2005/10/20
エニアグラム図の中にある数の不思議!
1 循環数字「142857」
どんな数でも「7」で割ると、「142857」という数字が出てくる
ことはよく知られています。たとえば、
131÷7=18.714285714285……
と、なります。小数点以下は、ずっと永遠に14285が続きます。7
の倍数以外の数なら、どんな数でも同様な結果が得られます。ち
なみに、他の数字も取り上げてみましょう。
1÷7=0.142857142857142857……
1896÷7=270.8571428571428571……
200341÷7=28648.142857142857……
「14285」という数は、エニアグラム図では円の中の星型にある
点の数字で、性格タイプの6つのタイプを表わしています。つまり、
攻撃タイプ(2・8・5)と防御タイプ(7・1・4)です。調和タイプ
は三角型にある地点の数字で、3つのタイプです。
循環数字は他にもあります。例えば「13」です。小数点以下は同
じ数列が続きます。
2÷13=0.1538461538461538……
1896÷13=145.84615384615……
200341÷13=15410.8461538……
「153846」を円内に示すと、次の図形が出てきます。
それ以外の循環数字を探してみましたが、とても長い数列にな
ります。また、これ以外にも循環数字を見つけたいと思うならば、
一度、自ら探してみてはどうでしょうか。
1÷17=0.05882352941176470588235294117647……
1÷19=0.05263157894736842105263157894736842…
この「1→4→2→8→5→7→2→1」は、エニアグラムでは、ヒトの
精神状態が悪い方向に行くことを意味しています。当会では「後退
の方向」と名付けています。成長の方向は、この逆方向になります。
「1←4←2←8←5←7←1」ですから、階段を登っていくイメージ
になります。まさに成長の方向と感じさせられます。
2 7で割り、7を掛ける
それ以外にも、この「142857」は驚かさせられるでしょう。以下
です。
142857×1=142857
142857×2=285714
142857×3=428571
142857×4=571428
142857×5=714285
142857×6=857142
※142857×7=999999 (※印のところは、末尾で取り上げている)
エニアグラムには、「7の法則」「3の法則」というものが秘め
られていると、エニアグラムを西洋に伝えたグルジエフという神秘
学者が述べています。この循環数字とも何か関連があるように思わ
れます。
当会のサイトを読み、かつ、各タイプのことがよく分かるにつけ、
人の性格は「おおまかに9つに分かれること」、それは「事実であ
る」と確かめることができます。ここを読むあなたも、きっと事実
らしいと感じていることでしょう。
しかし、そうであるならば、この図形のなかに秘められた何かも
「事実」であり、性格タイプ以外にも、何かを指し示しているので
はないでしょうか。エニアグラムは、人の性格類型論だけと限られ
ているのではありません。
性格は9つの類型に別けられると言い出したのは、オスカー・イ
チャーゾというボリビア人です。1960年代南米のチリで教えたこと
が発端で、歴史は浅く、主にアメリカで広まっていますが一般には
まだ知られていません。
一方、グルジエフが口伝したことは、宇宙や生命の象徴としての
エニアグラムであり、性格に関することは何も伝えていません。そ
して、彼の説いていることはまるで荒唐無稽に見えるところがあり、
やま師とか詐欺師のように見られていることもあるようです。従っ
て、エニアグラム図の謎は、いまだ解き明かされていません。これ
まで誰も解いていないのですから、血が騒ぐばかりです。「我こそ
は、解読してやる!」という気持ちになったなら、こちらに連絡を
ください。
なお、グルジエフの弟子であったウスペンスキー氏も言及してお
り、著書もあります。前田樹子氏著「エニアグラム進化論」(春秋
社)の中にも、少しエニアグラム解読に関することが載っています
から、ここと併せて読むと面白いかもしれません。
3 マジック数・9
どんな数でも、それに「9」を掛けるとできる数があり、さらに以
下のような操作を繰り返すと、必ず各位の和は、「9」の倍数になり
ます。
