壷型、やや壷型のチランジア
基部がふくらむタイプのチランジアです。だいたい水が好きです。

 根元から先まで50cmくらいあります。
 『セレリアナの子株を親株と同じかそれ以上に育てられたらチランジア栽培も一人前』と言われます。

 花序

 発根は豊かですが、巨体を支えきれませんので、針金縛りです。
チランジア・セレリアナ
Tillandsia seleriana

【原産地】メキシコ~中米エルサルバドル

 屋外に永く置くと、とにかく壷の中にアリが巣を作ります。そうなったときにどうなる訳でもありませんが、台風対策で室内に取り込んだとき、家の中がアリだらけになります。 アリの女王様がお住まいになったとしたら、もうアリ一族郎党と付き合うしかありませんね。
 直射日光では、葉焼けを起すので、必ず、遮光下か半日陰で育てます。
 夏は暑がりますので、屋外の風通しの良い日陰や木陰で過ごさせます。

【我が家での植え込み材料】
ヘゴ材+針金

この個体の栽培期間:  




撮影:2010.6.16
チランジア・カプトメデューサエ
Tillandsia caput-medusae

【原産地】メキシコ~中米

 チランジアの中ではかなり強健な種類です。だから、安心してわくわくして育てられます。
 花もキレイです。

【我が家での植え込み材料】
ヘゴ材+針金

この個体の栽培期間:


ほんのり色付く苞、グラデーションの紫の花
撮影:2009.6.1

チランジア・パウシフォリア
Tillandsia paucifolia

【原産地】合衆国~中米~南米コロンビア、ベネズエラ

 この種は、写真の様に横向きなのが、普通の状態。下手に立てて着けないように。これで、水をジャージャーやるとご機嫌です。
 暑さを好むので、真夏の高温期に屋外で遮光さえすれば良く育ちます。
 冬、寒いのは苦手ですので、注意が必要です。

【我が家での植え込み材料】
ヘゴ材+針金

この個体の栽培期間:




撮影:2009.6.5
チランジア・ストレプトフィラ
Tillandsia streptophylla

【原産地】メキシコ~中米ホンジュラス

 水を好むチランジア。乾燥させると葉がカールしてカンナくずの塊のようになります。葉がカールするのは、かなり生命線ギリギリ状態なので、そうならないようにしましょう。
 成長期には、葉がピンピンになる程度に、灌水を多めにしないといけません。低温期には、水をやりすぎてもダメになるのでちょうど良いのが難しいかも。
 株が成熟すると、ぶっとい花茎を突き上げてきます。もうわくわくするしかないでしょう。

【我が家での植え込み材料】
ヘゴ材+針金

この個体の栽培期間:


着いているヘゴの横からとびだしているのは、ヘゴを貫いて伸びる根です。
発根のよいチランジアで知られています。

やや色づく花序、紫の花。派手さはありませんがちょっとイイ感じ。
撮影:2010.3.20
チランジア・プセウドベイレイ
Tillandsia pseudobaileyi

【原産地】メキシコ~中米

 「ベイレイ」の名で流通していますが、実際は「プセウドベイレイ」。「シュードベイレイ」とも言うが、学名の発音の違いだけ。
 トリコームがなく、葉の合わせに隙間がないため、一旦乾燥させすぎると、ホースで灌水する程度では吸水しにくくなります。その場合は、ソーキングもやむを得なく、筒状になっている葉が開く程度にソーキングしてから、普通の灌水に戻します。
 成長期は、筒状になっている葉が若干開く状態に維持できるのが、ベストです。
 子株は、親株とはまったく違う方向に向きます。子株がある程度大きくなり親株が枯れると、自然に子株は外れるので、行方不明になる前に、外してくくること。(つまり、プセウドベイレイは、株立ち(クランプ)にはならない。)
 寒さには意外に弱いようで、1代目は、4年栽培して子株ごと寒さで枯らしてしまいました・・(T_T) これは2代目で、はじめからやり直しです。

【我が家での植え込み材料】
ヘゴ材+針金

この個体の栽培期間:


ブルポーサの花は好きです。緑とのコントラストがキレイ。
撮影:2011.2.13

チランジア・ブルボーサ
Tillandsia bulbosa

【原産地】メキシコ、南米ボリビア、ブラジル

 小型種で直射日光や極端な乾燥に弱いため、遮光下か、日陰で育てます。
 春~秋の屋外栽培では、乾燥させすぎないよう、注意します。
 普及種で軽く見られがちですが、うまく花を咲かせれば、うっとりする美しさです。

【我が家での植え込み材料】
枯れ枝+針金

この個体の栽培期間:


撮影:2010.6.16

撮影:2010.11.30
チラ神をも畏れぬ所業「地植え」です。
これタマネギ?みたいな感じ。(よい子は真似しないこと)
場所は、ぱんさのサボテンランド
チランジア・ディスチカ
Tillandsia disticha

【原産地】コロンビア~ペルー

 ディスチカは、地生のチランジア。形状的にも着生は難しいかも。「乾きを好む」というほどには好まないので、鉢植えが基本。
 ディスチカには、タイプがいくつかあって、葉の幅の狭い細葉でトリコームのが少ない小型のタイプ、葉の幅が広く大型でトリコームが多くて白っぽいものがある。これは前者。
 細葉系は、繊細で乾燥を好まないし、日照は強くして締めて作らないと、葉がダラケテしまう。
 このチラは、「地植え」です。チラ界広しといえど、地植えのディスチカの写真はここだけでしょうな。

【我が家での植え込み材料】
素焼鉢+ミズゴケ+バーク
地植え(よい子は真似しないこと)

この個体の栽培期間:
地植えしてからの経過期間:


撮影:2010.12.26

チランジア・ブッツジー
Tillandsia butzii

【原産地】メキシコ、南米ボリビア、ブラジル

 ブッツジーは気難しいか、簡単か?栽培家によって両極端になりそうなチランジアです。
 流通している苗を見ても、店頭に永く放置された株はかなり弱っているものが多く見られ、こういったものを購入しても、その後の生育が思わしくありません。枯れなくても回復に1年も要する場合もあります。
 自生地では、比較的乾いた環境に見られるようですが、不思議なことに栽培すると乾き切る環境では上手くいきません。ブッツジーは、涼しくてジメジメとした環境を好みます。乾燥した環境を好むチランジアと同じ環境では調子よくいかないようです。
 こういう性質だから、鉢植えの方が多分合うのでしょうが、あえてヘゴ着けで。
 夏はとにかく暑がるので、屋外の樹陰、下の方の湿っぽいところで管理し、照り返しには特に注意する。

【我が家での植え込み材料】
ヘゴ材+針金

この個体の栽培期間:

チランジア・エーレルシアナ
Tillandsia ehlersiana

【原産地】メキシコ

 エーレルシアナは、基本的には丈夫みたいですが、雨が強く当たる場所だと、白く美しいトリコームがハゲてしまいます。キレイに作るなら、環境は工夫した方がいいでしょうね。でも私はやりませんけど。
 葉は肉厚で堅いので、落下させるとボキボキに折れちゃいます。一度誤って落としたら散々でした。新葉が出てもとの姿になるまで1年はかかりました。
 そもそも水が大好きですので、乾燥が激しいと痩せてしまいます。

【我が家での植え込み材料】
素焼鉢+バーク

この個体の栽培期間: