■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

ピアノ・ソナタ ハ長調

K545

 ソナチネ・アルバムのなかにも収められているこの曲は、1788年6月26日に書きあげられた。この日は、また、モーツァルトのいわゆる三大交響曲の第1曲「変ホ長調」K543が完成した日でもある。このころの彼の手からは、こうした大作のほかに、わずかな金を目当ての舞曲などが数多く生み出されているが、このハ長調の小ソナタは、また、目的の違ったもので、モーツァルト自ら、作品目録のなかに記しているように、「初心者のための小ピアノ・ソナタ」として書きあげられたものである。そのような意図を初めからもっているため、曲調や構成もきわめて単純、簡素である。なお、この曲のフィナーレのロンドは、モーツァルト自身の編曲(?)によって、ヘ長調のソナタKAnh135(547a)の第2楽章として転用されている。

第1楽章 アレグロ ハ長調 4分の4拍子。ソナタ形式。
第2楽章 アンダンテ ト長調 4分の3拍子。3部形式。
第3楽章 ロンドアレグレット ハ長調 4分の2拍子。ロンド形式。