Pantha's Labyrinth
ぱんさのカニのいる生活
−陸生カニ用底面ろ過付加飼育ケースの実際−
 
 
はじめに・・・

 先に陸生カニを理想的に飼う環境として「陸生カニ用底面ろ過付加飼育ケース」を作ります。
 以下は概要図です。

作り方

 それでは、実際に作って見ます。

Step.1

 一番のポイントは水部を作る容器でしょう。
 100円ショップで買った、透明容器です。

Step.2

 底面ろ過は、Nissoの「スライドペースパワー」というポンプ付きの物を利用しました。定価は3,000円ですから、2,000円前後で買えるでしょう。
 ポンプ分の高さがあるので、Lサイズの飼育ケースを使う必要があります。

Step.3

 この底面板をそのまま利用すると、吸水位置の通水に問題があるので、その部分に穴を空けます。

Step.4

 飼育ケースにセットして、その上にろ材を敷きます。
 「スライドペースパワー」には、ウールマットが付属していますが、ろ材の粒が大きいものを利用するために不要です。  使用した飼育ケースは、Nissoの飼育ケース(大)です。
 ろ材はサンゴ砂を使います。細かいものは目詰まりを起こすので、写真くらいの粒のものを利用します。(ろ材は、水道水でよく洗っておくこと。)
 底面ろ過の底面板に上に、最低でも2cm厚に敷きます。

Step.5

 ろ材を敷き終わったらキレイに均します。
 カニは、ろ材を掘ることがあり、それを許すと底面ろ過がうまくできなくなってしまいます。このため、潜り込みをさせないように、網をケースの形に切って敷きます
 網は、金属製はダメです。樹脂製でカニが入り込まないでかつ出来るだけ目の荒いものを利用します。ホームセンターになら売っているでしょう。


Step.6

 その上に、Step.1の透明容器を置きます。ちょうどいい大きさです。
 この底面ろ過装置は、ポンプの横のスイッチによって水流の強さが調整できます。強いと「渓流」並になってしまうので、一番弱い「−(マイナス)」にしておきましょう。
 ケースの正面の角には、「スライドペースパワー」に付属していて、今回利用していない、透明パイプを差込ます。これは、水位を随時見ることができるようにです。

Step.7

 透明容器は水部になりますので、その中にろ材が入らないようにして、周りにろ材を敷きます。これが陸部になります。
 陸部に、餌皿、植木鉢や流木や石等隠れ家になるようなものを置いてレイアウトします。
 カニのサイズによっては、カニが水部に出入りできるよう、透明容器に足がかりになる石などを置きます。


Step.9

 透明容器に、水を注ぎます。(間違っても、砂に注がないように。プカプカと透明容器が浮き出してしまいす。)ポンプの中程(インペラーのある位置)が最低水位になるので、それよりは水位が上にならないと、水を吸い上げません。水位はマジックで印すなど必ず記憶しておいてください
 今回は、入れるカニに合わせて汽水(海水:真水=1:1)にしました。
 ポンプの電源を入れて動作確認をします。Goodです。
 なんだか、「日本庭園のつくばい」みたいです。

Step.10

 フタからは、電源コードを出さなければなりませんので、フタの一部をニッパで切り欠きます。  なお、ケースの下には、トレイを敷きます。どうしても飛沫が発生し、汽水の場合は、乾燥すると塩がたくさん残ります。床や家具を傷めますので広めのトレイを敷くほうがいいでしょう。  当然トレイは、金属だと錆びますので、プラスチック製がいいでしょう。キッチントレイを利用したらどうでしょう。

Step.11

 カニ(この例では、アシハラガニ若年)を入れて完成です。ケースにくらべてカニが小さいですね。いんです!
 ろ材にバクテリアが繁殖し、機能するまで1か月くらいが必要です。それまで、餌を与えすぎないようにします。もちろん、その間に、ろ材を出したり、洗ったりしてはいけません。そんなことをすると、一気にふりだしに戻ります。

 

経費

 以上のセットを、作るまでにかかった経費、道具です。

水部の透明容器105円
飼育ケース780円
底面ろ過装置2,000円
ろ材 約5kg1,250円
潜り込み防止アミ(家にあった残り物利用)0円
餌皿105円
隠れ家等(家にあったガラクタ利用)0円
合計4,240円
*道具:ニッパ、カッター

反省点

飼育ケース
 このセットを、今回は飼育ケースに組み込みましたが、飼育ケースは、軽くて扱いやすいという点ではベストですが、高さがない、底面が狭くなる、などの問題があり、あまり収まりがよくありません。このセットは、あまりメンテナンスをしなくてもいいように考えましたので、多少重くても小型水槽を用いた方が良かったのではないかと思っています。

敷砂
 陸部の敷砂は、ろ材との連続なので、どうしても荒いものになります。穴掘りを好むカニなどに適合できるように、細かい砂を利用できるような仕組みを考えたいと思います。

留意事項

足し水
 水は、どんどん蒸発していきます。汽水の場合は、同時に濃度が高くなってしまいます。真水の場合も、ポンプの最低水位より水位が下がると、ポンプが空回りしてポンプの故障につながります。このため、数日おきに水位を確認して、水位が低くなっていれば、最初の水位になるよう、カルキ抜きをした水道水を足します。これを「足し水」といいます。

水換え
 ろ過が正常に働いていれば、2か月くらいは水を替えなくてもかまいません。ただし、腐敗臭がするようであれば、ろ過がまともに機能していないことになります。この場合は、ろ過が正しくセットされているか、餌をやりすぎていないかチェックすべきです。正常に働いていれば、ほとんど臭いはありません。
 水換えは、必ずポンプを止めて、チューブなどでサイホン式に水部の水をすべて汲み出して、新しい水を前と同じ水位まで足せば十分でしょう。


 
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