ぱんさのマイナー植物園/マダガスカル分園

マダガスカル産パキポディウム属
栽培種プロフィール
Pachypodium

 
 パキポディウムは、南アフリカ及びマダガスカルに自生するキョウチクトウ科の多肉植物です。乾季には多肉質の幹、枝で過ごし、雨季が来るとキョウチクトウに似た葉を展開します。
 多くの場合、枝はトゲで覆われており、姿は、塊茎を持ち潅木状になるもの、樽柱状になるものがあります。
 パキポディウム属の分類・種類についてはこちらを参照ください → パキポディウム属の分類・種類
 マダガスカル産パキポディウム属の栽培についてはこちらを参照ください → マダガスカル産パキポディウム属の栽培
 下記の栽培難易度は、■が多い方が容易。

パキポディウム亜属 レウコポディウム節 Leucopodium
Pachypodium rutenbergianum パキポディウム・ルーテンベルギアヌム
Pachypodium rutenbergianum

 マダガスカル原産(固有種)。北部〜北西部の低地に点在する。

 「鬼に金棒(おににかなぼう)」という和名が付けられている。
 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium rutenbergianum var. sofiense

Pachypodium rutenbergianum var. sofiense
花:花弁はねじれて独特な雰囲気がある
パキポディウム・ソフィエンセ
Pachypodium sofiense

Pachypodium rutenbergianum var. sofiense

 マダガスカル原産(固有種)。北部〜北西部の低地に点在する。

 成木は、高さ数mに達する樽状樹。ピンクがかる白花。
 実生後10年、高さ1m50cmで開花した。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium meridionale

Pachypodium meridionale

パキポディウム・メリディオナレ
Pachypodium meridionale

Pachypodium rutenbergianum var. meridionale

 マダガスカル原産(固有種)。南部の低地に点在する。ルーテンベルギアヌムの南部版。

 外見はルーテンベルギアヌムと同様。花が異なるという。
 写真は、サマードリーム・マダガスカリアン・ガーデンの地植えのもの。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium fiherenense パキポディウム・フィへレネンセ
Pachypodium fiherenense

 マダガスカル原産(固有種)。北部〜南部の低地。

 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。葉は、匙葉で目立つ葉柄を持つ。
 若木から幹がとっくり状となるのが、ラメリーやゲアイとの違い。
 花は、温室地植えとし高さ数mに成長させれば10年程度で咲くと思われる。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium lamerei パキポディウム・ラメレイ(ラメリー)
Pachypodium lamerei

 マダガスカル原産(固有種)。南部の乾性林に自生。

 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。
 ラメレイは変異が多く、葉幅の広いもの狭いもの、葉に特徴があるもの等がある。
 普及しているものは葉幅の狭いものがほとんど。写真のものは、葉幅は広く波葉のタイプで、卸業者のラメレイ数百鉢の中で見出したすばらしいタイプ。
 成長期は、屋外雨ざらし(梅雨を除く。)で、多潅水、多肥でガッツリ育てること。
 花は、温室地植えとし高さ数mに成長させれば10年程度で咲くと思われる。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium var. ramosum パキポディウム・ラメレイ・ラモスム
Pachypodium lamerei var. ramosum

 マダガスカル原産(固有種)。南部の乾性林に自生。

 ラメレイの小型種で、成木は、高さ1.5m程度。白花。
 外見はラメレイと同様。

 栽培難易度:■■■■■

 

 

 
 

パキポディウム亜属 グラダンディムム節 Gladanthemum
Pachypodium geayi パキポディウム・ゲアイ
Pachypodium geayi

 マダガスカル原産(固有種)。南部の乾性林に自生。

 「亜阿相界(ああそうかい)」という和名が付けられている。
 ラメレイ(ラメリー)と区別なく付けられている「夢叶棒(ゆめかなぼう)」という名前は、頭の悪そうな笑える商業的ご都合的流通名。
 このゲアイとラメレイ(ラメリー)との区別がつかないサイトが多いようなので、違いを簡単に説明しておく。葉に微細で硬い毛があるのがゲアイ、無いのがラメレイ。つまり、葉を触った時にザラザラ感があるのがゲアイ。
 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。
 成長期は、屋外雨ざらし(梅雨を除く。)で、多潅水、多肥でガッツリ育てること。
 花は、温室地植えとし高さ数mに成長させれば10年程度で咲くと思われる。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium mikea パキポディウム・ミケア
Pachypodium mikea

