ぱんさのマイナー植物園/ぱんさのワイルド?チランジア

チランジア用語集

 用語集というよりも、チランジアに関するぱんさの考え方や雑記等をまとめたもの。
 
【あ行】
アリ植物(ありしょくぶつ)
 植物体の一部にアリが巣をつくり生活させる構造をもつ植物のこと。
 チランジアの内、壺型の種類はアリ植物と言われているが、実際自生地でそうなのかは分からない。ただ、我が家では、一部の壺型チランジアにアリが巣を作ることを観察しているので、間違いないだろう。
 アリが巣を作ってもなんともないが、室内に取り込むときはアリ一家も取り込むことになるので注意が必要かも。なお、アリがミズゴケを巣の材料として好むので、ミズゴケがあっという間にボソボソにされてしまうのが一番の困りもの。
インテリア・プランツ
 お部屋のお飾りに使える植物という意味。
 チランジアにとってもっとも罪深い言葉。この言葉がどれだけのミイラを作ってきたか分からない。
 インテリア・プランツにするのなら、よほど観葉植物鉢物の方が、鉢と用土があるだけマシ。
ヴィヴィパラ vivipara
 子株が、親株の根元や茎から発生するのではなく、花茎から発生するのを「ヴィヴィパラ vivipara」という。そもそも、「胎生の、母体上で発芽する」という広い意味だが、チランジアの場合、花茎から発生するのを俗に指す。
エチレン ethylene
 植物ホルモンのひとつ。
 チランジアも含めアナナス類は、エチレンガスによって株を成熟(老化)させて開花を促進することができる。アナナス類では密閉された温室でエチレンガスを与え開花、出荷される。
 ただ、アナナス類とはいえチランジアは、風通しのよいところが好きなので、密閉してエチレンガスの濃度を上げることは難しいと思われる。結局のところ、株を無理に成熟(老化)させるに近い方法であり、どれほど効果があるのかも分からず、十分なエネルギーの蓄えもないのに花を持たせるのはかわいそう。自然な開花を持つほうがよい。
 なお、エチレンガスは、カーバイトのほか、身近なものでは熟成しすぎた(腐りかけた)リンゴ、ブロッコリーなどからも発生する。熟成したリンゴは、エチレンガスを発生し、他のリンゴの熟成を促進する。『樽の中の腐ったリンゴは他のリンゴを腐らせる』の由来になっている。このため、最近のリンゴの品種では、熟成してもエチレンの発生の少ない品種に改良されているので、エチレン発生を目的にリンゴを使うなら、古来の品種がいいだろうね。
 
【か行】
カウレッセント caulescent
 茎が伸びる、有茎の・・・いわゆる有茎のチランジアのことをオサレにいう場合に使う。
 →有茎(ゆうけい)
カクタススケルトン cactus skeleton
 柱サボテンの枯死後、維管束のみとなった状態のもの。着生材として用いられる。
花茎(かけい)
 →花(はな)
花序(かじょ)
 →花(はな)
ガーデンライフ1975年9月号
  前、ぱんさが、初めてチランジアなるものに出会った記念すべき雑誌(我ながら、こんな古い雑誌をよくも保管してきたなあと感心する。)。このチランジア特集の執筆者は、山口清雄氏。
 おそらく、一般園芸雑誌として、初めてチランジアが特集されたのではないかと思う。当時は、チランジアなるものは、だれも知らなかった時代で、とても衝撃的で、欲しくてたまらないけれど、とても手が出なかったという記憶がある。
 改めて読むと、栽培方法もきわめてまともで、いつごろから、ソーキングだのインテリアプランツだの訳分からないことを言い始めるようになったのだろう。この記事の中には「ソーキング」「インテリアプランツ」などという言葉は1度も出てこない。
 残念ながらガーデンライフという雑誌は、かなり前に廃刊になってしまった。


