Opuntia オプンチア属
オプンチア・フラギリス
オプンチア・フラギリス・ブラックキャニオン
Opuntia fragilis 'Black Canyon'
合衆国~カナダ原産

 Opuntia fragilisは、合衆国南部からカナダ南部まで、広い範囲に分布するオプンチアで、茎節やトゲの形状が変異に富む。本種はコロラド州ブラックキャニオン標高2680m原産のもので茎節はコロコロとしている。


オプンチア・フラギリス
白妙(しろたえ)
Hairy Roger(ヘイリーロジャー)
Opuntia engelmannii var. broskowitzii
(誤)Opuntia orbiculata
メキシコ原産

 古くに我が国に導入されたオプンチアであり、白毛が茎節を包み、茎節は楕円やシャモジ形。
 誤った学名Opuntia orbiculataが対照されているが、これはおそらく、昭和41年に発行された、「サボテン和名学名対照便覧」を参考にしたのだろうと思われる。Opuntia orbiculataは別種。海外では、Opuntia engelmannii var. broskowitziiが当てられている。茎節の形状からOpuntia engelmanniiの近縁とするには違和感があるが、確かにOpuntia engelmannii var linguiformisという茎節がシャモジ形になる変種もないわけではないので、Opuntia engelmannii var. broskowitziiの対照が妥当かもしれない。


オプンチア・ビゲロヴイ
オプンチア・ビゲロヴイ
Opuntia bigelovii
Cylindropuntia bigelovii
合衆国バハカリフォルニア、アリゾナ、ネバダ州~メキシコ北部原産

 ジョシュアツリー国立公園のコロラド砂漠に生える本種の立ち姿は特に有名。人の背ほどの高さとなり、白トゲが密生する。
 栽培下で野生の立ち姿を実現するのは難しいかもしれない。