特集シリーズ                                               

 

2008/02改定版
    
         
タイプのシンボルスター


       
        
      
アンドロメダ銀河(私たちの住む天の川銀河と
     30億年後には合体すると言われています  


 
人間世界には9種類の人間が存在します。そして、この9タイ
プがそれぞれに自分の個性を主張して、互いに影響し合い、支え
合い競い合って人間社会は維持されています。
 ところで、太陽系には9つの惑星があり、この9つの星はそれ
ぞれに性質が違います。そして、互いの存在がなくては互いを維
持できず、相互に影響を受けながら太陽系世界を維持しています。

 また、当会の基本理論には、
「性格は、意識世界との位置関係
に拠る」
と解析しています。ですから、この「位置関係」という
ものに注目したいと思います。


 つまり、太陽系世界の惑星は、太陽との位置関係によって、性質
の異なる惑星になったのですから、考え方としては同じです。「気
質」とか「性質」というものと位置関係は、重要な関連があると考
えられるのです。そして、ここから見るなら、人間が9種類あるよ
うに、惑星が9つ存在することは偶然ではなく、必然性のあるもの
と思われます。

 また、惑星の性質を知ると、9タイプの気質と、どこか照応して
います。そこで9つの惑星を、9つのタイプのシンボルスターとし
て紹介します。
 


1 9タイプのシンボルスター 
                         
 
水星 金星  地球 火星 木星 土星 天王星 海王星 冥王星
 


水星(マーキュリー)は、タイプ3のシンボルスター 
                      
 タイプ3は、赤い警戒色を出して、目立ちたがる気質の人です。
第一印象を大切にして、人より先んじたがり、目立とうと前に出ま
すが、そのわりには腰が重くて、のんびり屋です。なお、水星は太
陽にいちばん近く、超高温に晒されていて、赤く輝いています。ま
た、その身は鉄とか岩石などの元素で形づくられていて重く、一自
転は地球の176日にあたりますから、かなりゆっくりと動く星です。

金星(ビーナス)は、タイプ6のシンボルスター
                         
 タイプ6は、絆を作り出していく人で、かわいらしい美形が多く、
不安感が強く、心の中は嵐が吹きやすい気質の人です。なお、金星
は太陽系でもっとも美しい惑星と言われており、金星のみが公転と
は逆の方向に自転しています。金星は激しい動きと変動があり、空
からは硫酸の雨が降り、地には溶岩が流れて、動きの激しい星です。
また、金星の逆向き自転運動によって、太陽系の星々が引き合って
いるかのようで、さながら、絆のような働きではないかと想像させ
られます。

地球(アース)は、タイプ9のシンボルスター
                         
 タイプ9は、受容性に富むオアシスのような人で、穏やかでのん
びりとした気質の人です。また、自然環境や人々に調和して生きて
いこうとします。
 なお、地球も太陽系ではもっとも穏やかで、生物たちは共生して
おり、まさに太陽系の中ではオアシスのような星です。そして、タ
イプ9は、エニアグラム図上では、「はじまり」の地点にいる人で、
「原型タイプ」です。 
 
火星(マルス)は、タイプ8のシンボルスター  
                         
 タイプ8は、激しい気性で、人とぶつかりやすく活動的な人です。
タイプ8が怒ると、「はらわたが煮えくり返る」と表現するとピッ
タリとあてはまり、火山噴火しているがごとき勝気な気質です。
 なお、火星は戦いの神の名が付けられているように、赤褐色の物
質でおおわれていて、ぶきみに輝いています。また、現在は乾燥し
て低温の世界ですが、初期には火山活動や地殻運動の激しかった星
で、太陽系では最大の火山があります。

木星(ジュピター)は、タイプ2のシンボルスター 
                        
 タイプ2は存在感があり、明るく陽気で、親切さで人々を引きつ
けて、軽率でエネルギッシュな気質の人です。
 なお、木星は太陽系ではいちばん体が大きいが、密度が低いため、
その身は軽く、一自転は約十時間と速く、磁場が異常に強い星です。
つまり、エネルギッシュな惑星に見えます。また、大赤斑や縞模様
があり、それらが赤、橙、黄色で彩られて、にぎやかで陽性的なイ
メージのある星です。 

土星(サターン)は、タイプ4のシンボルスター 
                        
 タイプ4は、複雑で屈折した性格で、天使のような純粋な心と悪
魔のような一面をみせて、何事にも激しく、極端になりやすい気質
の人です。また、自身の身体がフワフワとする浮揚感を経験してい
る人も少なくありません。
 なお、土星は美しい環を持っていて、複雑な色合いが魅惑的です。
また、太陽系ではいちばん密度が低いので、もっとも軽く、重力も
弱い星です。しかし、大気は上下に激しく動き、強い対流があり、
太陽から受け取るエネルギーはわずかです。
 また、土星は古来より憂愁の星といわれたり、鬱と関係の深い星
と言われています。           
   
