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更新情報

 
はじめに(データの見方)
 我々の園芸は、常に年々の気候との闘いと言ってよいでしょう。植物の栽培管理や栽培環境設計/構築に必要な、全国の主な地点の直近(昨日まで)の最低・最高気温等のデータをグラフ表示しています。左のコンテンツ・メニューから選択してください。
 データから何を知ることができるのかは、以下を参照してください。
 地点を追加する予定はありません。
【直近の最低・最高気温の推移(日単位)グラフ】

 当該地点の直近(昨日まで)の最低・最高気温の推移(日単位)をグラフ表示しています。

●赤色の折れ線は、日単位の「最高気温」を示します。
●青色の折れ線は、日単位の「最低気温」を示します。
25℃線(赤色マーカー線):「最高気温」が25℃を超えた日を「夏日」といい、人も植物も暑さを感じる目安です。真夏には、最高気温はほとんどこの25℃以上になります。注意しなければならないのは、「最低気温」が25℃を超える日です。それを「熱帯夜」といい、冷涼な気候を好む植物にとっては、非常に厳しい時期です。植物によっては、日中の暑さには耐えられても、夜間の気温が高いとかなりダメージを受けることがあります。もし、冷涼な気候を好む植物がある場合は、自分の地域では、だいたいいつ頃から「最低気温」が25℃を超えるのかチェックしましょう。「熱帯夜」については、次の「今季は暑い?寒い?熱帯夜日数/冬日日数の推移(年度単位)グラフ」を参考にしてください。
0℃線(青色マーカー線)、5℃線「最低気温」が0℃未満の日を「冬日」といい、人も植物もかなりの寒さを感じる目安です。0℃以下となると、降霜や降雪、積雪の心配がでてきます。気温が0℃以上、数℃であっても「放射冷却現象」により地表面では0℃以下になる場合があり、降霜による植物の被害が発生する場合があります。だいたい最低気温5℃を目安にして対策すれば、降霜によるダメージは防げます。自分の地域では、だいたいいつ頃から「最低気温」が5℃あるいは0℃を切るかチェックしましょう。「冬日」については、次の「今季は暑い?寒い?熱帯夜日数/冬日日数の推移(年度単位)グラフ」を参考にしてください。
-4℃線(青色マーカー線):当サイトにおける露地植え多肉植物・サボテンの可能最低ラインです。グラフは気温ですが、実際には放射冷却を含む地表面温度の限界ラインです。
10℃線:温室ハウス等の施設が無い場合、温暖な季節には植物を屋外で管理したりすることがあります。植物によっては、(寒さの心配がなければ)屋外に出す方が元気ということもあります。最低気温が、その目安(例えば10℃とか)を切ることがなくなる時期、あるいは、切り始める時期が、自分の地域では、いつ頃なのかをチェックしましょう。
●気象庁観測気温なので、放射冷却現象による物体面温度とは差があります。放射冷却現象による物体面温度はさらに数℃低い温度となります。

【今季は暑い?寒い?熱帯夜日数/冬日日数の推移(年度単位)グラフ】

 当該地点の過去10年間の熱帯夜(最低気温25℃以上)日数、冬日(0℃未満)日数ををグラフ表示しています。
 例えば、今年から園芸を始めて、たまたま夏越しや冬越しが上手くいったとしても、気候は毎年同じではないため、そのままの環境で次回も上手くいくとは限りません。
 また、日本の国土は南北に長く亜寒帯から亜熱帯まである上に、低地から高山の標高の差もあり、地域によって気候が大きく違います。ある植物が他の地域で上手く育てられているからといって、自分のところでも同じように上手く育てられるということにはなりません。
 今季は例年と比べて暑いのか、寒いのか、例年並みなのか、あるいは自分の地域がある地域と比べて暑いのか、寒いのか、同じくらいなのか、ということが分かれば、どういった植物を栽培していくか、どうやって栽培管理していくかの計画や、どういった設備、環境を用意したらいいのかの環境設計/構築にかなり役に立ちそうです。しかし、この指標を何にするかは、かなり難しいのです。
 この指標としてすぐに思いつくのは、年間最高最低気温ですが、それは、たまたま記録された一瞬のデータのため、実態を反映するとは限りません。例えば、ある年はかなりの暖冬で氷点下にならなかったとします。その冬にたまたま1日だけマイナス7℃の最低気温を記録したとします。別な年では、毎日マイナス5℃が続いたとします。年間最高最低気温だけで見るなら、マイナス7℃の方が寒いという事になります。しかし、どちらの年の方が、植物にダメージが大きいですか?それは、後者でしょう。一瞬の一時的な寒さより、毎日のように続く寒さの方がダメージが強烈です。それは、暑さについても同じです。
 以上のことから、「今季は例年より暑い?寒い?」「わが地域は他の地域と比べて暑い?寒い?」を知る「簡単な」指標として、一定の気温を決めて、その気温以上あるいは以下の日数がどのくらいあるかを見たほうが実践的な指標となると思います。この一定の気温としては、植物へのダメージから考えて「熱帯夜」「冬日」の基準である最低気温「25℃以上」「0℃未満」を使用しています。



●横軸は「年度」を意味します。例えば「2020」は、2020年度を意味し2020年4月~2021年3月までの期間で記録された熱帯夜数(赤色)及び冬日日数(青色)を棒グラフで表示しています。
●「熱帯夜日数」は、日の最低気温が25℃以上の日の数を示します。冷涼な気候を好む植物にとっては、非常に厳しい時期です。植物によっては、日中の暑さには耐えられても、夜間の気温が高いとかなりダメージを受けることがあります。もし、冷涼な気候を好む植物がある場合は、熱帯夜が何十日も続くような地域で「無策」なら、冷涼な気候を好む植物は諦めた方がいいかも知れません。
●「冬日日数」は、日の最低気温が、0℃未満(つまりマイナス)の日の数を示します。0℃未満となると、降霜や降雪、積雪の心配がでてきます。気温が0℃以上、数℃であっても「放射冷却現象」により地表面では0℃以下になる場合があり、降霜による植物の被害が発生する場合があります。
●気象庁観測気温なので、放射冷却現象による物体面温度とは差があります。放射冷却現象による物体面温度はさらに数℃低い温度となります。
【関連記事】
熱帯夜と植物については、「夏は毎年同じように暑いわけではない」を参照してください。

*自動で昨日までの最低気温、最高気温でグラフ化しています。
*気象庁観測の公表データ「アメダス(表形式)(http://www.jma.go.jp/jp/amedas_h/)」、「過去の気象データ(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php)」を利用しています。
*データのライセンスについては、「気象庁ホームページ利用規約(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/info/coment.html)」に基づきます。
*気象業務法により禁じられる予報業務及び自ら観測した値の公表は行っていません。
*データの内容及び加工の正確さについては、一切保証しません。