ぱんさのサボテンランド

ガラパゴス諸島のサボテン

 

 ガラパゴス諸島は、南米エクアドルの西の太平洋上1000Kmの位置に点在する大小様々な島からなります。
 貴重な固有種の宝庫であり、チャールズ・ダーウィンの進化論を生んだ島として有名です。生息する動物として、ウミイグアナ、ガラパゴスリクイグアナ、ガラパゴスゾウガメ等、植物は、サボテン科、キク科の樹木スカレンシア等の固有種が有名です。
 起源は、大陸から古い時代に分離した、または火山活動により海から隆起したの2つの説がありますが、後者が有力と考えられています。500万年位前に最初の島が誕生したものと推定され、独自進化を遂げた固有種は、大陸から(偶然に)海を渡ってきた祖先から分岐した子孫と考えられています。

 ガラパゴス諸島は、赤道直下に位置していますが、南極から北上する海流を初めとするいくつかの海流が諸島の周りを巡り、暑さも緩やかな気候となっています。
 右図が、ガラパゴスと日本(東京)の気候をグラフにしたものです。これを見れば栽培に関する示唆が得られるでしょう。

 現在、ガラパゴズ諸島からは、動物、植物はおろか石の1個でさえも持ち出しが禁じられていますので、わが国で栽培されているものは、古い時代に採取されガラパゴスから欧米に渡ったものの子孫と考えられます。
 ガラパゴス諸島に自生するサボテンは、以下の3属で、オプンチア属以外は、ガラパゴス固有属となります。
 特に、オプンチア属の植物は、ガラパゴスリクイグアナやガラパゴスゾウガメの食物として重要な役目を果たしています。

【オプンチア属】

 ガラパゴスのオプンチアは、いくつかの系統からなり、おそらく古い時代に、複数回にわたり大陸から渡ってきた、別々な種類が祖先と考えられます。
 オプンチアは、現在では全世界に分布を広げている(人為的なものも含めて)ことから分かるように、環境適応力が非常に強く、ガラパゴスでも島々の環境に合わせて、多くの変種に分化しています。
Opuntia helleri マルチェナ島、ヘノベサ島
Opuntia insularis フェルナンディナ島、イザベラ島
Opuntia galapageia ピンタ島、サンチャゴ島
 var. macrocarpa ピンソン島
 var. profusa ラビダ島
Opuntia saxicola = Opuntia galapageia var. saxicola イザベラ島セロアスール火山
Opuntia megasperma フロレアナ島
 var. orientalis サンクリストバル島、エスパニョラ島
 var. mesophytica サンクリストバル島
Opuntia echios サンタクルス島北部、バルトラ島
 var. barringtonensis サンタフェ島
 var. gigantea サンタクルス島南部海岸
 var. inermis イザベラ島シエラネグラ火山
 var. zacana ノースセイモア島

【ブラキケレウス属】 ガラパゴス固有属

Brachycereus nesioticus フェルナンディナ島、イザベラ島、サンチャゴ島

【ヤスミノケレウス属】 ガラパゴス固有属

Jasminocereus thouarsii サンクリストバル島、フロレアナ島
Jasminocereus thouarsii var. sclerocarpus フェルナンディナ島、イザベラ島
Jasminocereus howellii = Jasminocereus delicatus = Jasminocereus thouarsii サンチャゴ島、サンタクルス島

オプンチア属

ガラパゴス団扇(がらぱごすうちわ)
象亀団扇(ぞうがめうちわ)
Opuntia galapageia
ピンタ島、サンチャゴ島、ラビダ島、ピンソン島原産

 栽培品の茎節の長さは16〜18cm楕円。かなり強い白色の刺を密生する。
 成長はかなり遅く、1年で1茎節がでるかでないか。このためかなり高価なウチワサボテン。
 象亀団扇は、かなり古い名前で、現在では使われることはない。

ガラパゴス木立団扇(がらぱごすきだちうちわ)
ガラパゴス金刺団扇(がらぱごすきんしうちわ)
Opuntia echios var. gigantea
サンタクルス島南部海岸原産

 ガラパゴスをイメージするときに真っ先に思い浮かぶ樹状のウチワサボテン。栽培品はサンタクルス島南部トルトガ湾産。自生地では10mを超える樹状となる。この形状はリクイグアナ、ゾウガメに食害されないように進化したものと考えられている。
 栽培品の茎節の長さは20cm。長楕円の形状は、幹を形成するためのものなのかも知れない。強い黄色がかる刺を密生する。

 
 
『ぱんさのサボテンランド』に戻る
Return