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2006年度
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 第1ステージ

これから紹介する物語を読んで、3人のタイプを当てて下さい。

 私は、31歳の女性で、設計事務所で建築設計の仕事をしています。私の上司は、
私とはタイプが違うようで、誤解されることが多く、うまくコミュニケーションが取れなくて
困っています。しかし、私の同僚たちは、その上司(室長)とうまくやれるみたいです。
 さて、以下の上司とのやりとりを見て、私と他の同僚たちのタイプを当てて下さい。

…………………………………………………………………………………………………………

 
私と上司の会話  (タイプ4)

上司  なんだ、まだその仕事をしているのか。もっとチャチャッと手早くできないのか!

私    (うつむき加減)申し訳有りません。私なりに急いでやっておりますが……

上司  時間が無いんだ。すぐに仕上げなさい!

私    直ぐにとは、いつまでなのでしょうか? 期限は明日の正午までとおっしゃってましたが……、
     変更になったのでしょうか?
 

上司  すぐに発注しないといけないんだから今すぐにという意味だ! 何度言ったらわかるんだ!

私    ゥ……!

上司  なにボウッとしているんだ! 早くやりなさい!

私    申し訳有りません!  


同僚Aさんと上司の会話  (タイプ2)

上司  なんだ、まだその仕事をしているのか。もっとチャチャッと手早くできないのか!

Aさん (元気よく)はい、わかりました
 超特急でやりま〜す。

上司  時間が無いんだ。明日の正午までと言ったが、すぐに発注しないとまずいことになる。頼むよ!
 
Aさん  変更になったんですね。わっかりました


上司  調子いいヤツだなあ、しかし、君の仕事ぶりは見ていて気持ちいいね。

Aさん  そうですか。室長も、人使いがうまいですねえ。
 

上司  さあさあ、冗談言っている時間も無いんだ。急いでやりたまえ!

Aさん  ハイ! チャチャッとやりま〜す!

      

同僚Bさんと上司との会話  (タイプ5)

上司  なんだ、まだその仕事をしているのか。もっとチャチャッと手早くできないのか!

Bさん  (断乎として)これ以上はできません。無理です。

上司  今すぐに発注しないと納入できないことになる。それでは取引先に多大な迷惑を
     かける恐れがある。無理を承知で頼んでいる


Bさん  期限は明日の正午でしたが、変更なんですね!

上司  そういうことだ!

Bさん  わかりました。やれるだけやってみます。

上司  うむ。頼む!

Bさん   では、失礼

 ……………………………………………………………………………………………
 
 
この物語ゲームでは、上司の最初の一言だけが同じで、その後は相手によってかなり違っている
と気づくことと思います。人は相手によって態度が違ってきます。最初の声かけさえも、本当は違う
ものではないでしょうか。誰もが最初から相手の人柄や態度を見ており、それに反応して各々に合わ
せて言葉を返しています。次に、相手の反応の仕方から、自分も違う言葉を返しているのではないで
しょうか。それゆえに、良い関係にもなり、悪い関係にもなってしまいます。また、それゆえに、タイプ
(気質)も読み取れてしまうようです。

 


第2ステージ

さあ、「私」は何タイプでしょうか? 
 
私(第1ステージの私とは異なります)が働いている設計事務所は、全部で10人
しかいない小さな事務所です。所長は温和な人ですが高齢となり、その息子さんが
全てのことを任されています。第1ステージの上司とは、この人のこと(室長)です。

 さて、この上司が大変に厳しく、こきつかう人なので、同僚たちにとって評判は
芳しくありません。むろん、私自身はとても苦手な人なんです。ある日、上司が外
出中の昼下がりのことです。同僚たちが上司のことをいろいろと噂しています。

 以下にある6人の人たちの上司に関しての話ぶりや、その他の話題から、そ
れぞれのタイプを当ててください。

                         

                                        
1人目の私(女性) 
 
 ……
今日も仕事を間違えて、叱られてしまいました。大きな声で叱られると、よけ
いに緊張してしまって、慌てて変な間違いをしてしまうように思います。本当に……
こんなにミスが多くなっては、皆さんの足手まといになっているのではないかと気が
気ではありません。それに…私…気が利かないので、みんなにご迷惑をかけていな
いでしょうか。何か気づかれたら教えてくださいね。    
タイプ9
              

                                        
2人目の僕(男性)       

 
 君は女だから、まだ大目に見られているよ。男にはボロクソだからなあ、室長は
! オレ、アッタマに来て、何度も辞めてやろうかと思ったよ。親の七光りで威張っ
ているだけの男だよ。この前のことなんだが、建築現場でおかしな事を指示したら
しいよ。棟梁が、“若が、あんなんじゃ所長が苦労する”、みたいなこと言っていた
んだぜ。現場の人たちは、“若(わか)”とは言わず、“あのバカ”と言っているんだ
からねえ。この事務所、長くは続かないと思うね。オレ、次のバイト先を探そうと思
ってるんだ!                          
タイプ2
 

                 
3人目の私(女性)

 
 えっ、今なんて言ったんですか? 「若」ではなく「バカ」って言ってるんですか。ハ
ハハ、そりゃキツ〜イ! おかしな事を指示したとは、そりゃまた何を指示したんで
しょうか。そこをハッキリと聴いておきたいですね。
 ところで、次の職場を探すなら、いつ辞めるのか、私には早めに知らせてくださ
い。困りますから。代わりが見つからないと、仕事が増えて私の負担が多くなります。
ところで、隣の部屋に誰か居るかもしれないんですから、誰か他の人に聴かれたら、
どうするんですか? 私はここにいなかったことにしてくださいね。
                                  
タイプ7        

              
4人目の僕(男性) 