潅水(かんすい)
 園芸的には、植物に水を注(潅)ぐこと。
 私の場合は、チランジアには、蓮口を付けたホースでじゃんじゃんと水を与えるので、文字どおり「潅水」。
 ただし、デリケートなトリコームを持つチランジアは、それを繰り返すとハゲる可能性があるので、ちょっとまずいかもしれない。私はあまり気にしないが。
 ただ、テクトラム等毛状のトリコームを持つものだけは、シリンジで水を与える。
 その他、チランジアの場合は、ミスティングとかソーキングとかいう「お世話してるなあ」という自己満足気分にひたれる水を与える方法があるらしいが。

 Twitterで公開したジョークで作った動画「チランジアに水をやる」

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救出(きゅうしゅつ)
 一部の人が使用する言葉で、百円ショップやホームセンターでチランジアを買ってくることをいうらしい。
 この言葉を多用する人をよくよく見ると、植物をやたら擬人化したり、お飾り物的にしか考えていない人が多いような気がする。まあ、「救出」したつもりが枯らして「救出」になっていないとか、「救出」どころか植物の苦しみをさらに引き延ばしただけ、にならないといいが。
銀葉系(ぎんようけい)
 葉のトリコームが発達し、肉眼では白っぽく見える形態のチランジアのこと。
 トリコームがない、あるいは少ないものは「緑葉系」という。
空気中の湿度で育つ(くうきちゅうのしつどでそだつ)
 都市伝説のひとつ。この言葉でどれだけのミイラができたか分からない。
 チランジアには、僅かな空気中の湿度を吸収できるほどの機能はない。少なくとも植物体に結露して水分として吸収されなければならない。空気中の湿度だけで育つのなら、そこは、結露まるけのよっぽどのジメジメ家屋で、壁の裏はカビだらけ、畳はキノコが生えて、屋台骨は腐って、床下はシロアリだらけだろう。
 「空気中の湿度で育つ」なんてことを平気で言いながら、ミスティングしろとかソーキングしろとか言う、それなら、空気中の湿度で育たないということではないか。
 一番、呆れた言葉は、「空気中から水分や養分を株全体で吸収して生きている」・・・・チランジアはいつの間に仙人になったんだ?
 ここまでくると、大気中の水素を取り込んで体内の亜空間磁場で核融合してエネルギーを得る核融合植物や、次元の狭間に根を伸ばしパラレルワールドから養分を吸収する並行世界樹や、神話と幻想世界から召喚された宇宙エネルギーエーテル草があるって言ったって信じるんだろうな。
くくる
 着生させる。何らかの方法でぶら下げる。
クランプ clamp
 株立ちのこと。複数の子株によってひとつの株ができている状態。素晴らしいクランプを作ることがチランジア栽培においての目標。
 種類によっては、多数からなるクランプを作らないものがある。
子株(こかぶ)
 通常、チランジアが開花すると、一つ又は複数の側芽が発生しそれが独立した植物体となる。これを子株という。
 側芽が発生する場所は、株元(根元)、株元に近い葉腋、頂点の脇(フクシー等)、花茎(インターメディア等)など種類によって色々。花茎から子株を発生させることをヴィヴィパラ(vivipara)ということがある。
 開花しなくても、子株が発生する場合もある。また、有茎のチランジアの場合は、分岐するので側枝というのだろうか。
コルク樹皮(こるくじゅひ)
 チランジアを着生栽培するときに用いる着生材のひとつ。コルクガシの樹皮をそのまま用いる。
 耐久性が優れており、チランジアの着生材として普及している。
コレクター collector
 チランジアでも何でもそうだが、どんどん欲しくなって止められないのは、チランジアが好きとかいうことではなく、満たされないココロの隙間を、モノで埋めたいという買い物依存症のひとつ。
コンポスト compost
 ポットなどへの植え込み材料のこと。培養土、配合土を英語でコンポストという。一般的な植物では「用土」というが、チランジアの場合は、ランなどと同様、オサレに「コンポスト」という。
 チランジアで用いる「コンポスト」には、ミズゴケ、バーク、ヘゴクズ、軽石、果ては段ボールを丸めたもの等がある。
 
