母斑症

母斑症は母斑（“あざ”）性の病変が皮膚だけでなく、皮膚以外のいろいろの臓器に病変をみる疾患です。まれですが次の様な疾患があります。


レックリングハウゼン氏病	レックリングハウゼン氏病	色素失調症（ブロッホ・ザルツバーガー症候群）

レックリングハウゼン氏病	全身各所にいろいろな形の色素斑と皮膚神経線維腫が特徴。神経系の腫瘍を合併。骨、眼、内臓の病変を合併することがある。常染色体優性遺伝。
結節性硬化症（ブーヌビーユ・プリンゲル母斑症）	white leaf-shaped maculae（葉状の不完全脱色素斑）が乳幼児期に初発し、早期診断に役に立つ。顔面の多発性の小腫瘍（angiofibroma)、てんかん発作、知的障害、内臓病変。常染色体優性遺伝。
アルブライト症候群	皮膚色素斑、骨、性的早熟。
ポイツ・ジャガース症候群	口唇、口腔粘膜、てのひら、あしのうらの色素斑と消化管の多発性ポリープ。常染色体優性遺伝。
色素失調症（ブロッホ・ザルツバーガー症候群）	特異な水疱、色素沈着と奇形を合併。ほとんどが女子。
スタージ・ウエーバー症候群	顔面の広範な単純性血管腫と脳軟膜の血管腫による神経症状（てんかんなど）。