

温室・ハウスの温度計測にデータロガーを使う
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自分の環境の正しい把握は、第一段階、出発点、基本中の基本であって、少なくとも温室・ハウスには最高/最低温度が計測できる温度計の設置は必要不可欠です。 温度計にも電子式や水銀式等いろいろなものがありますが、刻々と変化する温度を見てみたいとなると、「データロガー」を利用するのもいいでしょう。ただ、最高/最低温度を知ることは必須であるものの、一日の温度変化を知ってどうなるかというと、知っておいて悪くはないとか、単に面白いとかかっこいいとかですね。
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データロガーとは
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データロガーとは、温度をはじめとして測定可能な環境の数値データを継続的に計測し、そのデータを蓄積するための装置を言います。本体だけでは、蓄積する量も多くなく、データ内容を表示する機能も限られますので、PCやスマホ等に蓄積したデータを転送する機能があります。様々な装置がありますが、温室・ハウスの温度管理に利用しますので、「温度」が計測できるものとします。
注意しなければならないのは、水銀式の温度計と違い、データロガーは電子回路を含むため、温室・ハウスのような、高湿度で、紫外線を含む日照が当り、土埃の多い環境では電池や回路が腐食して数年保たず不調をきたす可能性が高いということです。故障すれば、動作しなくなる前に、でたらめな数値を示すこともあり、注意が必要です。10年以上もつ水銀式の温度計と違って、そのうち壊れるものだという前提で使用する必要があります。 データロガーによっては、耐久性のあるものもありますが、1年もたず壊れるものもあり得ます。1年もたず壊れるものは、そもそも温室・ハウスのような過酷な環境で使うことを前提としていないからです。ですから、データロガーを使用する場合は、その耐久性が重要です。耐久性を考える指標としては、製品の防塵防水規格IP値(JIS C0920;2003)を参考にすることができます。興味ある方はネットで検索してみてください。 数千円の廉価なデータロガーが1年ももたず壊れたとして、1万円するデータロガーが5年以上もったとする。どちらが得かは分かると思います。 長く正確に温度を計測したいということであれば、水銀式の温度計を併用して使用することが必要になります。 |
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データロガーの3タイプ
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データロガーには、蓄積したデータをPCやスマホ等に転送する機能があります。この方式により、以下の3つのタイプに分けられます。
私の圃場には、WiFi設備はありませんし、私の温室/ハウスで使用するなら、「Bluetooth接続方式」が妥当だと思います。 |
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データロガー実験
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市場に多くあるデータロガーの中で、「Bluetooth接続方式」の以下の2機種を選んで設置実験します。
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