ぱんさのマイナー植物園

ドロソフィルム・ルシタニクム
Drosophyllum lusitanicum

 
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ウォレマイパイン(ジュラシック・ツリー)ジャイアント・セコイア奇想天外ドロソフィルム
 
 このページは、ドロソフィルム・ルシタニクム(Drosophyllum lusitanicum)という植物の栽培、育て方に関するページです。
 ここまでお見えになった方は、かなりのマイナー植物マニアとみました。

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更新情報

ドロソフィルム・ルシタニクムとは

 ドロソフィルム・ルシタニクム(Drosophyllum lusitanicum)は、ヨーロッパのポルトガル、スペイン、地中海の反対側のモロッコに自生する、ドロソフィルム科に属する1科1属1種のやや大型の食虫植物です。(元はモウセンゴケ科でしたが、最近の分類では独立科となりました。)
 他の食虫植物と異なり、やや乾燥した気候を好みます。根はよく発達します。
 1年草でもないし多年草でもありません。大体2年程度の寿命です。花が咲くと枯れる場合と、数年程度もつ場合があるようです。あまり早く花が咲く場合や、栽培がうまくいっていない場合は、弱りが早いようです。
 永くもった株は、枝分かれをするようですが、挿木、株分け等はできないので、繁殖は種子を取り実生によります。
 独特の臭いがあり、屋外ではさほど感じませんが、風のない湿った日や冬季に温室等に入れた場合は感じます。この臭いは、ネコが好むといわれ、網で保護するかしないとネコに荒らされると言われています。当家では、何もせず屋外においていますが、ネコが興味を持ったりしたところは目撃したことはありません。多分、ごく一部のネコ限定のことかもしれません。
 特に直射日光を好むので、室内で観葉植物のように栽培できる植物ではありません。

栽培


【環境・管理(灌水・温度・日光)】

  • 用土を乾燥させないよう、表土が乾き始めたら潅水します。植物に水がかかると葉を痛めますので、根元に水を与えます。腰水はしない方がいいようですが、用土が非常に乾燥しやすい時期や場合は、浅い腰水をします。ただ、腰水といっても浅いので1日で乾いてしまいます。その程度の腰水ならいんでしょう。
  • 春〜秋までは、屋外で管理します。雨が当たると葉が傷むので、軒下など雨の当たらない場所がいいようです。夏季の暑さには弱いようで、成長が鈍ります。やや遮光しできるだけ風通しのよい環境に過ごさせます。
  • 冬季は温暖な方がいいようですが、当地、最低温度マイナス3.5℃程度なら屋外、雪・霜も問題ありません。
  • 屋外管理を基本として、直射日光に十分当てます。日陰、室内では栽培できません
【移植・用土】
  • 根が傷むことを極度に嫌います。このため移植はできません。ジフィーポットに播種し、そのまま、十分に大きい鉢に定植して育てます。
  • 移植ができないので、用土は、長期間(2、3年)、粒の崩れない桐生砂(単用、細粒+中粒混合)に植えます。
【肥料】
  • まったく不要です。
【病気・害虫】
  • ありません。
【繁殖方法・実生(播種)】
  • 挿木、株分等はできません。実生のみです。
  • 下の「成長の記録 第2章」をご覧ください。いいかげんなので参考にはならないかも。


成長の記録 第1章 2008.12.09 - 2010.08.30 完結

成長の記録 第2章 2010.09.13 - 2011.03.27

成長の記録 第3章 2011.04.15 - 2012.08.30 完結

成長の記録 第4章 −地植えでいんじゃね?− 2013.01.11 - 継続


 
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