露地植え向きユッカ Yucca for outdoor garden
 北アメリカに広く分布するユッカは、非常に強健なものが多く露地植えに向く種類が多い。
 畑の片隅や、手入れの行き届いていない庭等には、明治時代に渡来したキミガヨラン(Yucca recurvifolia)、アツバキミガヨラン(Yucca gloriosa)、イトラン(Yucca filamentosa)が植栽されているのを見ることができる。ただ、今日では空き地(遊休地)の減少もあり、キミガヨラン、アツバキミガヨランのような葉先のトゲが鋭い植物は伐採される傾向にあり、目に触れる機会は少なくなっている。
 また、「青年の木」として流通するユッカ・エレファンティペス(Yucca elephantipes)の鉢物が、飽きられて屋外に放置されているのを街角で目にすることもある。

Yucca rostrata
誰が植えたのか道端で生きるイトラン
Yucca elephantipes
屋外に放置されたユッカ・エレファンティペス
ユッカ属 Yucca
Yucca rostrata
Yucca rostrata
無防寒
ユッカ・ロストラタ
Yucca rostrata
合衆国テキサス州~メキシコ北部

 葉先のトゲが強くなく扱いやすいためか、あるいはエキゾチックな樹形が好まれるのか、近年ドライガーデンや洋風庭園に植栽されることが多くなってきたユッカ。自生地では、分岐し高さ数mに達する。

 我が家のものは品種ものではないが、本種の葉色の青味が強い選抜品種としては、下記のようなものが色々なナーセリーから出ている。それぞれどう違うのかはよく分からない。
Blue Swan
ブルースワン
スペインのナーセリー。選抜というよりYucca thompsonianaとの交配が示唆されている
Blue Thunder
ブルーサンダー
タイの某ナーセリー
Sapphire Skies
サファイアスカイズ
米国植物学者Sean Hogan氏がテキサス州の高地の渓谷で採取、選抜したもの
Rancho Blue
ランチョブルー
米国Rancho Tissue Technologies社(米国のアガベやその他の多肉植物、観葉植物等の組織培養苗を大量に生産している企業)


 当地での露地植え栽培実績は。耐寒性は高い。乾燥地を好み低湿地を嫌う。

ヘスペラロエ属 Hesperaloe
 ヘスペラロエ属は、ユッカ属に近縁な植物なので、ユッカ属のページに収録した。
 ヘスペラロエ属の名は、西部のアロエに似た植物といった意味で、「aloe」が付いているが、系統的にはアロエ属とまったく異なる。


Hesperaloe parviflora
Hesperaloe parviflora
Hesperaloe parviflora
無防寒
ヘスペラロエ パルビフロラ
Hesperaloe parviflora
合衆国テキサス州中部~メキシコ北部

 葉は、濃い緑。細長く葉縁にフィラメントがある。花が咲くと、子株に世代交代し次第に群生する。
 花茎は、1m以上に立ち上がり、初夏に赤い花を咲かせる。一つ一つの花は大きい訳ではないが、次々と咲いて、1か月以上も楽しませてくれる。写真は初咲の株で、これから徐々に群生していくと思う。
 花茎は、かなり強靭なので、支柱は不要。

 当地での露地植え栽培実績は。耐寒性は高い。乾燥地を好み低湿地を嫌う。