アラム属
Arum


アラム・プルプレオスパツム
Arum purpureospathum

ギリシャ・クレタ島南西部原産
 「子に王位を簒奪される」との予言を信じた父神クロノスの手から逃れるために、後に神々の王となったゼウスが隠れた洞窟のある島、半獣半人の怪物ミノタウルスが閉じ込められた迷宮の島、古代ミノア文明の地、地中海「クレタ島」に原産する漆黒のアラム。
 地中海性気候の植物なので、地中海沿岸の植物や南アのケープの植物同様冬型で、秋10月頃に萌芽する。3月頃に黒い仏炎苞の花を咲かせる。花はケミカル臭で良い匂いとは言えないが、それほど悪臭ではない。
 5月頃には地上部を枯らし休眠する。
 冬季が成長期なので、最低気温3℃以上が必要。



2022.5.6
アラム・イタリクム
Arum italicum
アラム・マルモラツム
Arum marmoratum

ヨーロッパ、北アフリカ原産
 葉に美しい紋が入るアラムで、観賞用として植栽される。
 地中海性気候の植物で冬型。秋に萌芽しそのまま冬を越え、初夏近くまで地上部がある。5月頃白い仏炎苞の花を咲かせる。
 冬季にも地上部があるため、その時に低温に当たり地上部が痛むと良くない。屋根があるなど霜を除けることができる環境なら露地植えでもどうにか耐える。