仲間たちのつぶやき                                  

         息子は走馬灯 

         
(タイプ6w7の息子を持って)      
                                      by/  風月  小夜
 
 私の息子は、現在、小学1年生で、タイプ6に当たります。その息子の2〜7 歳までの、日常の様子を紹介したいと思います。

  息子は、昼食を食べ忘れるくらいに、友だちと外遊びをするのが大好きです。天気の良い日は、ほとんど外で遊びます。公園では、初対面の子供でも、すぐ仲良しになります。また、年上のお兄さんたちの仲間に入って遊ぶのを好み、特に満足できるようです。

 息子は保育園へ登園する時,別れ際に必ず、「すぐ,むかえにきてね!」「なんじにくる?」と母親に聞きます。私が迎えに行く時間を告げると、少し安心して、「チャントときてね!」と言います。そして、半べそをかき、母親の姿が見えなくなるまで、手を振り続けます。私はいつも、後ろ髪を引かれる思いで、職場へと向かいます。


  保育園の先生は、息子のことを「手伝いをよくする子で、乳幼児にはやさしく、 気が付きすぎるほど,よく気が利きます。」と言います。5歳の時は、同じクラスの子に、障害児が一人いて、その子のことをいつも気にかけて、椅子を運んだり、言葉かけをしていたようです。しかし、そんなやさしい性格にもかかわらず、欲の深い一面もあるようです。

 例えば、給食を食べ終わると遊べるため、「メチャ食い」をして、早く遊びに行こうとするそうです。運動会のリレー選手に選ばれると、遊び時間であっても、園庭に作ってあるトラックで、ライバルと一緒に練習します。運動会の当日まで、何度も繰り返し練習したようです。しかし、練習であっても、負けてしまうと、とても 悔しがります。そして、「一回も負けたことないのに、負けちゃったよー! 本番は大丈夫かな?」と、どんなことでも、心配の種になってしまいます。


 また、保育参観にいくと、お母さんたちが、沢山見ているので、息子はハリキッテ、よく手を挙げます。また息子は、通りすがりの人たちにまで、元気に手を振り、あいさつをします。まるで、「人類みなおともだち!」といった感じで、どこへ行っても、親しく声をかけることがあります。スーパーへ行くと、買い物をしているおばさんのお尻に、突然、触ってみたり、遊びにはもってこいの場所となります。姉と同行している時は、“かくれんぼ” や“おにごっこ”をします。

 そんな折り、息子はよく迷子になり、泣きながら、必死に親を捜すことが、しばしばあります。また、おやつのお菓子を選ぶ時も、なかなか決められず、先に好きなものを選んでいたのに、最終的には、姉や,友だちと同じお菓子に取り換えます。 

 さて、家の中では、二人の姉に仲間はずれにされると、私のところへ走り寄り、泣きながら訴えて来ます。時に、姉たちがゆっくり本を読んでいると、息子は姉に遊んで欲しくて、挑発的になることがあります。しつこく姉にからむので、姉たちは激怒します。また、姉にいじわるされて、気が治まらないと、大切な物を壊して八つ当りしたりすることがあります。あるいは、机の下にもぐったり、押しいれの中に隠れ、いじけて、そのまま寝てしまう事もあります。姉弟ゲンカすると、自分の非を認めず、よく人のせいにしたり、言い訳も多いように感じます。

 また、来客があり、私が客と話をしていると、必ずと言っていいほど、お菓子を 持ち出して来ては,「食べていいか」と尋ねます。私が電話をしている時も、話しかけて来たり、さまざまないたずらをします。例えば、鉛筆やボールペンを使い、壁に落書きしたり、自分の髪を鋏で切ろうとしたことがあります。たぶん、母親の関心をひきつけるために、困らせるのでしょう。

一方、息子の電話の応対の仕方は、しっかりはきはきとしているのです。私が、 一度も教えたことのないような、流暢な対応です。
友だちを大勢、家につれて来て、頼まれもしないのに、お茶やお菓子を出し、自 分で集めたオモチャを、「もう、ぼく使わないから、あげるよ!」と気前いいところがあります。しかし、遊んでいるうちに、けなされると片意地をはり、へそを曲げます。また、命令されたり、頼まれると、調子よく引き受けてしまうところもあるようです。

 金銭的なことに関しては、お金は常に確保しておきたいのに、使うときは、後先を考えずに、気前よく使ってしまうことがあります。小使いが無くなりかけると、次のおこづかいの日までに、「あと何日あるか?」と聞いて来ます。 私が「家の仕事を手伝ったら、お小遣いを追加しよう!」と提案すると、はりきって仕事に取り掛かります。頼んでいないところまで、気づいてやることもあります。また、率先して買物に行くことがあり、フットワークの良さは、天下一品です。

 
なお、息子は父親が大好きで、父親が会社から帰宅すると、その背中に飛び乗ります。「おかえり!」と言いながら、キスをするのですが、父親は「うっとうしい!」と払い除けます。それでも、しつこく遊び相手になってくれるまで、からみ付きます。しかし、父親は手加減せずに叩くので、しまいには、泣き出します。

 最近の事ですが、飼っていた小鳥が死んでしまいました。死んだ小鳥を見て、「天国に行けるといいね!お墓には、エサもいっしょに入れてあげるからね!」と言いながら、号泣します。私は気分転換にと思い、テレビをつけてみました。すると、テレビの漫画の方へ気をとられて、ケラケラと笑い出します。そして、漫画が終わると、死んだ小鳥のことを思い出し、また泣き出します。その変わり身が早く、気分がコロコロと変わるところが、私には、理解しがたいことです。

 また、下校時に、私の好きな草花を取って来てくれる、やさしい心使いをしてくれることもあります。時に、私と二人っきりになると甘えた声で、「何で、お姉ちゃん(タイプ7)だ け、だっこしたりするの?」とさり気なくたずねます。

 明るくて元気がよく、働き者の息子です。そして、心配性のところもあります。この先、母と息子のつきあいの中では、どんな出来事が起こるのでしょうか。なお、私と息子の性格の違いを、しみじみと感じ入っている昨今です。

   


         
  補足として 
                    
 by/りゅうとうまりこ
                      

 なお、この男児は、タイプ6w7に当たります。明るく軽快で、楽しいことを優先したがる傾向があり、充分に楽しむと、落ち着いて、勉強に励むことができる性格です。

 一方の、タイプ6w5は、それほど明るいとは言えず、腰が軽くもなく、楽しみを優先するという傾向も見えません。どちらかというと、落ち着いており、静かで目立たない傾向があります。

 従って、同じタイプ6であっても、雰囲気から印象まで、全てに渡って違いがあり、
同じタイプとは思えないでしょう。さらに、ウイングまで同じであっても、環境がそれぞれに違いますから、6w7でも暗くて陰気な子、いじわるで騒動ばかり起こしている子どももいます。親との関係、友だちとの関係が良くないと、さまざまなところで騒動を起こします。 従って、明るく安定した暮らしと、力強くリードしてくれる父親がいれば、まさに素直で、友だち思いなので、クラスのみんなと仲良くできる「良い子」です。

 このHPに載せている「タイプ6の子どもの性格と日頃の様子」を、一度は読んで欲しいと思います。あなたのお子さんが、タイプ6と分かったなら、養育していく上で、参考になると思います。