パキポディウム亜属 レウコポディウム節
Leucopodium
Pachypodium rutenbergianum パキポディウム・ルーテンベルギアヌム
Pachypodium rutenbergianum

 マダガスカル原産(固有種)。北部~北西部の低地に点在する。

 「鬼に金棒(おににかなぼう)」という和名が付けられている。
 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium rutenbergianum var. sofiense

Pachypodium rutenbergianum var. sofiense
花:花弁はねじれて独特な雰囲気がある
パキポディウム・ソフィエンセ
Pachypodium sofiense

Pachypodium rutenbergianum var. sofiense

 マダガスカル原産(固有種)。北部~北西部の低地に点在する。

 成木は、高さ数mに達する樽状樹。ピンクがかる白花。
 実生後10年、高さ1m50cmで開花した。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium meridionale

Pachypodium meridionale

パキポディウム・メリディオナレ
Pachypodium meridionale

Pachypodium rutenbergianum var. meridionale

 マダガスカル原産(固有種)。南部の低地に点在する。ルーテンベルギアヌムの南部版。

 外見はルーテンベルギアヌムと同様。花が異なるという。
 写真は、サマードリーム・マダガスカリアン・ガーデンの地植えのもの。

 栽培難易度:■■■■■(低温注意)

Pachypodium fiherenense パキポディウム・フィへレネンセ
Pachypodium fiherenense

 マダガスカル原産(固有種)。トリアラ州東部アティモの低地。

 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。葉は、匙葉で目立つ葉柄を持つ。
 若木から幹がとっくり状となるのが、ラメリーやゲアイとの違い。
 花は、温室地植えとし高さ数mに成長させれば10年程度で咲くと思われる。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium lamerei 葉幅の狭いタイプ
Pachypodium lamerei 葉幅の広いタイプ
パキポディウム・ラメレイ(ラメリー)
Pachypodium lamerei

 マダガスカル原産(固有種)。南部の乾性林に自生。

 成木は、高さ数mに達する樽状樹。白花。
 ラメレイは変異が多く、葉幅の広いもの狭いもの、葉に特徴があるもの等がある。
 上の写真のものは、葉幅の狭いタイプで、よく流通しているもの。
 下の写真のものは、葉幅は広く波葉のタイプ。
 成長期は、屋外雨ざらし(梅雨を除く。)で、多潅水、多肥でガッツリ育てること。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium var. ramosum パキポディウム・ラメレイ・ラモスム
Pachypodium lamerei var. ramosum

 マダガスカル原産(固有種)。南部の乾性林に自生。

 ラメレイの小型種で、成木は、高さ1.5m程度。白花。
 外見はラメレイと同様。

 栽培難易度:■■■■■

Pachypodium decaryi
Pachypodium decaryi
パキポディウム・デカリイ
Pachypodium decaryi

 マダガスカルのアンツィラナナ州原産(固有種)。アンツィラナナは、マダガスカルで最も高温な北部で、「亜熱帯」になる。

 同属他種とは姿が違う異質なパキポディウム。雰囲気的にはアフリカ大陸原産のアデニウムに酷似する。
 良く太る基部から枝を伸ばし、葉長20cmを超える艶やかな葉を付ける。他のパキポディウムのような茎のトゲを持たない。花は白色で、パキポディウムとしては大きめ。
 低温にかなり弱く、栽培では季節の変わり目の管理に注意する。

 栽培難易度:■■

Pachypodium ambongense

Pachypodium ambongense
パキポディウム・アンボンゲンセ
Pachypodium ambongense

 マダガスカルのマジュンガ州ボエニー原産(固有種)。

 幼株のうちは、Pachypodium lamereiによく似て区別がつきにくい。Pachypodium lamereiはトゲが3刺となるのが普通だが、本種は大部分が2刺となるのが特徴。次第に基部は膨らみ、分枝して、写真のような株となっていくのが特徴。
 花は白色で、我が国では夏咲き、それほど目立たない。
 低温には弱い方なので注意する。

 栽培難易度:■■