旧・第1ステージ
                                             
                              
                  

これから紹介する物語を読んで、3人のタイプを当てて下さい。

 私の名前は千穂です。高校2年生です。やっと人並みに携帯電話を持てる
ようになりました。これから、中学時代からつきあいの続いている3人の友だ
ちに電話をします。その電話のやりとりを聞いて、3人のタイプを当ててくださ
い。
 

      

葉月ちゃんとのやりとり  (葉月ちゃんはタイプ7)


私    ・葉月ちゃん! 今、話せる?

葉月   ・やあ、千穂ちゃん! いいよぅ、何か面白い話でもあるの?

私   ・ごめん、面白い話だといいけど、わたしはさあ、担任と気が合
          わ  ないらしくて、嫌われているのよ。昨日のことなんだけど…

葉月  ・あ、ごめん! 話の途中だけど、昨日、あなたに貸したお金ねえ、私
     どうしても買わなくっちゃいけないものがあって、ちょっとお金が不足
     して困ってるんだ。この悪いけど、今日のうちに返してくれない?

私   ・あ、ごめんごめん。すぐに返すよ。これからピアノのお稽古があるから、
    その前に、葉月ちゃんの家に寄って返すわ。

葉月  ・せかしてごめんね。急かすつもりはなかったけど、お小遣いも無くな
    ってしまって。それじゃ、よろしくね! 〔電話が切れる〕

私   ・あっ! あ〜ぁ、また葉月ちやんのペースにやられた!


 麻理ちゃんとのやりとり (麻理ちゃんはタイプ5)


私   ・麻理ちゃん! 今、話せる?

麻理  ・話せなくはないけど、私、これからやることがあって、10分くらい            ならかまわないけど、それで良かったら、どうぞ!

私   ・とくに難しい話じゃないけど、なんかグチを聴いて欲しかった
           だ けで、改まって言うほどのことじゃないのよ。誰かに聞い
           て もらえたら、スッキリできるかなあって、それだけ……、

麻理  ・そうなの。スッキリしたいのね。それなら、一時間後にかけな お
           して。そしたら用事は終わるから。聞くだけでよいのなら、聴         いてあげるよ。

私  ・うん、ありがとう。でも、もういいよ! ありがとう!


  紗江ちゃんとのやりとり (紗江ちゃんはタイプ6)

私    ・紗江ちゃん! 今、話せる?

紗江   ・千穂ちゃんとなら、いつだってオーケーだよ。何かあったの?

私    ・紗江ちゃんはやさしくて付き合いがいいから、私も安心して
       話せる。持つべきものは友だね!

紗江   ・何をいまさら言ってんのよ。何か嫌なことでもあったの? グチを聴く
      くらいならお安いもんだけど、それくらいしかできないからね。

私   ・うん! みんな忙しそうで、私の話をじっくりと聴いてくれる人がいない
     のよ。自分でもグチっぽくて嫌な奴だと思うんだけど、本当に、紗江
     ちゃんだけだよ。それでね、昨日のことなんだけど……
 

旧・第2ステージ              
                                                             

さあ、「わたし」は何タイプでしょうか? 

 
私は38歳の主婦。子どもが二人いますが、上の男の子がゴンタで手を焼いて
います。小学校6年生ですが、学校の先生から、将来が思いやられると、酷評さ
れています。実際、母親の言うことは聴かず、父親の注意も無視して、反抗的な
子になってきました。中学に入ったら、どうなることかと心配です。

 先日、この息子がクラスのもう一人の男子とケンカしたようです。この男子の
足におもいっきりケリを入れたようで、それが原因で骨にヒビが入ったと聴きまし
た。私は学校に呼び出されていますが、とても行く気になれません。相手の男子
もゴンタで、二人は気が合わずケンカばかりしていると聴いてます。今回のことは、
どのように対応したらよいのか、考え込んでいます。
                                                      
 

 
さて、6人の母親である「私」がいます。この6人は、上記したように、同じ状況
にいます。この6人の話しぶりと、学校との対応の仕方から、「私」のタイプを当
ててください。                                 

                                        
1人目の母親 斎藤みさ (タイプ9) 
 
  息子二人に、「決して、してはいけないことは、人様に迷惑をかけることだ」と常
日頃から話していました。それなのに、こんなことになってしまいました。よそ様の
子に大ケガをさせたのですから……、なんと言って相手方のご両親にお詫びす
ればいいのかと……、本当に、なんてことをしてくれたのでしょう〔泣き出す〕。クス
ン! すぐに息子を連れて、謝罪に伺わねばならないと考えています。主人から、
きっと叱られてしまいます。本当にやりきれない思いがします。人様の子にケガを
させるより、息子のほうがケガをすればよかったと思っているくらいです。
 

                                        
2人目の母親 井上睦実 (タイプ2)        

 
 あの子ったら、とんでもないことを仕出かして、ほんと、ムカつくことばかりします。
きつく叱らないと言うことを聞きませんが、この頃は、私の言うことなど無視します。
夫に叱って欲しいんですが、父親は甘くて……、もっと父親らしい毅然とした態度
で叱ってくれないと。
 とりあえず、何か見舞いの品を買って、相手の子の家にお詫びに伺うしかありま
せん。学校の先生にも頭を下げなくていけないので、もう頭痛がして来ます。こんな
嫌な役目は父親にしてもらいたいのですが、出張中でいません。肝心な時にいつ
も不在なんです。私一人が重荷を背負わされているように気がします。

                 
3人目の母親 竹内由紀江 (タイプ3) 

