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ぱんさのマイナー植物園
世界で一番大きい生き物はなに?
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ウォレマイパイン(ジュラシック・ツリー)、ジャイアント・セコイア、奇想天外、ドロソフィルム |
このページは、書籍や映像では目にしたことはあるけれど、実物は見たことがないのではないかと思う、とってもマイナーなジャイアント・セコイアの栽培に関するページです。 ここまでお見えになった方は、かなりのマイナー植物マニアとみました。 |
更新情報 |
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さて、ここで常識クイズです。「世界で一番大きい生き物」はなんでしょう?
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ジャイアント・セコイアとは
前項の表で分かるように「ジャイアント・セコイア」と呼ばれる植物には、スギ科の2種類があります。どちらも、アメリカ合衆国カリフォルニア州の限られた地域に自生しています。
![]() ジャイアント・セコイアの越冬温度は、−15度程度ですので、日本の多くの地域では、屋外庭植えで十分越冬します。ただ、栽培上は少し課題がありますが、それについては後述します。 また、ジャイアント・セコイアは、盆栽の樹種としては日本では一般的ではありませんが、海外では素晴らしい作品も作られています。
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ジャイアント・セコイアとメタセコイア
公園や校庭などに多く植栽されている「メタセコイア(英名:DAWN REDWOOD)」とジャイアント・セコイアを混同する人が、よくいますが、メタセコイアとジャイアント・セコイアは名前は似ていますが、まったく違うものです。メタセコイアは、中国原産で、強健なところから日本各地に植栽されています。また、成長が早いことから、地域住民から伐採の要望が出るほどです。
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以上の記述についての訪問者様からのご指摘
以上の記述について、当サイト掲示板にて、goostakeさんという方から、ご指摘と詳細なご説明がありましたので、参考として、そのまま以下転記します。 |
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ジャイアント・セコイアの種子は、国内では簡単に入手できないので、海外の種苗会社から購入しました。 種子は、これが世界最大の木になるのが信じられないくらい微小です。マツ、スギの仲間の種子は、乾燥期間が長いとてきめんに発芽率が落ちますので、即刻処理します。 ジャイアント・セコイアの球果は、山火事に会わないと種子がばら撒かれないということですが、この種はどうやって採取したんでしょうか。 播種に先行して「1か月程度の低温処理を行なう方法」と、「そのまま播種する方法」があります。どちらも試します。 発芽率は、種苗会社公称で25%程度と極めて低いので、たくさん撒いたら「ごちゃごちゃ」になるんではないかとの心配いりません。数本でも発芽すれば、まあ成功でしょう。 発芽に必要な最低気温は、15度程度なので、関東・東海地方では、5月下旬頃から無加温で播種することができます。 ジャイアント・セコイアは完全な陽樹なので、発芽後は直射日光に当てます。ただし、乾燥には注意します。
そのまま播種する方法の播種記録 低温処理する方法の播種記録 |
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一口にジャイアント・セコイアといっても、2つの種は特性に違いがあります。 両方とも、汚染された大気や土壌を嫌います。また、基本的には、陽樹であって日光を好むので、室内鉢物には向きません。 また、台風などの影響を受けたことがない地域に自生するので、根も浅く強風には強くありません。 自生地の標高は高く、冷涼な気候を好むので、気温の高い西日本太平洋ベルト地帯では注意が必要です。 センペルセコイアは、わが国でも、ごく一部では植栽されて大木になっているので、厳寒地を除き、鉢植え、庭植えとも容易とされます。一方で、セコイアオスギは難物とされます。 ◇センペル・セコイア Sequoia sempervirens 強健な樹で、四季を通じて屋外で管理できます。鉢物や盆栽にも最適でしょう。 センペル・セコイアは、標高約700〜1000mに自生しており、水はけのよい肥沃な土壌を好みますが、乾燥は嫌います。 幼苗は夏の暑さを嫌うので、気温の高い西日本太平洋ベルト地帯では、盛夏は、遮光して風通し良く過ごさせる必要があります。 庭植えでは、シンボルツリーになります。ただし、20年で27m(6階建てのビル程度)になったという記録もありますので、庭植えでは充分な場所をとるようにする必要があります。自然に伸び伸びと育てたい場合、大庭園を持っている方でなければ、無理かもしれません。 ◇セコイアオスギ Sequoiadendron giganteum 過去に植栽実験が何回もなされましたが、わが国の多湿の気候に合わず、数年から10年程度で枯死することが多いとされています。 強健なメタセコイアに接木ができますが、メタセコイアを台木としても数m程度で成長が止まるという報告があります。 セコイアオスギは、標高約1500〜2000mに自生しており、過湿を嫌い、冷涼で長雨に当らないことが条件のようで、庭植えではうまく育たない可能性があります。鉢物や盆栽などで、ある程度環境がコントロールできればいいように思います。 梅雨の長雨は、危険です。過湿は根腐れの原因になります。梅雨時期は、日には当るが雨に当らない軒下などで保護する必要があるでしょう。 基本的には陽樹ですが、センペルセコイア以上に夏の暑さを嫌うので、盛夏に長時間の直射日光を当てると弱り枯死します。 栽培しているところがもともと冷涼な地域でない場合、冷涼な環境をつくるのは難しいので、遮光したり、午前中だけしか日光が当らない風通しのよい場所に保護する必要があります。 |
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わが国においては、ジャイアント・セコイアには、いろいろな病気・害虫が発生します。 わが国で発生する病気・害虫については、分かっていません。我が家で発生した病気・害虫を記載します。
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◇センペル・セコイア Sequoia sempervirens
◇セコイアオスギ Sequoiadendron giganteum
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ぱんさと過ごした日々(栽培期間):
GeekPhilosopher Free Stock Photos
ジャイアント・セコイアの成木の画像はこちらからお借りしています。