 マダガスカル原産(固有種)。南西部テロミタ付近の乾性林に自生。

 外見はゲアイと同様。花の形が異なる。
 花は、温室地植えとし高さ数mに成長させれば10年程度で咲くと思われる。

 栽培難易度:■■■■■

 

クリソポディウム亜属 Chrysopodium
Pachypodium horombense

Pachypodium horombense
パキポディウム・ホロンベンセ
Pachypodium horombense

 マダガスカル原産(固有種)。中〜南部の中央山地、標高400〜900mの岩上に自生。

 成木は、高さ1m程度の塊茎をもつ潅木。
 ホロンベンセには、いろいろなタイプがあるが、いずれにしても、ホロンベンセであれば、花が釣鐘状なので区別ができる。
 花は薄い黄色、花筒がずんぐりとして(釣鐘状)、花の正面から覗くと5つの襞が見える。典型的なホロンベンセ。

 栽培難易度:■■■■

Pachypodium densiflorum ver. albiflorum パキポディウム・デンシフロルム・アルビフロルム
Pachypodium densiflorum ver. albiflorum

 マダガスカル原産(固有種)。北西部〜南部の中央山地の岩上に自生。

 学名は、デンシフロルムの白花種ということだが、かなり嫌疑がある。おそらくこれは、エブレネウム Pachypodium rosulatum var. eburneum。花が咲けばはっきりするだろう。

 栽培難易度:■■■■

Pachypodium rosulatum

Pachypodium horombense
パキポディウム・ロスラーツム
Pachypodium rosulatum

 マダガスカル原産(固有種)。北西部の、標高100〜600mの岩上に自生。

 多くの変種がある。成木は、高さ1m程度の塊茎をもつ潅木。
 花は黄色。花筒は細長い。
 クリソポディウム亜属の中では、暑さ寒さにも比較的強く強健。

 栽培難易度:■■■■

Pachypodium rosulatum var. drakei

Pachypodium rosulatum var. drakei

Pachypodium rosulatum var. drakei
パキポディウム・ロスラーツム・デラケイ
Pachypodium rosulatum var. drakei

 マダガスカル原産(固有種)。北西部の岩上に自生。

 ロスラーツムをひょろ高くしたタイプ。デラケイはロスラーツムと同種との考えもある。けれど、育ててみると、背がやたら伸びてクリソポディウム亜属のパキポといよりは、ルーテンベルギアヌムやラメレイ等のパキポディウム亜属のパキポディウムの雰囲気があってカッコ良い。まあ、ずんぐりむっくりを好む人向きではないが。
 花は、直径4cmで、ロスラーツム系の中では最も花筒が太い、黄色。
 成木は、高さ2〜3mに達する樽状樹。

 栽培難易度:■■■

パキポディウム・ロスラーツム・エブレネウム
Pachypodium rosulatum var. eburneum

 マダガスカル原産(固有種)。イビティ山、標高1700mの岩上に自生。
 ロスラーツムの白花変種。


 栽培難易度:■■

Pachypodium rosulatum var. inopinatum

Pachypodium rosulatum var. inopinatum

Pachypodium rosulatum var. inopinatum
パキポディウム・ロスラーツム・イノピナツム
Pachypodium rosulatum var. inopinatum

 マダガスカル原産(固有種)。テロミタの南、標高1500mの岩上に自生。

 花は、白色で、虚弱な雰囲気。
 やや根が弱いので、用土、管理に注意する。かなりの難物、なんだ簡単じゃないかと油断すると突然弱るので、油断は禁物。輸入の大株は大株なだけに体力があるので下手に管理しても長持ちするが、それでずっといけるかというとそうではない。
 写真株は、国内実生の幼苗。

 栽培難易度:■

パキポディウム・ロスラーツム・カクチペス
Pachypodium rosulatum spp. cactipes

 マダガスカル原産(固有種)。南部に自生。

 花は黄色、花筒は細長く、花冠裂片は大きく丸く、パキポディウムの中では最もゴージャスな花を咲かせる。
 クリソポディウム亜属の中では、暑さ寒さにも比較的強く強健。

 栽培難易度:■■■■

パキポディウム・ロスラーツム・グラキリウス(グラキリス)
Pachypodium rosulatum spp. gracilius

 マダガスカル原産(固有種)。マダガスカル南部の山岳地帯、標高300〜1,000mに自生。

 花は黄色、花筒は細長い。
 「象牙宮(ぞうげきゅう)」という和名が付けられているが、そもそもこの名は、基本種パキポディウム・ロスラーツム又はデンシフロルムに対して付けられたものと思われる。
 和名(実際は流通名)は、輸入者が流通しやすいように好き勝手に名付けカタログに載せたものであって、学名のような規約もないし、命名の先取権はない。デファクトスタンダードになったものが勝ち。

