2010年12月記載、2019年11月ページのレイアウトを変更
ビオルックス(ビオルクス)等植物育成灯
 こうした光合成の特徴を踏まえて開発された植物育成用の蛍光管がビオルックスです。発売はかなり古いのですが、今もなお効果と経済性の高い植物育成用の蛍光灯として利用されています。
 私たち人間の目から見ると、ビオルックスの光は、その波長の特性から何やら薄紫色ぽく見え、植物に当たっても植物はあまりきれいに見えませんが、私たちの照明用ではありませんのでどうでもいいことです。
 現在では、HID(メタルハライドランプ)の活用もされています。HIDは、特定の波長というよりは、太陽と同様に幅広い波長を含み、高エネルギーのため植物育成にとても良いのですが、灯具だけで数万円、球が数千円と高価で、発熱量、消費電力も大きく一般的でありません(お金に余裕ある方なら活用するといいでしょう。)。
 私は、ビオルックスは、実生幼苗のようにあまり光を必要としない段階の植物の育成に積極的に利用しています。サボテン、多肉植物の成苗ではやはり、ビオルックス等人工照明では光量不足です。
 

 
 ビオルックス等植物育成灯は、NEC、ナショナルから8W程度から40Wまでいろいろな製品が出ています。
 
メーカー 商品名 説明 型番
NEC ビオルックス スタンダードなビオルックス
400~500nm(青色波長)および600~700nm(赤色波長)の放射に特別の考慮
FLxxBR
FLxxSBR
NEC ビオルックスA ビオルックスを改良しエマーソン効果を加えたもの
青色波長、赤色波長に加えて700~800nm(近赤外線)を放射
FLxxBR-A
FLxxSBR-A
NEC ビオルックスHG ビオルックスに演色効果を加えたもの
(555nm付近の波長を加えたもの。)
FLxxBR-HG
FLxxSBR-HG
ナショナル 植物用蛍光灯 NECビオルックスとほぼ同等 FLxxS-BR
東芝 プラントルクス NECビオルックスとほぼ同等 FLxxSS-BRN
FLxxS-BRN
*エマーソン効果:青色波長、赤色波長に赤外線(700nm以上)を加えると光合成がさらに促進されるとされる。
*型番中xxはW数が入る。