【さ行】
最低温度(さいていおんど)
 一日の最低温度は、普通日の出前に記録される。普通の人だとその頃は暖かい布団で寝てるので、最低温度がどのくらいか知らない人が多い。「最低温度はどのくらい?」と聞いても「さぁ?」。そもそも、こういう人には植物も含めて生き物を扱う資格がない。
 自分の栽培環境なら、最高最低温度計を設置して見ればいいし、そのあたりの地域のことなら、気象庁のホームページを見れば分かる。
最高最低温度計(さいこうさいていおんどけい)
 最高温度、最低温度を測る道具。
 電子式の場合は、リセットまでの間の最高温度、最低温度を記録する。
 アクアリウム用のもので十分。だいたい1000円〜。電子式は湿度の高い場所に本体を永く常置するとダメになるので、注意。
遮光(しゃこう)
 直射日光を遮ること。
 遮光と一口にいっても簡単ではない、直射日光に当たる時間を少なくすること、直射日光を弱めることの両方の意味がある。通常「遮光率」は、直射日光をどのくらい遮って弱めるかという比率を言うが、午前中は直射日光が当たる場所で昼からは日陰になる場所を表す場合に、遮光率が何%とかは言えない。
 直射日光を弱める方法には、寒冷紗、ヨシズなどの遮光材を用いる場合や、樹下に植物を置くという天然の方法がある。
 上からの光ばかりを気にすると忘れがちだが、コンクリート床などによる照り返しや反射熱をもっと気にした方がいい。
シリンジ
 →ミスティング
芯抜け(しんぬけ)
 チランジアの生長点付近が腐って、新葉がスポっと抜ける状態。多分、バラバラ死体の前兆。
 室内栽培の人の間で使われる専門用語、風通しの悪い場所で葉の間に水が溜まった状態が続くとなるらしい。
スパイク spike
 花序(flower spike)のことをオサレにいう場合に使う。「スパイクが○○色」と語るだけで、一目置かれるに違いない。チラマニアたるものオサレにも気を使わなければならない。
素焼鉢(すやきばち)
 植木鉢のうち、陶器で釉薬を使っていないものを総称して素焼鉢という。
 この素焼鉢には、低温素焼鉢(狭義の素焼鉢)、朱温鉢、駄温鉢がある。

名称 作られ方 外観 通気通水性
低温素焼鉢
(狭義の素焼鉢)
低温で焼いたもの ベージュ色で軽く脆い 高い(乾きやすい)
気化熱により用土が湿っているとき鉢内の温度が下がる。
多湿環境では藻類、苔類が表面に発生しやすい。
朱温鉢 高温で焼いたもの 赤茶色で堅い 低い(乾きにくい)
駄温鉢 高温で焼いたもの 赤茶色で堅い、帯に釉薬を使用 低い(乾きにくい)

 チランジアのうち、鉢に向く種類もあり、それに使用する場合は、環境やコンポストに合わせて選択する。
ソーキング soaking
 数時間から一晩、チランジアを水中に浸す虐待方法
 ソーキングは、干からびてしまったチランジアを助けるための緊急処置という意味では、有効な手段。ただ、そもそも、その前にそんなダメージを植物に与えるということ自体に根本的な間違いがある。
 普通の植物のように毎日潅水すればいいものの、「手間がかからなくて簡単」「気が向いたときに水に漬ければ大丈夫!」なんていう商品イメージを作り出すために喧伝された手法にすぎない。枯死ぎりぎりまで放置しておいて、ソーキングして死線から引き戻すなんてものを栽培というのだったら、「虐待」なんてものもこの世に存在しないことになる。
 なお、私もチランジアを水につけることはある。屋外では乾燥しすぎるので、間に合わないときは、水に沈める。ただ、葉の間から泡がプクプクと出てきて、でなくなったら引き上げる。せいぜい、5秒くらい。いくら永くても1時間もやらない。それは、ソーキングではなくて、節水型潅水方法といったところ。→ディッピング
早熟開花(そうじゅくかいか)
 株が十分な大きさになっていないのに、花芽を分化し開花すること。多くの場合、貧弱な花(花数が少ない。花序の分岐が少ない等。)となり、その後の子株の発生も悪い。小さな株に花が着いたと喜ぶのは早い。
 原因は、特殊な植物活性剤の使用、植物に触るなどの物理ストレスを与え続ける、先の花が十分咲き切る前に何らかの理由で花序が欠損した等、いろいろ考えられる。
 植物は、動物と異なり自分に合った適地に移動することができない。このため、種子や栄養生殖(子株)で違う環境へ移動しようとする。早熟開花は、そういった植物の種保存本能からくるもので、環境ストレスが不適切にかかっていると考えられる。
 