 栽培難易度:■■■■

 





パキポディウム・ロスラーツム・ビコロル(ビカラー)
Pachypodium rosulatum ssp. bicolor

 マダガスカル原産(固有種)。マダガスカル西部ベロ=ツィリビヒナの東のかなり限定された地域に自生。

 黄花で中心部はやや白色。非常に珍しいパキポディウム。


 栽培難易度:■■■■

 
 

パキポディウム・ブレビカウレ
Pachypodium brevicaule

 マダガスカル原産(固有種)。中〜南部の中央山地、標高1500m〜1900m付近の珪岩上に自生。

 「恵比寿笑(えびすわらい)」という和名が付けられている。なぜか日本人が大好きなコーデックス。
 成木は、株の広がり径60cm。
 花は黄色、花筒は短く太い。

 栽培難易度:■■■



パキポディウム・ブレビカウレ・レウコキサンツム
Pachypodium brevicaule ssp. leucoxanthum

 マダガスカル原産(固有種)。中〜南部の中央山地のブレビカウレの自生地の一部。

 ブレビカウレとの違いは、花色(白花)、種子の形とされる。珍しいパキポディウムだが、やや流通してきている。

 栽培難易度:■■■

Pachypodium makayense

Pachypodium makayense

Pachypodium makayense

パキポディウム・マカイエンセ(マカエンセ)
Pachypodium makayense

 マダガスカル原産(固有種)。中西部のトリアーラ州マッケイ山脈標高650mに自生。

 学名は、マッケイ山脈(マカイ山脈)から来ている。「魔界」とは関係ない。
 「魔界玉(まかいだま)」という和名が付けられている。
 花は黄花で、花筒はやや太く長目。中心はやや白色。

 栽培難易度:■■

 

以下「パキポディウム・デンシフロルム」の色々なタイプ
Pachypodium densiflorum

Pachypodium densiflorumは、中央高地を中心として、マダガスカル北西のボエニ区からマダガスカル南部のアツィモ・アンドレファナ区まで広い範囲に分布するため、非常に変異が多い種である。

Pachypodium densiflorum

パキポディウム・デンシフロルム No.1
Pachypodium densiflorum

 マダガスカル原産(固有種)。

 葉巻の性質がある。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum

パキポディウム・デンシフロルム No.2
Pachypodium densiflorum

 マダガスカル原産(固有種)。

 

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum PV2545

パキポディウム・デンシフロルム PV2545
Pachypodium densiflorum PV2545

 マダガスカル原産(固有種)。アツィモ・アンドレファナ区Amboropotsy産。

 

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum PV2553

Pachypodium densiflorum PV2553

パキポディウム・デンシフロルム PV2553
Pachypodium densiflorum PV2553

 マダガスカル原産(固有種)。アモロニ・マニア区Itremo〜ボエニ区Ambato産。

 

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum PV2554

Pachypodium densiflorum PV2554

パキポディウム・デンシフロルム PV2554
Pachypodium densiflorum PV2554

 マダガスカル原産(固有種)。アモロニ・マニア区アンバトフィナンドラアナSaronara産。

 

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum PV2544

Pachypodium densiflorum PV2544

パキポディウム・デンシフロルム PV2544
Pachypodium densiflorum PV2544

 マダガスカル原産(固有種)。 Mandrosonora産。

 

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum PV2531

パキポディウム・デンシフロルム PV2531
Pachypodium densiflorum PV2531

 マダガスカル原産(固有種)。バキナンカラトラ区Mandoto産。

 

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium densiflorum PV2531

パキポディウム・デンシフロルム PV2551
Pachypodium densiflorum PV2551

 マダガスカル原産(固有種)。アモロニ・マニア区アンバトフィナンドラアナItremo産。

 

 栽培難易度:■■■■■

クリソポディウム亜属 交配種(ハイブリッド) Chrysopodium Hybrid
Pachypodium horombense

Pachypodium horombense
パキポディウム・ホロンフロルム(推定)
(ホロンベンセ×デンシフロルム)
Pachypodium horombense × densiflorum

