サバンナ・アカシアの栽培方法
 
 
 以下は、我が家での栽培経験からまとめたものです。

発芽後〜定植

  • 発芽後は、徒長させないように、日光によく当てる。どんな植物でもそうですが、小さなうちは、土は乾燥させないようにする。
  • ピートモスを主体にした付属の播種用土&絵付き鉢では、環境が急変しやすく、根も発達しにくいので、本葉5枚程度になれば、1本づつにして定植する必要がある。比較的大きめの鉢(6号鉢程度)に移植する。
  • 定植する場合は、できるだけ根を切らないように、ていねいに扱う。どうしてもその後の成長が阻害される。

日照・栽培環境

  • サバンナでは陽射しをさえぎるものがないので、日光にはガンガンに当てる。一方で蒸れることは嫌うように思えるので、風通しのよいところで栽培する。

冬季の温度管理

  • 最低温度は10℃〜15℃程度で、これ以下の低温には耐えないと考えられる。よほど温暖な土地でない限り冬季は加温が必須。

灌水(水やり)

  • アフリカとは逆になるが、気温の問題から春〜秋を雨季・成長期とし、春〜秋には十分な灌水をする。春〜秋は、屋外・雨ざらしで栽培できる。
  • 冬は乾季として灌水を控える。ただし、サバンナアカシアは、自生地では、深く根を伸ばして(30mも)乾季でも地下水を吸い上げているともいわれる。したがって、冬季に断水させることは枯死を招く可能性がある。冬季は、15℃程度に加温し、控えめながらも、灌水をする必要がある
  • これは、ガーデニングの常識であるが、鉢皿に水を溜めてはいけない。屋外に置く場合は鉢皿は不要である。

植替え・用土

  • 根の発達は良くない。深いところに多少あるような感じで、鉢全体に回ることはない。
  • マメ科に近い植物は、移植を嫌うので、植替えをする場合は、そっと扱い根鉢をできる限り崩さないようにする
  • 培養土は、微酸性〜中性で通気排水の良いものと考えられるが、ごく普通のホームセンターの園芸用培養土なら問題ない。1〜2割程度、軽石を配合するとなお良い。
  • 鉢は通気性から、駄温鉢又は素焼鉢がよい。伸び伸びと育てるのなら、直根が発達するので深鉢が望ましい。テラコッタ鉢は見た目も含めてかなり良い(陶器のため重いので移動は大変だが・・)。
  • 鉢底には、1cm程度軽石を敷き、通気・排水を良くする。

施肥・肥料

  • 肥料は、本葉が5枚以上になってから、ハイポネックス等の液肥を1000倍に希釈して、春、秋の成長期(雨季)に、月2回を上限として与える。(移植後2週間以内には与えてはならない。)

樹姿の整え方・剪定

  • 剪定は、必ず葉のたくさんあるところで行なうことが必要。木化した部分で剪定すると枯れ込みが起きてその後「ぐず」る。樹姿を整える場合は、枝が必要な長さになった時に芽先を摘む(摘芯する)という方法が好ましい。
  • 放置すればどこまでも伸びるので、大温室をお持ちでないのなら冬季等も管理しやすい最終的な高さを決め、主幹がそこに達する少し前に芽先を摘んで側芽を伸ばす。側芽がある程度になったらまた芽先を摘む、これを繰り返すと樹姿が整う。
  • このアカシアは別名「アンブレラ・ツリー」といって、サバンナでは傘のように枝が横に張り出した姿が特徴的なので、鉢植えでもそういった姿が表現できるよう樹姿を整えていくことがクールと思う(下図を参照)。

病害虫

  • 春先に、温室内の風通しの悪いところでは、アブラムシの発生がみられた。屋外に移したところ、アブラムシは自然にいなくなった。(多分、ほかにおいしい植物がいっぱいあるからかも・・・)

 
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