【た行】
ダイソーチラ
 百円ショップチェーン「ダイソー」で売っているチランジア。
 マイナー植物であったチランジアを普及させたという功績があるが、同時に大量のミイラを産み出したという功罪もある。
 百円ショップのチランジアで一番の問題は、株に幼なすぎるものが多いということ。小さい方が流通や客の「カワイイー」指向には都合がいいが、親株からまだ水分や栄養をもらっている段階で欠き取られて袋詰めにされるので、よい環境・管理でないと自活できるようになるまでに枯れてしまう可能性がある。
タンク tank
 緑葉系のチランジアを指す場合と、葉の基部が重なり合い筒状となり、植物の中心で水を溜める形態のチランジアを指す場合がある。
着生材(ちゃくせいざい)
 チランジアを着生させるための基材。
 コルク樹皮、ヘゴ材、そこらで拾ってきた枯れ枝、カクタススケルトン、多孔質な石、生きた観葉植物等がある。
 チランジアの根がしっかり着くこと、入手性、耐久性、見た眼などで選ぶが、保水性なども考慮する場合がある。
チラリスト thillalist
チラリアン thillalian
チラマニア thillamania
チラー thiller
 チランジアが好きな人のこと。
 チラリストは何かエロっぽい。チラマニアはさらにエロっぽい。それに私は、マニアってほどではないんで、チラリアンがいいですね。ちらりとやってるだけみたいで軽くて。チラリアン。
ディッピング dipping
 チランジアを短時間、水に浸す行為。
トリコーム trichome
 肉眼で見ると粉状、細毛状に見えるチランジアの葉や茎の表面にある鱗片状(毛状)突起。
 強い太陽光を反射して、植物体の光ストレスや高温化を防止する目的、気中の水蒸気を固定化する等の働きがある。
 植物が白く見える程のトリコームがあるチランジアを「銀葉系」と呼ぶ。
 あるブログで、トリコームで、水をとりこーむと書いてあった箇所を見た時には、爆笑したなあ。
 
【な行】
根(ね)
 着生するチランジアの多くの種類の根は、固着する機能しかないと言われるが、伸長中の生きている根は、いくばくかの水分・養分は吸収するような気がする。
 一般的な植物の場合、根は長期に渡り伸長して水分・養分を吸収するが、チランジアの根はある程度伸びると死んで、その堅い繊維質で植物体を固着させているように見える。
 
【は行】
発根(はっこん)
 チランジアは、種類によって、ほとんど発根しないもの、発根するが僅かなもの、豊富に発根するものがある。
 有茎のチランジアでは、ほとんど発根しないものが多い、そもそも前進していくチランジアなので、発根してもあまり意味がないのかもしれない。→有茎
 よく、「その場所が気に入ると発根する」とか言うが、実際そうなのかは分からない。少なくとも、発根し始めれば、「調子は悪くない」ということだろう。
花(はな)
 通常、チランジアは、株が成熟(老化)すると花芽を分化し花を咲かせる。その後、子株を作って、花を咲かせた親株は少しづつ弱り世代交代をする(有茎のチランジアは分岐する。)。
 どのくらいで、株が成熟し花芽を分化するのかは、種類や栽培環境で異なる。成熟が早いものでは、親株が花を咲かせ、その子株が1年未満で花を咲かせるものがある。その場合、成熟期間は1年未満ということになる。