天王星(ウラヌス)は、タイプ1のシンボルスター 
                       
 タイプ1は、一見すると冷静に見えますが、単純で素朴な気質の
人です。また、何でも間違いなくこなそうとするため、強い緊張感
があります。従って、気を抜くことができず、レラックスべたな人
が少なくありません。
 なお、天王星は青緑色の円盤のように見え、ほとんど横倒しにな
って回っていて、磁場や磁軸が特異です。また、温度は一様で内部
熱源がないため、冷たい星です。なお、その運動の仕方からは緊張
感が見えます。     

海王星(ネプチューン)は、タイプ7のシンボルスター

 タイプ7はエネルギッシュで、次々と新しいことをしたがり、変化
があり落ち着きにくい気質の人です。なお、海王星は青緑色に見え、
大気は活発で、高気圧性の渦や風が吹きまくる不安定な星です。また
天王星のように横倒しに回っており、衛星の動き方もまちまちで、自
分勝手に動いているようで、さながら、不安定で落ち着きがないタイ
プ7のようです。
     
冥王星(プルート)は、タイプ5のシンボルスター 
                      
 タイプ5は、客観性を重んじる人で、人々を遠くから眺めて寄せつ
けず、あまりにもクールで、感情的には冷たいとも言える気質の人で
す。また、頑固で、その意志は岩のような固さがあります。
 なお、冥王星は太陽からもっとも離れた星で、冷たくて固く、暗く
輝いています。中身は岩石と氷の混合物と考えられています。また、
軌道はいびつで楕円になっているため、海王星の軌道の内部まで入り
込んでおり、横倒しに自転している星です。

            

 9つの惑星についての情報が知りたい方は、以下にマニアの
方のページがあります。

http://homepage1.nifty.com/gentyan/gengorouhosi/kagayaku.htm



2 太陽系の9つの惑星について
 
 私たちの天の川銀河には、4000億ほどの星があり、約半分は、
太陽とよく似ていると言われています。また、太陽と同じように
惑星を従えた星も、数%はあると考えられています。

 太陽や地球のような惑星は、ガス状に広がっていた幾つかの
超新星の残骸を材料として形作られたものです。簡単に言うなら、
星のかけらのようなものが、徐々に重力によって星雲となり、そ
の星雲が回転運動を始めるようになって、太陽や惑星が作られた
のです。

 原始太陽の周りを回っていた鉄やニッケルなど、金属の塊が
集まって惑星の核になり、まず作られたのが、水星、金星、地球、
火星です。この4つは、
岩石型惑星と呼ばれています。

 次に、この岩石型惑星が形成された後に、水素やヘリウムなど
のガスが集まって作られたのが、木星や土星で、
ガス惑星とも呼
ばれています。さらに、天王星と海王星が作られましたが、この
組成も水素やヘリウムが主であり、冥王星の主成分は水だと言わ
れています。
                         
 また、宇宙にある星々を形作っている元素の大部分は水素であ
り、ヘリウム、炭素、窒素、酸素などです。そして、私たち人間
の身体を形作っている物質も同じで、その元素比率も共通してい
ます。
 つまり、宇宙のどこにでもある物質で作られたのが太陽や地球
であり、地球上に生きる動物も、宇宙のどこにでもある物質で形
作られているのです。

 現在の宇宙には、約1000億個の星を含む銀河が、1000億個はあ
ると言われています。すると、地球のような惑星は数えきれない
ほど存在する可能性があります。そして、九つの惑星を従えてい
る太陽系のような星が存在する可能性も高いのです。

 さて、理論サイドでは、星間ガス雲凝集のコンピータ・シミュ
レーションからは、かなり幅広い初期条件でも、類似した惑星系
が生成してくることが分かっているそうです。
 次の図は、スティーグン・ドール氏が、太陽系と同じ質量を持
つガス雲に、さまざまな凝集核が注入された時に、どのような凝
集が起こり、その結果、惑星系が生成するとシミュレーションし
たものです。

 
 
          
 
「この結果を見て驚くのは仮想惑星系と、われわれの太陽系の強
い類似性です。どちらも幾つかの小さな内惑星と少数の巨大なガ
ス惑星とから成り立っています。この描像が、広範囲のランダム
な凝集核のもとで描かれていることからすると、太陽系の恒星で
は、こうした惑星の生成が、ごく普通のものであるとする理論的
支持があるとしてよいだろう」

