■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

歌曲「ひめごと」

K518

作曲年代 1787年5月20日、ウィーン。
演奏時間 約4分。

 歌曲の年の2作目は、「老婆」より2日後に成立した。若者と娘の恋の戯れを牧歌的なタッチで描いたヴァイセの詩は、もともと1759年の「戯詩集」のなかで発表されたが、モーツァルトは1772年の「小抒情詩集」からこの詩を見出したらしい。
 曲はへ長調、8分の6拍子で、きわめて簡素な有節形式をとり、最終句はリフレインとなっている。
〔歌詞大意〕ダメータスはクローエに一目ぼれし、自分の思いを彼女に眼差しで伝えようとする。彼女は頬を赤らめ、半ばそれがわかったようだ。彼は若く、彼女はきれいだ。もうそれ以上何もいうまい(第1節)。茂みの蔭の清らかな小川が、彼女を水浴びに誘う。彼はこっそりあとをつけ、暑い夏の日に彼女をしょっちゅう覗いたものだ。彼は若く、彼女はきれいだ。もうそれ以上何もいうまい(第4節)。