検索エンジンで、「モリンガの木」「ワサビノキ」で、ここを訪問される方も見えるので、はっきりしておきますが、以下は、健康食品ブームに乗って栽培されるインド原産のモリンガの木・ワサビノキ(Moringa oleifera)とは、まったくの別種です。その関係の情報はありませんので、他サイトへどうぞ。

 モリンガ属は、インド、南アフリカ及びマダガスカルに自生するワサビノキ科の熱帯樹木。世界に34種類が存在する。
 その1種モリンガ・オレイフェラ Moringa oleifera は、インド原産で「ワサビノキ」、「モリンガの木」と呼ばれる通常の樹木(多肉植物ではない。)で、香辛料(効果の程は知らないが健康食品等)に利用される。わが国でも健康食品ブームに乗って栽培されることがある。

 モリンガ属の中で、南アフリカ及びマダガスカルの乾燥地に自生する一部の種類、
Moringa drouhardii マダガスカル原産
Moringa hildebrandtii マダガスカル原産
Moringa ovalifolia 南アフリカ原産
は、樽状樹になり、多肉植物として扱われる。このタイプのものは、乾季には樽状の幹、枝で過ごし、雨季が来ると葉を展開し成長する。

 
モリンガ属
Moringa
Moringa drouhardii

Moringa drouhardii


沖縄海洋博記念公園・熱帯ドリームランドのMoringa drouhardii

モリンガ・ドロウハルディ
Moringa drouhardii
Moringa droughardii

 マダガスカル原産(固有種)。西南部の乾性林、石灰岩地に自生する。

 成樹の樹形はバオバブに似る樽状樹であるが、葉の形はまったく異なり、2~3回の羽状複葉。若木のパッと見はナンテンの木。
 若樹の直根は肥大する。
 栽培は、バオバブに準じ、成長期は、屋外雨ざらしで栽培すると調子がよい。
 学名の種小名を「drouhardii(ドロウハルディ)」とする場合も「droughardii(ドロウガルディ)」とする場合もあるが、どちらが正しいのかよくわからない。

成木写真(外部リンク)