カヤツリグサ科
Lythraceae


シマフトイ
Scirpus tabernaemontani 'Zebrinus'

園芸品種。原種は日本を始めユーラシア、北米の湖沼や湿地原産

 畳表に使われるイグサのようなストロー状の葉が伸びる植物ですが、イグサ(イグサ科)とはかなり縁遠い植物です。葉は1m程度の高さになります。カヤツリグサ特有の目立たない花を葉の先端に付けます。
 シマフトイは、フトイの園芸品種で、横縞の斑が一定の間隔で入ります。斑は、最成長期には薄くなります。
 冬には地上部は枯れ、春にはたくさんの葉が地面から吹き出します。非常に強健ですが、バッタ類など意外に葉を食害する昆虫は多いです。



シュロガヤツリ
Cyperus alternifolius

マダガスカルの湿地原産

 もともと観賞用として移入された植物ですが、各地の河川や沼などで帰化しているのが見られます。温暖な地域の原産ですが、耐寒性も多少あるため、屋外で越冬できる関東以南の暖地で帰化できたのでしょう。
 エキゾチックな感じが面白いものです。
 冬には地上部は枯れ、春にはたくさんの葉が地面から吹き出します。強健ですが当地では大繁殖とまではいきません。
 なお、同じCyperus属の「ミニシペラス(Cyperus alternifolius 'Gracilis')」「ミニパピルス(ミニチュアパピルス)(Cyperus isocladus)」「カミガヤツリ(パピルス)(Cyperus papyrus)」が流通することがありますが、それらは、耐寒性がなく屋外での越冬は無理です。