロック皮膚炎
光線過敏型薬疹
多形光線疹(多形日光疹)
種痘様水疱症
日光蕁麻疹
色素性乾皮症
雀卵斑
ポルフィリン症
ペラグラ
光線性類細網症
光線により誘発・悪化をきたす疾患 エリテマトーデス
多形紅斑
扁平苔癬
ダリエー病
毛孔性紅色粃糠疹
Senear Usher 症候群
酒さ
アトピー性皮膚炎
肝斑
単純性疱疹
炎症後色素沈着

光毒性反応と光アレルギー反応
光毒性反応 光アレルギー反応
原因物質 ソラレン、アントラセン、ローズベンガル、ポルフィリン、
アクリジンオレンジ、タール各種植物由来の物質など。
サルファ剤、クロルプロマジン、プロメサジン、トルブタミドなどの薬物、ハロゲン化フェノールなどの殺虫防腐剤など。
症状 光照射後短時間に起こる蕁麻疹、紅斑、灼熱感などの反応、または数時間後あるいは数日後に発生する日光皮膚炎様変化の2型がある。 いわゆる湿疹・皮膚炎様皮疹で、多形性に富み、掻痒が著明である。慢性化すると苔癬化を生じ、慢性湿疹の像を呈する。
発生頻度 高率 低率
感作期間 不要 必要
光と薬物量 多い 少ない
交叉反応 なし あり

MED(minimal erythema dose) 日焼けの紅斑反応が始まる最小照射エネルギー量;日本人では1MEDは20分といわれている
SPF(sun protect factor) 日焼けや色素沈着を防ぐ効果を示す指数で、数値が高いほど紫外線(UVB)防御効果がある。SPFの算出法は、サンスクリーン剤塗布部位のMEDを分子に、近接非塗布部位のMEDを分母にして計算した値で、SPF1は平均的日本人が約20分間屋外にいても日焼けの紅斑を防ぐことができる数値である。
PA 一時的に黒化を引き起こし、長時間かけて肌の弾力を失わせるUBAを防ぐ効果を+の数で示したもの。メーカーにより基準が異なる。

参考文献;標準皮膚科学、第4版、監修 佐藤良夫、医学書院