■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

演奏会用アリア「心配しなくともいいのです、愛する人よ」

K505

 1786年12月26日(自作品目録では27日)にウィーンで作曲された。「フィガロの結婚」のスザンナ役を演じたロンドン生まれのソプラノ歌手ナンシー・ストレースが、1787年はじめにロンドンにむけて出立することになったとき、モーツァルトはこの曲をはなむけとして贈ったのであった。
 1786年3月10日、おなじくウィーンで作曲されたテノールのためのロンドつきシェーナのロンド(K490)も、同じテクストのうえに作曲されたものである。これは、同月、ウィーンでおこなわれた歌劇「イドメネオ」の愛好家による上演のために書かれており、このオペラの第2幕第1場に置かれたが作詞者は不明である。
基本資料の所在 ベルリン国立図書館。

〔シェーナ〕アンダンティーノ4分の4拍子。「どうしてあなたが忘れられるでしょうか」のレチタティーヴォに始められる。
〔ロンド〕アンダンテ変ホ長調2分の2拍子。弱い前奏に始まるが、やがてアレグレットの部分となる。華麗なコロラトゥーラはない。