 これはホロンベンセの特徴をもつが、花色や花形にデンシフロルムの特徴が見えることから、おそらくホロンベンセとデンシフロルムの中間型(つまり雑種)と考えられる。
 花は濃い黄色、花筒がやや釣鐘状、正面から覗くと5つの襞が見える。
 この株は、そもそもデンシフロルムで入ってきたが、花が咲くとホロンベンセの特徴が見える。ここらあたりのパキポディウムは、花を確認しないと実際に何なのか分からない。

 栽培難易度:■■■■

恵比寿大黒(えびすだいこく)
パキポディウム・デンシカウレ
パキポディウム・ラウヒイ
Pachypodium "EBISUDAIKOKU"
Pachypodium ×densicaule
Pachypodium ×rauhii
Pachypodium ( densiflorum × brevicaule )

 パキポディウム・ブレビカウレとパキポディウム・デンシフロルムの交配種。デンシフロルムの強健な性質を得た良種。
 
 花は黄色で、花筒は短く太い。ブレビカウレの形態を受け継いでいる。
 「デンシカウレ」は、日本お得意の無意味な合成略語。日本の多肉界の影響を受けたアジア等海外でも使われる場合がある。
 人工的な交配種であるが、自然交配種もあると聞く。おそらくデンシフロルムと分布が重なる中央高地だろう。

【恵比寿大黒のタイプ】

 恵比寿大黒には、いくつかのタイプが見られる。ブレビカウレの性質が強く出た個体から、デンシフロルムの性質が強く出た個体まで幅広い。
 典型的なタイプの違いは、写真の3枚目である。A型は一般的なクリソポディウム体型で、膨らんだ幹からいくつかの枝に分かれていく。一方、B型は枝は立ち上がらず、地際から枝を吹いて横に広がっていく。B型はブレビカウレの性質が強いと考えてもいいと思う。
 A型は比較的よく見られるタイプで、一般的に流通しているのはこのタイプ。写真のA型は、A型でもかなりずんぐりしたタイプであるが、「これが恵比寿大黒?」というような縦に伸びるタイプも多く流通している。
 一方、B型は珍しい。このタイプを見かけたら、(倍の値段でもw)是非欲しいと思っているのだが、なかなか見つからない(かなり大きくなってから差が出てくるので、流通している小苗では見極めが難しいというのもある。)。ただ「どちらが良いものだ?」と聞かれても困る。植物に貴賎の差はない。個人の好みの問題だろう。
 なお、ここでのA型、B型は、ぱんさの呼び名であって、一般的な呼び名ではないことをお断りしておく。ショップで「B型の恵比寿大黒をくれ」といっても通じない。ショップが気付く前に買っておきたいw


 栽培難易度:■■■■

かめたんA
Pachypodium "KametanA"

 Twitterフォロワーの@kamemushi_jp氏の採取種子からの実生。
 親株は、恵比寿大黒として購入したということだが、おそらくホロンベンセに近い何か。
 栽培は容易で、成長速い。
 2014年6月BBで3人に配布。


 栽培難易度:■■■■■

【親株】

かめたんB
Pachypodium "KametanB"

 Twitterフォロワーの@kamemushi_jp氏の採取種子からの実生。
 性質はやや気難しい。


 栽培難易度:■■■■

【親株】

ぱらたん
Pachypodium "Paratan"

 Twitterフォロワーの@paraliveunion氏の採取種子からの実生。
 親株は、典型的な恵比寿大黒。


 栽培難易度:■■■■

【親株】

 

ポルフィロポディウム亜属 Parphyropodium
パキポディウム・バロニー
Pachypodium baronii

 マダガスカル原産(固有種)。北部の岩上に自生。

 高さ1m程度の塊茎をもつ潅木。赤花。

 Pachypodium baronii バロニーとPachypodium baronii var. windsorii ウィンソリーの違いは、パキポディウム属の分類・種類参照。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium baronii var. windsorii

Pachypodium baronii var. windsorii
5花冠裂片フリルの強い個体の花
Pachypodium baronii var. windsorii
別個体花(5花冠裂片花と6花冠裂片花)
パキポディウム・バロニー・ウィンソリイ(ウィンゾリー)
Pachypodium baronii var. windsorii

 マダガスカル原産(固有種)。北部の岩上に自生。

 成木は、高さ1m程度の塊茎をもつ潅木。赤花。

 Pachypodium baronii バロニーとPachypodium baronii var. windsorii ウィンソリーの違いは、パキポディウム属の分類・種類参照。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

 
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