 
 (3人目の女性に向かって) あなたねえ、自分の心配ばかりしていませんか。みん
な同じ事務所で働く仲間なんですよ。忙しいときこそ、協力し合って仕事をこなして行
こうじゃないですか。まあねえ、確かに「若」と「バカ」では、語呂が合っていますね。 
 僕は所長さんに、この事務所で働いて欲しいと言われて入ったからね。そうそう簡
単に辞められないよ。渡世の義理を果たさないと、男じゃないからね。その割にベラ
ベラと、女みたいなおしゃべりだと思われているかもしれないが…。 
                                  
タイプ6

                        
5人目の私(女性)

 
 (3人目の女性に向かって)人間って、怖いですからね。毒を盛られるかもしれない
ので、いろいろなこと言わないほうが賢明よ。
 そうそう、求人情報誌、どこかの机の上にあったと思ったんだけど、あなた見かけな
かった
! (2人目の男性に向かって) あれは、君が持ち込んだものじゃないのぅ? 
まあ、そうなの。ちょっとあからさま過ぎるわよ。事務所内で読まないほうがいいんじゃ
ない……、
                           タイプ3

            
6人目の僕(男性) 


 僕、求人情報誌を読んじゃいましたが、いけなかったんですかねえ。時給が、僕が
20代の頃と違い、高くなりましたねえ。
 (5人目の女性に向かって) ところで、よく分からないので質問しますが、毒を盛ら
れるって、誰が誰に盛られると予想しているんですか? この職場はそんな怖いところ
なんですか? いつも情報が僕のところには届かないので、何を言っておられるのか
まるで理解できません。                   
タイプ4

  私たちは、職場や学校などで話が噛み合わないことが良くありますが、ここに載せている
6人の人たちの話も、どこか噛み合っていません。それはタイプが違う場合があります。また、
同じタイプでも噛み合わないことがあります。よくよく吟味すれば、話の内容から価値観が違
うことが分かると思います。そこからタイプを見つけ出してください。
 なお、この6人は全て基本タイプが違います。          

 

   第3ステージ

    ラスト問題です。3人の男性のタイプとウイングまで当ててください。

 昨日のことです。仕事の手配にミスがあり、上司から3人の設計担当者が呼び出されて、
きつい注意を受けました。この上司と3人の男性とのやりとりから、各々の基本タイプとウ
イングを当ててください。

 (3つのステージから、上司のタイプは分かりましたでしょうか?)


1人目の男性(A)  タイプ9w8

上司 昨日の段階で変更を伝えたはずだ。聴いてなかったのか?
男性(A) 聴いていません! (野太い声)
上司 聴いてないとは何か、○君には伝えたはずだから、君にも連絡が行っているはずだ
男性(A) いえ! 
上司 そんなはずないだろう。○建設の担当者に話をつけ、早急になんとかしろよ!
男性(A) はっ! (クルリと背を向けて、その場を立ち去る…… )
上司 オイ、待て! 逃げ足が速いヤツだな。 ○建設の課長に話は通してあるんだろうな!
男性(A)  (遠くから、手を上げて合図している )  



 2人目の男性(B)  タイプ4w5    
上司 昨日の段階で変更を伝えただろう。聴いてなかったのか?
男性(B) 申し訳有りません。聴いた通りに従って、手配したつもりです。
上司 つもりとはどういうことだ。確認していれば、そんな言い訳めいたことは言えないはずだ!
男性(B) 言い訳する気持ちなど全くありませんが、昨日は○建設の課長に材質の件でお電話して、その折に、見積もりとは違ったこと、○箇所について変更されたことをお知らせしています。課長さんは了解されたと言ったので、大丈夫だと認識してしまいました。私のミスというのであれば、すぐさまに再度手配して今日中に間に合うように致しますが、私のミスであるのか…(中断を余儀なくされる)
上司 (声を荒げる) 先方の課長が了解したといっても、直接の担当に話が行ってなかったんじゃないか! タク! 最後まで確認しようとしないから、こんなことになったんだ。損失があれば、お前に埋め合わせしてもらうからな! 甘いんだよ。詰めが! 
男性(B) (小さな声) いえ、担当者には二度も電話で確認を取りました。
上司 (怒鳴る) まだ、そんなこと言っているのか、くどいんだよ。グダグダ言ってないで、早く行って決着をつけろ!
男性(B) (声、さらに小さくなる) はい、申し訳有りません。すぐに連絡を取ります!


3人目の男性(C)  タイプ9w1 
上司 昨日の段階で変更を伝えただろう。聴いてなかったのか?
男性(C) 聴いておりました。
上司 聴いていたなら、どうして、こんなことになったんだ! エエッ、そうだろう。
男性(C) (頭を軽く下げて) 申し訳有りません。
上司 ○建設の課長に了解を取り、さらに担当の○君に話をつけておかないとダメだろう。第一、それは変更を指示した時点で、すぐさまにやるべきことじゃなかったのか。君はだいたい動き出すのに時間がかかり過ぎる。何を先にすべきか、よくわかっていないんじゃないか。これをしたら、次には何をすべきか、段取り良く処理しないと、ドンドン仕事というものは溜まっていくもんだ。チャンと聴いているのかぁ?  
男性(C) 聴いてます。
上司 それなら、今すぐに連絡を取れよ! ボゥと突っ立っている場合じゃないだろう。急いでやれ!
男性(C) ……(無言のまま電話機を手に取る、) 


 
さて、この上司の基本タイプとウイングは分かりますか? 

 この上司は、タイプ7w6です。
 タイプ7w6は、基本的には争うのを嫌う柔和な気質ですが、立場や環境が変われば、
柔和でやさしかった人でも、変わってしまいます。人の多くは、自分自身が変わってしま
うことを想定できないようです。