仲間たちのつぶやきシリーズ                           

  2006/05/20 

      通信講座を受けて、役立ったこと  

                       by 菜の花
  
はじめに

 
私は、昔から、「自分を知りたい!」という思いがとても強く、心理学の本や心理読み物、性格について書かれている本 (エニアグラム・エゴグラム・
SPI心理テスト……etc)などを読み漁っていました。

ある日、インターネットで「究極のエニアグラム」に出合いました。「何なの?!このサイトは?! 」と、今まで読んでいたエニアグラムの著書との、あまりの違いに、「パスッ!! 」としばし無視を続けていました。
 しかし、どうしても気になるのです。思い切って、竜頭さんに自分のタイプ判定を依頼しました。それまで私は、自分をタイプ5だと90%確信していました。しかし、タイプ1かな? タイプ6かな? などとも、チラリと感じることもありました。
 

 私のタイプ判定は、竜頭さんによると、2w1とのことでした。今まで、一度も自分がタイプ2だとは考えたことがなかったのです。晴天のヘキレキでした。タイプ2に対する私のイメージは、「押し付けがましく、お節介な人」というもので、かなり悪かったのです。大嫌いなタイプでした。私のタイプは、その大嫌いだと思っていたタイプだとの判定だったのです。でも、竜頭さんのコメントを読み進むうち、悔しいけれど、ストンと納得できてしまったのです。「私は、タイプ2w1に違いない……」と。
 

 「ここは、本物だ!」と確信した私は、即、通信講座を受講することにしました。私は、この通信講座に、すっかりハマってしまいました。レポートすることが楽しくて楽しくて、あっと言う間に60を越えるレポートを出してしまっていたのです。(もっとも、私のレポートは羅列的で、ある場面のある事実を詳しく……という書き方がなかなか出来ていないものなのですが……) 
  

今日は、「通信講座を受けて、こんなに役立つことがありました!!」ということを、お知らせしたいと思います。 

 その1・家族とうまく付き合えるようになりました

 私には、二人の子ども(息子と娘)がいます。息子は、2w2辺りとの判定でしたが、娘の方は、タイプ7w7辺りとの判定でした。

タイプ2の私にとって同じタイプの息子は(学校の教師などからはあまり誉められたことのない子でしたが…)、私の言うことはよく聞き、親にこれといった要求もして来ない、とても素直で、育て易い良い子でした。幼児の頃から、依存的なところも無く、一緒に居てとても楽な子でした。おまけに、おどけたりふざけたりと面白いところも、私のお気に入りでした。

一方、娘は(一歩外に出ると、いつもにこにこ顔の良い子なのですが)、家では、構われたがりでとても要求の多い、私にとっては、「かなりうっとおしい子」で、息子に比べると苦手な子だったのです。

母親であるタイプ2の私は、「親には放って置いて欲しい、そう構って欲しく無い。自分のやりたいことをやりたいようにさせてもらえるのが、一番の幸せ」と思い育って来ました。ところが、タイプ7の娘は、どうやらそのようには思っていないらしいのです。 
 
しかし、通信講座で娘のタイプが判ったことで、「娘は、私とは違うのだ!」「母親から構われたい、世話を焼かれたい。母親と何かを一緒にしたい、話も一杯聞いて欲しい……と思うタイプの子どもなのだ!」と認識させられました。それまでとは、娘への対応を変えてみました

すると、不思議なことに、「うっとおしい子・わがままな子・依存的で手のかかる子」と思っていた娘のことが、いつの間にか、「愛おしい子、可愛い子、健気な子」と、感じられるように変わっていたのです。通信講座を始める前に持っていた娘への苦手意識が、今では全く消えてしまいました。

 この通信講座に出会えず、娘のタイプを知らないままに過ごしていたとしたら、私は娘の求める母親像を思い描くことが出来ていなかったことでしょう(何しろ、私は、母親には放って置いて欲しかった子どもでしたから……)。そして、相変わらず娘のことを、「私とは相性の悪いうっとおしい子・苦手な子」と思い続けていたような気がします。今頃、娘と私は、大バトルを繰り広げていたかも知れません。 

   その2・仕事にとても役立ちました 

私は、小学校の教員をしています。もう、30年近くこの仕事を続けて来ましたが、数年前、ある男児が荒れたせいで周りの数人の子も巻き込んだ形になり、クラス運営がとても困難になってしまった(いわゆる学級崩壊)ことがありました。 

その時は、「こんなに辛い仕事は無い!」「教師を辞めたい!」と痛切に思いました。しかし、この仕事を続けて行く以上、「同じ失敗は繰り返したくない」「彼のタイプを是非知りたい」と、この男児についてのレポートをしてみました。 

彼は、タイプ7w8との判定でした。家庭的な境遇に恵まれず、「周りは全て敵だ!」と身構え、精神的なゆとりの全く無い彼に対し、私は「厳しく躾なければ……!」と叱責ばかりを繰り返していたのです。 

タイプ7w8の彼にとって必要だったのは、躾などでは無かったのだ……と、レポートの添削を受けて気付かされました。自分を受け入れてくれていない、自分のことを大切に思ってくれていると感じられない教師の注意など、聞けるはずがなかったのです。 
 
私が、きつく叱責すればするほど、彼との関係が悪くなって行った結果が、学級崩壊という最悪の事態だったのだと学ばされました。
 

最近担任したクラスの子どもたちについてもその半数くらいをレポートして、タイプ判定していただきました。2w1・4w5・6w5・6w7・7w6・7w8・9w8など様々なタイプの子がいるクラスでした。 

