Pachycereus パキケレウス属
武衛柱

武衛柱(ぶえいちゅう)
Pachycereus weberi
メキシコ・プエブラ、オアハカ等原産

 白い勇壮な刺が魅力。魅力的なこの刺も凶器で、ひどく深く刺されて出血したことも・・ただ、折れて皮膚に残るということはないので、その点はよい。
 成長は、主に春、秋で、最低温度が20℃以上の季節には休眠する。
 世界で最も背が高いサボテンは「弁慶柱(Carnegiea gigantea)」だが、もっとも大きい(体積)サボテンは、オアハカにある武衛柱だそうだ。


武倫柱

武倫柱のトゲ
これが本来の武倫柱のトゲ。

武倫柱(ぶりんちゅう)
カルドン(Cardon)・サボテン
Pachycereus pringlei
メキシコ・ソノラ、下カリフォルニア等原産

 刺だらけの柱サボテン。太さが魅力なので鉢植えのひょろひょろでは意味がない。
 武倫柱の名は、学名の種小名プリングレイ(pringlei)のもじり。
 温暖な気候の原産地に自生するため、冬季を温暖に保つようにしないと成長が好ましくない。


 

土人の櫛柱

土人の櫛柱(どじんのくしばしら)
Pachycereus pecten-aboriginum
メキシコ北西部等原産

 濃緑の肌と長さの揃った刺を持つ美しい柱サボテン。果実には刺が並び原産地の原住民が櫛として利用できるということから学名が名付けられ、和名は学名のそのままの翻訳。
 「土人」が差別用語かどうかは、よく分からないが。
 成長期は春と秋、盛夏にはものの見事に成長が止まる。

 

白雲閣 白雲閣(はくうんかく)
Pachycereus marginatus
=Marginatocereus marginatus
中央メキシコ原産

 太く、かっこよく仕上がる柱サボテン。原産地では、垣根に使われる。
 ただ、カイガラムシが着きやすいのが難点といえる。
 旧マルギナトケレウス(Marginatocereus)属。


上帝閣(じょうていかく)
Pachycereus schottii
=Lophocereus schottii
合衆国南部~メキシコ・ソノラ、下カリフォルニア等原産

 本種のモンスト品種である「福禄寿」が比較的普及している一方で、原種である本種は、逆にほとんど流通がなくなってしまった。
 旧ロフォセレウス(Lophocereus)属。

福禄寿(ふくろくじゅ)
Pachycereus schottii f.monstrosus
=Lophocereus schottii f.monstrosus
合衆国南部~メキシコ・ソノラ、下カリフォルニア等原産

 福禄寿は上帝閣(Pachycereus schottii)のモンスト品種。刺はなく、ごつごつした稜をもつ。
 成長も遅いので、素直に成長させないと老化が元から進み醜くくなりやすい。
 旧ロフォセレウス(Lophocereus)属。