11×9=99 その9と9を二つに別けてたすと、9+9=18です。次
に、この18を二つに別けてたすと、1+8=9になります。ちなみに
無作為に別の数を掛けてみましょう。
1896×9=17064 1+7+0+6+4=18 1+8=9
9365×9=84285 8+4+2+8+5=27 2+7=9
555×9=4995 4+9+9+5=27 2+7=9
556×9=5004 5+4=9
557×9=5013 5+1+3=9
200341×9=1803069 1+8+3+6+9=27 2+7=9
ピックリしませんでしたか? 数字のマジックを見せられた感じ
です。エニアグラムにとって、「9」という数字は重要な意味があ
りますが、「9」という数が、いろいろな世界に登場するのは、当
然のことではないかと思っております。
4 循環節のなかに潜む「9」
131÷7=18.714285714285……上記では、繰り返しになる部分が、「714285」で、これを循環節と言います。この循環節を半分に分けて、それぞれを加えてみます。すると、
714+285=999になります。
また、繰り返し部分を別のところで割っても同じ結果になります。
142+857=999
428+571=999
285+714=999
857+142=999
571+428=999
ちなみに、別の循環数字を使って、同じことをしてみます。
3÷17=0.1764705882352941・・・・・・ この場合の循環節は、1764705882352941です。従って、この循環節を半分に分けて、それぞれを加えると、やっぱり「9」が続くだけです。
17647058+82352941=99999999
5 エニアグラム図内に潜む「9」
エニアグラム図の左右対称の数をたすと、9になります。
タイプ1+タイプ8=9 142857
タイプ2+タイプ7=9
タイプ3+タイプ6=9
タイプ4+タイプ5=9
・行動タイプ(8・9・1)をたすと18で、9の倍数で9で割れます。
また、1+8=9です。
・思考タイプ(5・6・7)をたすと18です。 同上
・感情タイプ(2・3・4)をたすと、9です。
・世界と否定的に結びついているタイプ(8・3・7)をたすと18で、
1+8=9です。
・世界と肯定的に結びついているタイプ(2・6・1)をたすと9です。
・世界と両価的に結びついているタイプ(5・9・4)をたすと18で、
1+8=9です。
そして、タイプ3とタイプ6を除いた「」で円環図を作っても、向
かい合う数の和は、またも「9」です。
0.99999999……」という無限
6 「
ところで、先のところにあった※印を見てください。この※印のところ
について説明を加えたいと思います。
142857×7= 999999これを分数の世界に置き換えてみます。
1/7 ×7 = 1
すると、「1」ですから、以下のようになってしまいます。0.999999・・・ = 1
これが分からない人、いますか? 1と0.999999999・・・は同じ
ことになってしまいますが、あなたはこれを納得できますか? では、
これではどうでしょうか?
1÷3=1/3=0.33333……
これに両辺を3倍すると、
1=0.99999999……
つまり、「 0.99999999……」という無限を表わす数字は、ピッタリと「1」になるのです。驚きを隠せませんが、そんなことは「当然だ」と言う方もいるかもしれませんね。
「1」という数は、「はじまり」とか「誕生」、または「在る」というイメージがあります。宇宙が生まれたので、世界のはじまりとなり、地球も生まれ、ついに私たち人間も生まれ、そうして私も、現在ここに「在る」という訳です。
ところで、私自身は、命というものは一回こっきりで、魂とか霊魂などというものはなく、輪廻転生もしないと思っております。一秒たりとも同じであるものはなく、命は生まれては滅び、星も生成されては破壊され、一定不変のものは在りません。しかしながら、それでも宇宙は永遠に(0.99999999……)続くように思われます。
ビックバンで世界が生まれてから、150億年が経過したそうですが、考えられないほどの広い世界で、あなたと私が出会うことも、思えば不思議なことです。一回こっきりの命、一回こっきりの出会いであれば、その時間を大切にしたいものですね。
また、世界の成り立ちを知ると畏敬の念を覚えますが、同様に、エニアグラムを知ってから何か心の奥深いところで、心が揺さぶられる思いがしますが、それは私だけではないでしょう。