 ジョン・L・キャスティ著作「パラダイムの迷宮」(白揚社)より抜粋



 追加として(ブログに掲載02/16)

 
2008/02/15の新聞に、「小さな太陽系発見」という記事が載りま
した。発見したのは、名大太陽地球環境研究所が参加する国際観測
チーム。「地球から26000光年離れたところに、恒星と惑星2つを
含む惑星を発見。恒星の重さは太陽の約半分で、その周りを回る惑
星は内側から順に、木星の0.71倍、土星の0.91倍だった。
恒星と2つの惑星の距離の比率も、それぞれ、太陽と木星、太陽と
土星の距離の比とほぼ同じである」

 「同研究所の伊藤好孝教授は、地球がある太陽系をそのままに、
だいたい半分に縮小した構成と言う。温度や明るさなどいろいろな
面で、我々の太陽系に非常に近いと語る」 また、「東京工業大の
井田茂教授は、その近くに地球のような生命のある惑星を発見する
可能性も多いに期待できると言う」 
 なお、これらは近く米科学誌サイエンスで発表される由。
               (以上、朝日新聞より転載)

 なお、太陽系の惑星は、現在8つに変更されたことは知っての通
りです。2006年8月チェコのプラハで開催された国際天文学連合の
総会で、太陽系の惑星に関する新しい定義が採択されました。その
結果、冥王星は「矮惑星」、または「準惑星」に降格されました。

 それでは、タイプ5のシンボルスター(冥王星)が無いということ
になってしまいます。しかしながら、現時点では、太陽系について
の知識はまだまだ浅く、これからも変更される可能性があるのでは
ないでしょうか。新たな9番目の惑星が発見されるとか、冥王星が
「惑星」に復活するとか、惑星の定義が変わることもあるかもしれ
ないと考えます。それゆえ、「9つのシンボルスター」という一文は
、取り下げる必要がないと判断しています。

     
                               
3 惑星と性格について 

 フランス人ミシェル・ゴークランは、二十年にわたって、天体と
人間とその周辺に起きる出来事との関連性について研究(1979年)
しました。「宇宙時計」というタイトルですが、その中に、「星と
遺伝」という項があります。
                      
 それによると、正確な出生時間が確認されている567名の医師
と、天体との関係を調査しました。その結果、彼らの大多数が、出
生時に火星と土星が上昇しているか、子午線を通過した時に誕生し
ていることが分かったというものです。また、軍人や政治家の出生
図は、木星の影響が強く出ました。これの調査は、フランスばかり
でなく、イタリアやドイツ、その他の欧州2万5千例のデータによ
り、得られた結果であると言います。
   
 以下に、ゴークランが惑星と性格が結びつけられるとして、性格
特性リストを作り、46485 人の標本としてまとめたものです。 
    

火星
活動的  
熱心な
ケンカ好き
向こうみず
闘争的
勇敢
精力的
活気に満ちた
気の荒い
疲れを知らない
好戦的
攻撃的
何も恐れない 
率直
強い 
大胆不敵
勇壮 
元気旺盛 
活発
意地っ張り

木星
気楽な  
野心的な 
日和見主義
権威主義的
おしゃべり
滑稽なセンス 
話し好き
気さくな
金使いの荒い
陽気
身振りで話す
上機嫌
自主的
幸せな 
如才ない
浪費癖
ふざけやすい
人に好かれる
うぬぼれの強い
自説を主張
するのが好き 

土星
形式的 
遠慮がち
良心的
冷たい 
規律正しい
小心な
控えめ
観察力の鋭い 
まめな
おしゃべりでない
几帳面 
反省的
引っ込みがち
うちとけない
賢い
ゆううつ
臆病
勤勉
無口
地味



愛想のよい 
友人の多い
単純な
よい友達
思いやりのある
お人よし
調子の狂った
うっかり
雅量のある
想像力のある
影響されやすい
当世風
如才ない
無頓着
詩人肌
夢想的
世話焼き
やや紳士気取り
浅薄
寛大 

 
 ゴークランは
「出産のタイミングに惑星が影響しており、ある型の
人が、別の時間ではなく、むしろある時間に生まれやすくさせている」
のではと示唆しています。これは自然出産のみに限られているそうで
す。
 母と子の間にはホルモンの影響があり、出産のタイミングについて
は、現在でも未知のことです。ゴークランさんは、
「惑星は、いわば
天空の助産婦のような働きをしている」
と紹介しています。 
          