 成熟し、花芽が分化するために、特定の条件(たとえば低温に晒すとかのストレス。)が必要とされる種類もある。
 購入して花が咲くまで著しく時間が掛かった後、新しく出た子株がクランプの状態で比較的早く咲くという現象も見られるので、親株といっしょにいるとき、何らかの因子を貰っている、あるいは親株が発散するエチレンに影響を受けるのかもしれない。
 購入して数か月で花芽を出すのは、クランプ状態をバラされて出荷されたものもあり、すでに購入時点で花芽が分化していたとみてよい。こうした株は、よい環境で管理しないと、株の消耗が激しく、開花後、疲れて子株を出せない場合もある。
 なお、株が十分な大きさにならないで、貧弱な花が咲くという現象も見られる。→早熟開花(そうじゅくかいか)
花期(はなき・かき)
 花を咲かせる時期(季節)のこと。チランジアに花期があるのかどうかはっきりしない。栽培環境にもよるだろうが、だいたい、冬〜初春にかけて咲く種類と、初夏〜夏にかけて咲く種類があるような気がする。
花の構造(はなのこうぞう)
 チランジアの花は、通常、目立つ苞をもった3枚の花弁の花冠をもち、花序を形成する。
 チランジアには、花茎を植物体の高さの何倍もの長さに伸ばす種類(カクティコラ、有茎のチランジア等)、花茎はあるがさほどでもない種類(多くのチランジア)、花茎をもたない種類(イオナンタ等)がある。
 目立つ分岐した花序をもつ種類(ストレプトフィラ等)、分岐しない花序をもつ種類(ストリクタ等)、短くて植物体に埋まり植物体から直接花冠が突き出すように見える種類(イオナンタ等)、花序がなく枝先に1花しか咲かない種類もある。
 花冠については、先がめくれて開く種類(ストリクタ等)、先が開かず筒状でそこから雄蕊が飛び出す種類(イオナンタ等)がある。
 苞の色、花冠の色は、チランジアの花を特徴付ける。チランジアの花を形容するとき、「苞はピンク、花(花冠)は青色」といったように表現する。
花ぼけ(はなぼけ)
 株が成熟しても花芽が分化せず、あるいは分化しても花を咲かせずに、子株を作る場合がある。それでも親株は少しづつ弱り世代交代をしてしまう。これを「花ボケ」という
 この原因は、株が成熟(老化)したのに、花芽が分化し育つ環境が十分でないのか、成長点に何かの問題があったのだと思われるが、具体的に何が問題なのかがはっきりしない。
 なお、有茎のチランジアの場合、花の咲く咲かないは関係なく分岐することがある。
葉水(はみず)
 植物の葉茎に水をかけること。チランジアの場合、それが普通の水のやり方なので、使われない言葉といってよい。
バラバラ死体(ばらばらしたい)
 チランジアの茎が腐って葉がバラバラになった状態。
 室内栽培の人の間で使われる専門用語、風通しの悪い場所で葉の間に水が溜まった状態が続くとなるらしい。
ビビパラ vivipara
 →ヴィヴィパラ
肥料(ひりょう)
 肥料が必要かどうかという前に、水と光合成だけで植物の体は作れるか?ということを考えればよい。
 光合成で得られるのは、でんぷん(C、H、O)であることはご存じのとおり。一方、植物の体を作る細胞、DNAはアミノ酸、たんぱく質で構成される。それを作ろうと思えば、N、Pは絶対に必要になる。無から有は生み出せないし、他の元素から錬金術か核融合で作りだすわけにはいかない。マメ科植物のように根粒菌と共生しているわけでないから、大気中に多量に含まれるNも固定利用できない。
 よって、水と光合成だけで植物の体は作れない。つまり、肥料は必要ということ。
 おそらく自生地では、雨、霧、木の幹を伝わってくる水からかなりの養分を得ているのだろうと思う。雨、霧というのは、大気中の(汚染物質も含めw)窒素化合物等いろいろが含まれているから。
 水道水で潅水をするとしたとき、水道水は、「純水」ではないので、いろいろなものが含まれる。水道水には「水質基準」というのがあって、一定の水準で、N(アンモニア態窒素、硝酸態窒素)の濃度が制限されるが、僅かには含まれている。また、Pは自主基準の形で濃度が制限されるが、(地域にもよるが)意外と多く含まれている。けれど、植物の体を健やかに育てるほどの量には満たないだろう。
 肥料は必要・・問題はどの程度かということだろう。
ブラクト bract
 苞のことをオサレにいう場合に使う。チラマニアたるものオサレにも気を使わなければならない。
ベアルート bear root
 「むき出しの根」という意味で、抜き苗のこと。
 一般的な植物はポット等に用土に植えた状態のものが流通するが、チランジアは、植物体だけで流通することが多い。根もない状態がほとんどで、「ベアルート」といえるかどうか分からないが、その状態を指していうことがある。
 ベイルートといったら、レバノンの首都になる。
ヘゴ材(へござい)
 チランジアを着生栽培するときに用いる着生材のひとつ。木性シダのヘゴの茎(不定根が絡み合う部分)を棒状、板状、輪切りにしたもの。
 耐久性がコルクほどではないが、どんな田舎のホームセンターでも売っていて入手性がよく、根の侵入がよいためチランジアの着生材としてかなり好き。
苞(ほう)
 →花(はな)
ポット pot
 植木鉢のことをオサレに言う時に使う。
 