 うちの子に限って、悪いことはしていないと思っています。何かの間違いかもしれま
せんよね。息子が帰ってきてから、原因を聞いてみます。相手の子にからかわれた
とか、何か嫌なことを言われたのではないかと思います。いえ、きっとそうに決まって
います。

 いえ息子のこと、信用なんてしてませんよ。ただ、男の子は、それくらいに強くなくては、こんな世知辛い世の中なんですから、うまく渡って行けないと思います。学校に呼ばれていますが、主人に行ってもらうようにお願いしました。だって、怖いことになりそうで、もしも、相手の両親と顔を合わせるようになったら、私、なんて言えばいいのか、本当に困ってしまいます。ただ、謝るだけなら簡単にできるとは思いますが……、

              
4人目の母親  榊原節子 (タイプ4)  


 息子がゴンタな性格だと知っています。でも、あの子なりに、何か理由があったの
だと思います。息子が帰宅したら、どうしてそんなことになったのか、よく尋ねて、そ
れから、その後のことを考えてみます。
 相手の子に、ケガをさせたのはいけない行為ですが、息子が理由もなく暴力をふる
うはずはないと思います。事情を知らないでは、どうやって謝ったらいいのか分かり
ません。母親として、私が謝ることはやぶさかではないのですが、息子が謝りたくない
なら、一緒に連れていく気はありません。息子の気持ちを大切にしたいと思っていま
す。でも、私、正直に言うと、実は学校に行くのが、本当は気が進まないのです。

                        
5人目の母親 鈴木ねね (タイプ7) 


 このたびは、大変なことになってしまったようです。帰って来たら、きつ〜く折檻しま
す。私どもの教育がうまくできなかったのではと反省しています。すぐにでも、相手の
ご両親にお詫びに伺わねばならないと思いますが、現在、主人が不在です。主人に
も事情を話して、それから一緒に伺うつもりですので。
 本音としては、男の子なので、ケンカに強いほうが良いと思っています。しかし、暴
力沙汰を引き起こすなどは、けっして許されることではありません。お見舞いに何を
持っていったら良いのでしょうか。こんな場合、幾らくらいのものなら、失礼にあたら
ないのか、もし先例をご存知なら、済みませんが教えていただきたいのですが……。
 

            
6人目の母親 北林敬子 (タイプ8)  


 たかが、子どものケンカではありませんか。血の気の多い男の子同士のケンカな
んですから、骨にヒビがはいるくらい、幾らでもあるでしょう。些細なことなのに、なぜ、
母親が学校に呼ばれて出掛けなければいけないのですか。私は行くつもりはありま
せん。お見舞いに行けと担任の先生から言われても、私は従うつもりはありません。
 その子は、うちの子より弱いから、そうなっただけじゃありませんか。うちの子が弱
ければ、うちの子がケガをしたと思いますよ。私なら、そんなことで、いちいち報告し
たり訴えたりしませんよ。親が子どもの世界に介入しすぎですよ。学校の先生も、そ
んなことくらいで慌てふためいて、それじゃ、子どもの指導などできませんね。

  

旧・ 第3ステージ                                            

  三人の妻のタイプを当ててください。ここではウイングまで
正確に当ててください。

 僕は結婚したばかりです。この正月に妻を連れて、僕の田舎の実家で
泊まることになりました。実家には両親と妹と祖母が住んでいます。どちら
かというと田舎者で、裕福なほうとは言えません。しかし、僕の妻を歓待し
ようと、ご馳走を手作りで一杯に用意してくれたみたいです。
 
 
ところが、妻は僕が思うほど、実家を快適なところだとは思わなかった
ようです。

                  

 
       
 僕の妻、三咲の感想 (タイプ8W7) 

 
ねえ、あなたの実家に帰るのは、もうこれっきりにしてね。正月くらいユックリしたいわよ。私、嫁だという意識はありませんからね。食事作りに狩りだされるとは考えてもみなかったわ。初詣に行くからと
行って、うまく逃げることができたけれど、なんか、家族で賑やかに
祝うなんて、あまり好みじゃないのよ。手作りの料理なんか出されたってね。どこかの料亭を貸切にしてくれたほうが、歓待することにな
ると思わない? 来年の正月は私たちだけでハワイに行って、豪華ホテルで寛ぎましょうよ。

 

 僕の妻、静香の感想 (タイプ9W1)  

 
あ〜ぁ、疲れたわあ。あ、ごめんなさい! あなたのお父さんもお
母さんたちも、みんないい人たちばかりだったんだけど、初めてのこ
とだから、気を遣って疲れてしまったみたいなの。よその家だから、
何をお手伝いしたらよいのか分からないし、なんて受け答えしたらよ
いのか、それもよく分からなくて、右往左往してしまって。でも、お母さ
んはお料理が上手で、作り方を教えてくださって、ほんとうに、良い方
だと思ったわ。お父さんも、よくお手伝いする人なんですね。私の実家
の父はデンと座って動かない人だったから。妹さんも明るくて、私に気
を遣って、いろいろと語りかけてくれたわ……、〔続く〕
 僕の妻、奈菜の感想 (タイプ1W9) 

 
あなたのご両親は、みなさん明るくて話し好きな方たちばかりですね。
手作りのお料理も一杯に用意されたようで、たくさん食べ残しがありまし
たね。私もたびだひ薦められたんですが、そんなには食べられません
から…、お断りするのが悪くて、少し困りました。掃除が行き届いて、玄
関にも床の間にも、うまく花も活けられて、気持ちの良いお家だと思い
ました。私、あなたの妻として恥ずかしくないようにと、ずいぶんと気を
張っていたので、緊張して、肩がこってしまいました。ごめんなさい。
先に眠らせてください。