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マダガスカル分園
 遥かなるマダガスカル。マダガスカルには素晴らしい植物が多くあり、そのほとんどはマダガスカルにしか存在しない固有種です。
 このページは、ぱんさの栽培する多肉植物から、マダガスカルの固有種をまとめています。
 ここまでお見えになった方は、かなりのマイナー植物マニアとみました。

マダガスカルについて
 マダガスカルは、アフリカ大陸の東に位置する、日本の約1.6倍の面積をもつ島です。
 マダガスカルは、火山活動等により大洋から隆起した島ではなく、パンゲアーゴンドワナ大陸の一部であったものが、中生代(1億5千万年前頃)の大陸移動に伴い島となったもので、極めて古い起源を持ちます。
 こうした古い起源と、大陸から分離してから数千万年もの間、他から影響を受けにくかったため、動植物とも独自の進化を遂げ、固有種の宝庫となっています。
 さらに、マダガスカルは、島の西側が乾燥した気候、東側が湿潤、中央の高地が冷涼と、環境の変化に富みます。
 マダガスカルに自生する顕花植物のうち、70~80%が固有種と言われています。
 マダガスカルが原産地で、全世界に普及した花卉には、ニチニチソウ、マダガスカルジャスミン、ハナキリン、ホウオウボク、シュロガヤツリ等があります。


中生代ジュラ紀(1億5千万年前)頃の大陸
マダガスカルの気候
 マダガスカル北部は1年をとおして高温な地域(亜赤道帯)で、南部に向かえば向かうほど熱帯~亜熱帯地域になります。したがって、北部に自生する植物は低温を嫌い耐寒性が非常に低く、南部に自生する植物は、北部と比較すれば耐寒性がややあります。
 島の西側は乾燥した地域、東側は湿潤な地域なため、マダガスカルにおける多肉植物の自生地は、北部から南部の西側と中央山地となります。

 マダガスカルの西部から南部にかけては、乾性有刺林(ドライ・フォレスト)と呼ばれる、ディディエレアやパキポディウムなどの刺に覆われた巨大な多肉植物の森が広がっています。いわば、マダガスカルの多肉植物の宝庫です。
マダガスカル植物の書籍
 マダガスカルの植物を知るなら、この本。

マダガスカル異端植物紀行
湯浅浩史 日経サイエンス社
残念ながら絶版
(古本市場で流通しています。)

リンク
Catalogue of the Vascular Plants of Madagascar (英文)