【ま行】
モノカルピック monocarpic
 一稔性、一回結実性ともいう。
 チランジアは、通常、数年程度で開花して、開花後は子株を吹いて世代交代をするのが普通であるが、ごく一部に、開花すると結実して枯死する種類がある。こういう性質をいう。毎回、実生で維持する。
 なお、花芽付きのチランジアを買ってきて、栽培が下手で、花まで咲かせてその後に枯らしてしまうのは、「モノカルピック」とは言わない。
ミイラ
 百円ショップやホームセンターで売れ残ったチランジアの姿。
 室内に置いておくだけで育つと思っている「?」なヤツの持っているチランジアの将来像。
ミスティング misting
 植物に水を噴霧すること。
 園芸用語では、それは「シリンジ」と言ったが、いつの頃から「ミスティング」というようになったんだろう? オサレ言葉なんだろうか? 「シリンジ」というと、霧吹きで、少しばかり水をかけるといったイメージだが、「ミスティング」は、かなり多量に水を噴霧するようなイメージがある。ただ、初心者の「ミスティング」の様子だと、霧吹きでしゅっしゅっ・・終わりだから、「シリンジ」だよな。
 植物体が十分濡れるのであれば、潅水(ホースやジョウロで水をかけること)してもミスティングしてもどちらでも同じこと。植物が十分吸収する前に水分が乾いてしまうようなミスティングなら、効果はまったくない。
 屋外など風通しの良い場所であれば、少しばかりのミスティングなら、小一時間もあれば乾いてしまうので、やるだけ意味はない。まあ、頑張って「しゅこしゅこ」して手が疲れれば「お世話してるなあ」という自己満足気分にはひたれる。
 
【や行】
有茎(ゆうけい)
 茎が伸びる形態のチランジアのこと。
 通常、花が咲いても枯れず、分岐していく。次第に基部は枯れていくので前進していくチランジアといってよい。
 
【ら行】
緑葉系(りょくようけい)
 葉にトリコームがない、あるいは少ない形態のチランジアのこと。
 
【わ・ん】
 

 
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