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ひとん家栽培場見学は楽しい
 同好者の栽培場に見学に行って、その環境・実物を眺めながら談議するのはとても楽しいものです。
 仕入れて売るだけの小売店や、そもそも規模が違う本業の生産者の栽培場へ行くよりも、同じ個人の趣味家の環境や栽培管理に触れる方が自己の栽培技術の研鑽に役に立つのは明白でしょう。お買い物が目的ではないので、純粋に栽培談議が楽しめます。

 ひと昔前であれば、「見学したい!」といえば、簡単に受け入れてもらえました。しかし、現在ではそんなに簡単ではありません。
 店舗や生産者どころか、個人の栽培場からの植物等の盗難も多発しており、見学の体裁で下見して後で盗みに入られたという事も少なくありません。また、ネットを駆使して所在地を特定されることもあります。したがって、個人の栽培場では、防犯対策が店舗や生産者の栽培場程でもないこともあり、昔の様に誰でもウェルカムということはなくなりました。また、このコロナ禍のご時世では、多人数でワイワイ押し掛けるのも避けるべきでしょう。

 当ページでは、「ひとん家栽培場見学記」として、私が訪れた栽培場の写真や簡単な報告をアップしていきますます。なお、私のあまり知らないジャンルの場合、ほとんど解説できないので、写真をお楽しみください。

見学の際に気を付けること(見学のマナー等)
誰かの栽培場を見学したいと思った時には「常識的」に行動するのは当たり前ですが、それ以上に注意することを、以下にまとめています。

普段付き合いのない人にいきなり見学をお願いしないこと

 このご時世では「信頼関係」がないと見学を受け入れてもらえません。
 まったく面識がないのに、SNSやメールで見学したいと連絡し、たとえどんなに丁寧な文章を書いても、よほど「お人好し」な相手ならともかく、断られるのが当たり前です。まず、イベントや同好の会で面識を得たり、SNSで相手と親しくなってから、お願いするべきです。
 相手に「見学しに来る?」と言われたのなら、これ幸いと都合付けるなり、具体的に話を進めておく方がいいでしょう。あやふやに断ると二度目のお誘いはありません。栽培家の高齢化も進んでいるため、相手が健在な内に訪問する方がいいでしょう。どんな大家、大御所でも亡くなれば、コレクションは散逸してしまうのが世の習いです。機会を逃さない事が大切です。

ひとり行動が原則、多人数で押し掛けない

 個人の栽培場なので、所狭しとモノが並べられていたり、多人数を受け入れるスペースがない場合もほとんどです。たとえ広い栽培場であっても、コロナ禍のこのご時世多人数で押し掛けるのは止めるべきです。
 特に、相手と面識のない友人を連れたり、興味のない家族を連れて行っても、相手に気を使わせるだけです。友達の友達は「赤の他人」であることを分かりましょう。
 未成年者の場合は、訪問するとなると保護者同伴になると思いますが、自己の判断でひとり行動できるオトナになるまで待ちましょう。
 その他、コロナ感染防止対策は常識です。

クレクレ乞食はお断り

 見学の目的を、タダでモノをもらえる機会と勘違いする人がいます。どういう家庭環境で育ったのか分かりませんが、良いものがあると、親しくもないのにくれくれ乞食に変身です。苗がダメなら葉をもいでくれだの、根を切ってくれだの、花粉くれだの、交換してくれだの言い始めます。
 長い付き合いの上で信頼関係がある相手から「あげようか?」って言われるならともかく、見学者の「乞食ねだり」は禁物です。

写真撮影は許可を得る/ファインダーに入るものに注意する

 特にSNSやサイトなどインターネットで公開する写真の撮影については、許可を得てから行ってください。オトナの事情で、公開したくないモノもあるかも知れません。
 特に注意すべきは、屋外の情景を撮る場合です。近くにある建物やランドマーク、看板などがファインダーに入ると、その写真から所在地を割り出す事ができるようになります。ファインダーに入るものには注意してください。

無断で植物に触らない、ルールに従う

 植物に触られることを嫌う栽培家もいます。個人の栽培場は店舗ではありません。何気に触ったり、ポットを持ち上げたりしないで、そうしたい場合は、許可を取りましょう。
 その他、立ち入ってはいけない場所とかあるかも知れません。相手の指示に従いましょう。

所在地、個人名(本名)などの情報は第三者に公開しない/話さない

 目隠しされて栽培場に連れて行かれる訳ではないので、見学に行けば栽培場の大体の所在地は分かってしまいます。これを、第三者に話すことは厳禁です。また、それをSNSやサイトで公開する事はもっての外です。その他、氏名などの公開もしてはいけません。
 ハンドル名(ネット上の呼び名、ニックネーム)でも、第三者がそれを知って、直接相手に鬱陶しく絡んで来る場合もありますので、ハンドル名の公開についても相手に確認してください。

手土産について

 初めて訪れるのであれば、手土産を持って行くことが多いのですが、以降も頻繁に行き来するのであれば、お互いに手土産を止めることで合意すればそれでも構いません。基本的に手土産交換が目的ではないからです。
 手土産を持っていくとしても、すぐに消費しなければならない生ものや、冷蔵が必要なものは避けるべきです。
 同好同士なので種苗などの手土産も良いのですが、スペースには限りがあります。喜んでもらえるものである方が良いので要不要をあらかじめ訊いておいた方がいいでしょう。