いぼ(伝染性軟属腫、尋常性疣贅、青年性扁平疣贅)

作成 たらお皮膚科

伝染性軟属腫(みずいぼ) みずいぼ反応(みずいぼ周囲の皮膚が
ザラザラする。アトピーの場合が多い)
伝染性軟属腫に2次感染合併
手の爪の周囲の尋常性疣贅 尋常性疣贅(下腿) 尋常性疣贅(足底)
尋常性疣贅(足底) 尋常性疣贅(足の指先) 尋常性疣贅(内科で冷凍のやり過ぎ)
青年性扁平疣贅(ステロイド誤用) 青年性扁平疣贅(ステロイド誤用で悪化) 参考;アクロコルドン
(ウイルスではなく、体質性のいぼ)

伝染性軟属腫(みずいぼ)は主に小児(乳幼児から小学低学年まで)に多い疾患ですが、大人も感染することがあります。特にアトピー性皮膚炎の方はかかりやすいです。ポックスウイルス群の伝染性軟属腫ウイルスによる感染症です。皮膚以外の症状はありません。自然治癒する場合もまれにありますが、放置すると数がどんどん増えていくので、ピンセットで摘出したり、内服薬や外用薬などで治療します。

尋常性疣贅は足、手、四肢、顔などの露出部にできることが多く、小児も大人もできます。パポバウイルス群のヒト乳頭腫ウイルスの感染によってできます。いぼの数、大きさ、部位、体質などによって治療法は変わってきます。冷凍、内服薬、外用薬、レーザー、電気焼灼などを行います。何よりも薬を飲めば治ると信じること、そして薬を飲み忘れないことが最も大切です。

青年性扁平疣贅は若い方の顔面、頚部、手背、腕などにできやすい傾向があります。パポバウイルス群のヒト乳頭腫ウイルスの感染によってできます。湿疹やにきびと誤診されて悪化する場合が非常に多くみられます。顔には基本的にはどんな皮膚病にもステロイドは使用しないと考えれば安心です。治療法は内服薬が主です。補助に外用薬、注射を行うこともあります。何よりも薬を飲めば治ると信じること、そして薬を飲み忘れないことが最も大切です。