とても手のかかるタイプの子が多いクラスだったのですが、レポート毎にコメントとして書いていただいた対応のアドバイスをありがたく読ませていただき、その子のタイプに合わせた対応を心がけました。 

そうすると、子どもとの関係が良いせいか、どの子も可愛くて、以前とは比べ物にならないくらいとても楽しく仕事が出来たのです。数年前に、「教師を辞めたい」などと思ったことが、今では、信じられないくらいです。「この仕事って楽しいなあ」「もしかして、私の天職だったのかも……」などとさえ思う、今日この頃です。

終了式の日、2年間受け持ったこのクラスの子どもたち(31名)に、「先生の通信簿(評定)」を付けてもらいました。
 ・とても良かった(28人)・良かった(2人)・普通(1人)・嫌だった(0人)・とても嫌だった(0人)という結果でした。ちなみに、「普通」と評定したのはタイプ9w8の泰然とした男児です。「嫌だった」と評定されなくてホッ……の私です。
 

このように良好な評定は、この通信講座に出会わなければ、子どもたちからとても付けてもらえなかっただろうと思います。さらに、私と同じタイプ2の子どもたちの考えることは、予想できたかも知れませんが、違うタイプの子どもたちの心は、全く予想できないままに対処してしまい、私を恐れ嫌う子も多かっただろうと恐ろしくもなります。 

私に悪意はないにしても、「そのタイプについて知らない」「そのタイプの心が予想出来ない」ということで、私とは違うタイプの子どもたちをたくさん傷つけてしまっていたような気がするのです。 

教師は、教室の中では、どうしても立場が上になってしまうことが多い職業です。この通信講座のおかげで、以前の私よりは、子どもたちを傷つけてしまうことが、減って来たように思うのです。 

その3・私の成長の方向がイメージできてきました 

私は、前述のように、竜頭さんにタイプ2w1だと判定されました。その判定のコメントの中に、「かなり短気な方だと判定します。その自覚は無いでしょうが……」とありました。それまでの私の自己イメージは、ずうずうしくも「私は、我慢強くそう、怒りっぽい方でも無く、優しく真面目で、けっこう他人に気遣いもする謙虚な人間だ」でした。

でも、冷静に考えてみると、「羊の皮を被った狼」とでも言えばよいのでしょうか? 私の実像は、キツく、攻撃タイプそのものだと認めざるを得ませんでした。他人から命令されること、注意されること、批判されることが大嫌いなのです。何か言われようものなら「この私に向かって、何を言うの!!」と瞬間的に反発してしまうタイプの尊大な人間だったのだと、今では、認めているのですが・・・。 

通信講座で身近な人たちをレポートしてみると、タイプ2w1は人数的にとても多いようで、私の父も夫も姑も2w1でした。そして、友人にも、職場の同僚にも、2w1はたくさんいました。たくさんの私と同じタイプ2w1の人たちのレポートをする中で、その良さと共に、あまり見たくなかった共通する欠点もくっきり浮かび上がって来たのです。 

タイプ2w1は、他人から「いい人・出来た人」に見られたい人で、真に謙虚ないい人ではないようだ。「ニ面性があるようだ」ということが、はっきり見えて来ました。 
 レポートした2w1の方は、よく頑張るので優秀にも見え、他人への気配り配慮にも長けているように見える方がたくさんいました。周囲からも、「優秀な人だ」「出来た人だ」「人格者だ」と評判を得ている方もいます。しかし、その方が、どうも、一番大切にしなくてはならない身近な家族をぞんざいに扱っていたりするのです。自分にとって価値がある人か、そうでない人かなどによって態度を変えていたりするのです。自分の評判や評価に反映しない部分では、ちっとも「いい人」ではないようなのです。 

私と同じタイプの方のレポートから、「どうあることがタイプ2w1の私の成長なのだろう」と考えさせられました。竜頭さんからその都度いただく貴重なコメントで、自分の行動も振り返らされました。 

通信講座を受ける前の私は、何をする時も、「<私>が優秀に見えるように」「<私>が立派だと言われるように」「<私>が、出来た人だと思われるように」・・・と<私>に視点を置いて行動していたように思うのです。しかし、タイプ2w1の欠点を自覚するにつれ、視点が、<私>から、少しずつ外せて来たように思うのです。 

今、私の頭の中では、「あの人の求めているものは、何?」「それをどれ位の量、あの人は、求めているのだろう?」「そのために、私が出来ることは何?」「私の周りにいる人が求めているものを満たすことのできる力をつけるために、私は自分の能力を磨こう!」 そんな風な声がよくするようになりました。 

 通信講座を通じて、自分のタイプの欠点を自覚できたことで、自分の成長のイメージ図が描けてきたように思うのです。 

   終わりに  

通信講座のレポート数は多くなりましたが、私の場合、初めの頃の方が正解率は高く、学べば学ぶほど難しくなりますとは書いていただいていますが、最近の正解率は惨たんたるものなのです。しかし、エニアグラムは、真に「人間関係の改善に役立つ、自分の成長のイメージ図を描くことのできる生きた学問」だと実感しています。これからも、粘り強く学んで行くつもりです。 

この通信講座に出会えたことで、私の人生が輝きだしたと言っても過言ではありません。この講座との出会いに、私は、心から感謝しています。