ぱんさのサボテンランド/柱サボテン雑記

柱サボテン雑記2

 
 このページは、柱サボテンに関する雑記です。柱サボテンの基礎については柱サボテンの基礎、柱サボテンの分類については柱サボテンの分類、ぱんさの柱サボテン栽培種プロフィールは、北米大陸原産柱サボテン南米大陸原産柱サボテン−1−南米大陸原産柱サボテン−2−南米大陸原産柱サボテン−3−をご覧ください。

【目次】

ニクサボ本の誤り

ニクサボ本の誤り

 世にニクサボ本は数あれど、記載にはかなりの誤りがあります。
 栽培方法については、環境や管理や栽培家の考え方はいろいろなので、どれも間違いとは言い切れないのでまあいいでしょう。
 しかし、種類については、これははっきりしているので誤りは誤りです。こうした書籍を参考にしている人が誤ったままネットに記載して、それを見た人が誤ったまま参考にしていくということに繋がっていきます。
 これらの書籍には、植物園の植物を撮影して載せたというものがありますが、植物園の名札が正しいのかというとそうでもありません。植物園では植物商の言いなりの札を付けることもあります。また、枯れると名札そのままで別なものを植える・・・とかの場合もあります。凋落傾向の激しい植物園では、枯れたものをそのままにしておく場合があり、近隣にあった本来の札の植物ではないものが大繁殖して、本来の札の植物を覆い隠したりする状況も目にします。あまり知らない人がその名札を見ると、まず勘違いしてその植物と思い込んでしまいます。
 以下は、私が気付いた誤りです。特に柱サボテン等、私のジャンル中心で指摘しておきます(そのほかにもありますが・・・)。
 なお、属名については、どんどん変わっていっているので旧属名でも問題なしとしています。また、対象学名については、嫌疑があるもののはっきりしないものが多いのでこれも除外しています。

花づくり園芸図鑑シリーズ「サボテン/多肉植物」小学館 1999年5月版

p.67 ケレウスの項のピタハヤ柱の写真が間違い。
ピタハヤ柱は別名を神代といい学名は「Cereus variabilis」とここまでは正しいが、その写真として載ってる実生苗は、ピタハヤ柱(神代)ではなく、ステノケレウス属の朝霧閣か太郎閣。
「ピタハヤ:Pitahayo」又は「ピタヤ:Pitayo」というのは、柱サボテンの食用果実の総称。その代表的な種類は、ヒロセレウス属の「ドラゴンフルーツ」、ステノケレウス属の「朝霧閣」等、ケレウス属の「神代」等になる。
一方「ピタハヤ柱」と言えば、かなり古い呼び名でケレウス属の「神代」の別名になる。おそらく「神代」が「Pitahayo」と紹介され、それが総称とは知らず、ピタハヤが生る柱サボテンとして「ピタハヤ柱」と名付けられてしまったのだろう。
英語で「Pitahayo」というと「朝霧閣」の方が有名なので、ピタハヤ柱=Pitahayoと思い込んで、Pitahayoの種子を蒔くと「朝霧閣」が発芽する。そこのところでごっちゃになってるのだろうと推測できる。
p.68 アズレオケレウスの項のアズレウス柱が間違い。
写真のものは「アズレウス柱」で間違いないが、このアズレウス柱は、アズレオケレウス属ではなくピロソケレウス属で学名は、「Pilosocereus azureus(=Pilosocereus pachycladus)」。
この写真についている学名「Azureocereus hertlingianus」は「仏塔」と呼ばれる柱サボテンでまったくの別種。この間違いはいろいろなところで見られるが、この本の影響なのだろうか?

見てわかる園芸シリーズ「見てわかるサボテン/多肉植物/の育て方」誠文堂新光社 2007年4月版

 この本は、かなり写真の間違いが多い。
 まずは、表カバーの中央写真のサボテン、カバーの折込みには「雪晃」と書いてあるが、まったくちがう。おそらくこれは、新パロディア属の何かであろう。それだけにとどまらない。一番びっくりするのは、p.71「リプサリス・プルプレア」。説明はしっかりリプサリスだが、写真はしっかり表カバーのサボテンと同じもの。p.7には、このサボテンの写真が2枚載っていて名前は「プルプレア」・・・。p.61の「雪晃」のページには、本物の「雪晃」の写真の下にまたこのサボテンの写真が載っている。どんだけこれが好きなんだろうと思う。サブリミナル効果で好きになっちゃうじゃないか!

p.45 オレオケレウスの項の「ライオン錦」の写真が間違い。
この写真のものはエスポストア属のサボテン。
p.149にも「ライオン錦」の写真があるがこちらは正しい。
p.53 セレウスの項のヤマカル柱の説明が間違い。
写真のものは「フェアリーキャッスル」で間違いない。この原種ははっきりしないのであるがヤマカル柱説もあるのでこれは問題ない。問題は最後の「写真は綴化種」。これは綴化種でなくて石化種。
p.60 プセウドエスポストアの項の「幻楽」の写真が間違い。
写真のものはオレオケレウス属の「ライオン錦」。ひょっとしたら、p.45の写真と入れ違っているのかもしれない。
p.70 マルギナトケレウスの項の「白雲閣」の写真が間違い。
写真の中央に堂々とあるものはパキケレウス属の柱サボテン。その周囲にある目立たないものが「白雲閣」。完全に間違いではないが、普通の人が見たら勘違いするだろう。
p.100 柱サボテンではないが、パキポディウムの項の「パキポディウム・ロスラーツム」の写真が間違い。
写真のものはパキポディウム属の「ラメエリー」。
p.139 「金城丸」の写真が怪しい。
「金城丸」は白花でややピンクがかるものもあるが、写真のものの蕾は赤すぎる。おそらくエキノプシス属(旧ヘリアンソケレウス属)の「フアスチャ」又はその近縁種だろう。
 
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