仲間たちのつぶやき                   

                    
                   タイプ3の娘  

                                       by ルナルナ 

 私には2人の子どもがいます。小学6年11歳のタイプ3w2の
娘と、 小学3年8歳のタイプ7w8の息子です。ちなみに、私
は2w1で、 夫は7w8です。
  夫と息子は同じタイプで、私の周りにはタイプ7の人が結構
います。 私にとっては、なじみやすく分かりやすい性格です。
しかし、娘は理解しがたく、幼い頃には気づきませんでしたが
 大きくなるにつれて、娘の言動には驚かされてばかりです。そ
こで タイプ3の娘について、まとめてみました。  

 朝の習慣  

 娘は、朝起きたら、まず鏡の前に立ちます。約5分間は鏡の中
の自分に見入っています。とくに、髪のセットには余念がありま
せん。次に、その日に着て行く服を選び始めます。二度三度と着
替えるのは当たり前です。おしゃれに時間をかけ過ぎて、朝食を
食べる時間がなくなることがよくあります。

  母親が髪型や洋服のコ−ディネイトに口を出したり、注意する
と、 「私の勝手でしょ!」と言い、機嫌が悪くなります。しかし
最終的には、 私が選んだ服を着ます。結局、母親の意見は無視で
きないのです。 
  
2 学校での様子  

  娘の学校での様子を、担任から聞いています。どうやら、娘は
先生のすることを事前に察知して手伝うようでよく気がつく生徒
のようです。また、誰かが重たい物を持っていると、すぐさま気づ
き手伝うそうです。彼女にとって、クラスの「誰よりも先に」が、
重要ポイントのようです。

 学級委員や、その他の委員の選挙には必ず立候補します。最近の
ことですが、なんと生徒会長に立候補しました。しかし、人気のあ
る男子が当選して、娘は生徒会長にはなれませんでした。当初、娘
がやる気を見せたので、私は静観していました。ですが、負けて悔
しがっていると思いきや、そうではなくスッキリと満足な様子を示
します。

 どうやら選挙運動は「目立つ」のですから、彼女にとって最高の
シチュエ−ションだったようです。ポスタ−が貼られ、学校中のテ
レビに、演説している自分の姿が映されたわけです。当選しなくて
も、目立ったのですから、それだけで満足だったのでしょう。それ
に、生徒会長になって「何がしたいか」という方面については頭に
無かった! と思われます。

 また、運動会のリレ−選手に選ばれるようにと、全力かつ全神経
を集中させたことがあります。娘は体力や運動神経に 自信を持って
いるらしく、プロの野球選手のように、その当日を意識して、体調
を調整するのに余念がありません。幾日も前から、屈伸運動や腹筋
などをします。
 
 娘は自信のある分野だとわかると、相当に努力します。しかし、
 自信がない分野に関しては、興味を示しません。そして、娘の性格
は、明朗快活でユ−モアもあるので、友だちを作りやすく、その数
も多いほうでしょう。しかし、親友と呼べる人はいな いようです。
その時々の遊びや状況によって、つき合うメンバ−が違います。  
3 目立つ服装 

 学校から帰ると、娘は、また着替えます。髪をとき直し、お稽古や
塾にハリキッて出かけます。友だちの誕生会や発表会には、主役より
も目立つドレスを着て行きたいと、私を困らせたことがあります。先
日は、修学旅行の服を新調したいと言うので、一緒に買い物にでかけ
ました。娘が欲しいと言ったのは、チアガ−ルのような派手で可愛い
ミニスカ−トです。私は「いくらなんでも!」と説得しました。どん
な時でも、人より少し目立つ格好がしたいようです。 
  
4 父親との関係 

 夫と娘は大の仲良しです。小さい頃から二人だけで遊びに行ったり
スキ−旅行にも行きました。タイプ7の父親は、娘に甘いので、娘も
それをわかっているので、上手に甘えます。父親は行動的で、楽しい
ことが大好きなので、娘にとっては一緒にいて楽しい存在です。

 また、夫はテンションの高い人ですので、娘は父親といると、楽し
くて、盛り上がります。が、父親のテンションが低くなると近づきま
せん。また、父親が、娘と正面から向き合って真面目な話をしようと
すると、嫌がって避けます。
 娘が落ち込むと、楽観的な父親の励ましは、少しは役立ちますが、
奥深いところでのケアを求めるのは、母親のほうです。「お父さんに
は内緒にしてね」とよく言います。本音を話せて、弱音が吐けるのは
母親のようです。父親に本音や弱音を吐くと、嫌われると思っている
のでしょうか? 
5 母親との関係  

 娘は、友だちと喧嘩をして帰ってくると、泣きながら私に事情を話
します。私が一緒に悩んだり、励ますと、すぐに立ち直ります。しか
し、父親や友だちの励ましでは、効果はないようです。それどころか
父親の前では、何ごともなかったかのように、冷静を装います。

 また、幼い頃に迷子になったことがあり、母親を見つけ出した時、
娘は顔中クシャクシャにして泣きじゃくりました。 「ママが私を置い
て、どこかに行っちゃった!」と、私からするなら、大げさ過ぎると
思えるほど、不安でたまらない表情でした。しかし、その時に、姉と
ともに迷子になったタイプ7の弟は、幼なすぎたのか、迷子になった
ことすら気づかずに、興味のある物に熱中していました。

 娘は「しっかりして、ものおじしない」と、よその人からよく言わ
れます。しかし、私から見ると、娘は甘えんぼうの淋しがり屋です。
ある授業参観日の朝、「お母さん、今日はあの洋服を着て、キレイに
して来てね」と、言い残して登校しました。教室では、私をチラチラ
と見て確認します。そんな折に、うまく発言できると、得意げな顔を
して、目で合図をしてきます。また、授業が終わると、すぐ駆け寄っ
て来ます。そして、私の存在を、それとなく友だちにアピ−ルします。
私としては、少々気恥ずかしい感じです。 

6 結びとして  

 娘は、常に何かに向かってガンバッテいます。逆に、目的がないと
がんばらないと分っているようにも見えます。次々と目標を変えては
ガムシャラになり、目立つ場面がないかと待っています。

  それに比べて、タイプ7の弟は、目標を持つというより、その場
を楽しみたがり、ご褒美を目当てにしてガンバル、という感じなので
す。そんな息子と較べると、娘の方が、私には辛そうで、弱々しく見
えていました。しかし、それは私の勝手な思い込みで、娘自身はそれ
ほど辛く感じているわけではないと、エニアグラムを学んでから分り
ました。 

 娘は母親の前では、喜怒哀楽をよく出します。甘えたり、無理なこ
とを言って困らせます。が、それは母親に心を許しているからだと分
りました。些細なことでもほめると、大変に嬉しがります。また、他
の誰かがほめていたと、母親が言うと、さらに喜びます。
 また、母親がいつも見ているという安心感があると、娘はとても穏
やかで、可愛らしさもひとしおになります。 これからも、娘は目立
つことをして、母親をびっくりさせることで しょう。