(H・J・アイゼンク/D・K・ナイアス共著
             「占星術ー科学か迷信か」誠信書房より抜粋)

                   
 人は、月満ちて、その時が来たら誕生しますが、「その時」とは、
どのような条件に達したら、「その時」になるのか、未だに分かって
いないのです。従って、あるいは、惑星との関連も考えられてもよい
かもしれません。なお、月が地球上の生き物や、人間の生理とも関連
していることはよく知られています。  

 ちなみに、火星はタイプ8、木星はタイプ2、土星はタイプ4、月
はタイプ9の気質に照応しています。
  
                          
                        

4 占星術と性格について    
                        
 占星術は英語でアストロロジー(astrology)といい、「星の学問」
を意味しています。また、天文学はアストロノミー(astronomy) とい
い、これは「星の法則」を意味しています。両者は古代においては同
じものであり、星は神の住むところであり、星の動き方や配置によっ
て、人間の運命も定まるものと考えたようです。 
             
 確かに、マクロ的に見れば、地球の運命は太陽とともにあり、太陽
系は天の川銀河の運命とともにあります。ですから、私たち人間の運
命は、星たちと関係しているのは事実です。しかし、ミクロ的な一個
人の今年の金運や愛情運などが、星々と関連づけられるはずもありま
せん。

 また、一般的には、太陽系以外の星と人の運勢とを関連づけている
のが、よく知られている占星術です。しかし、仮に、星々に影響を受
けているならば、太陽系の惑星がもっとも地球に近い位置にあるので
すから、惑星からの影響のほうが圧倒的に強いはずです。
         
 しかしながら、占星術は人を魅了するものがあるようで、科学が発
達しても、その人気は廃れることがありません。
 さて、占星術は、星の外観のイメージから、性格づけしています。
その性格づけは、時代によって移り変わり、流派によっても相違があ
るようです。しかし、基本的なところはよく似ています。
 ここでは、中世占星術の原型を残していると言われる現代ドイツ占
星術の一派の考え方をご紹介します。


太陽(ソル)
 
吉位にある時は、長寿と健康な生活を与え、勇敢・精力的・活
 動的・誠実・親切ならしめ善行をさせる。名誉と品格をもたらし、
 そして、豊かな財産を作らせる。これに反して、凶位にある時は、
 失望・苦難・病気・零落を起こさせる。        
 
月(ルナ)
 吉位にある時は、健康良好、おもいやり深いが幾分か浮気な
 気分を与えます。行と身辺の変化が多く、変転が激しく、不安
 定な生活をさせる。凶位にある時は、疑い深くて臆病、見栄坊
 で怠惰、そして、不健康となる。
   
        
火星(マルス)
 
激情と貪欲と不安の星。しかし、エネルギーと実行力の星で
 す。吉位にある時は、火星神は人間を勇気づけ大胆にし、無
 我の境地に至らせる。狂位にある時、火星が一般に格闘と戦
 争の惑星神であるように、人を権勢の鬼となし、官能的で怒り
 っぽく、喧嘩好きにする。
             

水星(メルクリウス)
 精神的能力・記憶・言語・学術および文学を支配する。
 一般に、この惑星神は、熟練と敏捷と狡猾の性を与える。そし
 て、吉位にある時は、優れた著作家・演説家・教師を出現させ
 るが、凶位にある時は、無常と不安をもたらし、詐欺・欺瞞を好
 ませる。                     
               

木星(ユーピテル)
 ギリシャ・ローマの神々の主宰者で、「大なる幸福(大
 吉)」と呼ばれるところの人類の恩人である。この大神は長寿
 ・善良な気質を、そして、一般に、栄誉と幸福と富をもたらし、
 率直・博愛・賢明・正義の性をつくる。凶位にある時、妄想・自
 惚れ・虚栄の性をつくる。
    
金星(ウェヌス)
 
「小なる幸福(小吉)」と呼ばれ、陽気で明朗な気質をもたら
 し、善良で正直。一般に、この女神のもとには、美麗・芸術
 ・詩・音楽・慈愛と結婚がある。凶位にある時、性欲と無分別
 と狂愛をもたらす。 
         
           
土星(サトゥルヌス)
 一般に不幸と憂愁の持参者であるが、この神の真
 髄には、辛抱強さ・頑固さ・強靱さがある。この神が善意の側
 に立てば、疲れることを知らない最高のエネルギーをもたらす。
 土星は、また慢性の潜行性疾病の惑星神であり、治療の効
 果が見えるまでは、常に、憂愁と艱難苦労を暗示する。

   以上、「西洋占星術」(荒木俊馬著 恒星社)より抜粋