Neoraimondia ネオライモンディア属
飛鳥閣(ひちょうかく・あすかかく)
Neoraimondia herzogiana
=Neocardenasia herzogiana
ボリビア原産

 流通しているものは実生の幼苗が多いが、本当はがっちりとした体の大型の柱サボテン。
 旧ネオカルデナシア属、現在はネオライモンディア属。
 「飛鳥閣」を何と読むのが正しいのか?「ひちょうかく」か「あすかかく」か?まったく別なサボテンに「飛鳥(Pediocactis peeblesianus)」というものがあり、これは一貫して「あすか」なのだが、「飛鳥閣」の方は、古い文献では「ひょうちょうかく」とふりがながあったりする。最近の文献では、索引の「あ」に入っていることから「あすかかく」という認識のようだ。
 「飛鳥(あすか)(Pediocactis peeblesianus)」の方は、近縁種に「斑鳩(いかるが)(Pediocactus peeblesianus ssp.fickeiseniae)」があるので、「あすか」と読むのはほぼ間違いない。「飛鳥閣」の方は・・・本当は「ひちょうかく」だったのかもしれない。

土星環(どせいかん)
土星冠(どせいかん)
大織冠(たいしょくかん)
Neoraimondia arequipensis
=Neoraimondia gigantea
ペルー原産

 「土星環/冠」という名がコスモティック&ロマンチックでなんともすばらしい。そもそも「土星の環」という言葉は存在するが、「土星冠」という言葉はない。古い文献では「土星環」となっているものもあるので、それがいつの間にか「土星冠」になったのかもしれない。今では「土星冠」が普通、とはいえほとんど流通しない柱サボテンである。
 がっちりとした体の大型の柱サボテン。8稜が普通らしい。
 昔は、「大織冠(Neoraimondia gigantea)」というものもあったが、「Neoraimondia arequipensis」のシノニムとなった。火星冠、金星冠という種類の記録があるが実態は不明である。

ネオライモンディア・ロセイフロラ
Neoraimondia arequipensis ssp. roseiflora
=Neoraimondia roseiflora
ペルー・ピスコ高原原産

 がっちりとした体の大型の柱サボテン。
 基本種との違いは、花がややピンクがかる。6稜というのも違っているように思う。