■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

ロンド ヘ長調

K494

 このロンドの自筆楽譜には、「クラヴィーアのみのための小ロンド」と書かれている。しかし出版に際して、「アレグロとアンダンテ」K533を第1・第2楽章とし、この曲をその第3楽章として1曲のソナタが構成された。前2楽章は、ロンドの2年後に書かれたのであるが、モーツァルト自身意図してこのロンドのために書いたといわれる。ただしそれを否定する説もある。実用楽譜のほとんどは1曲のソナタとして出版されている。
作曲年代 1786年6月10日。
基本資料の所在 自筆楽譜はニューヨーク、フェリックス・ザルツァー氏蔵。
出版 [全集]旧全集20(8)。

 アレグレット、ヘ長調、4分の4拍子。これは、作曲された時アンダンテであったが、初版でアレグレットに変えられた。ロンド本来の性格を出すためであろう。自筆楽譜では143−169小節のカデンツァ風な部分を欠いている。
 形式はロンド定型ではなく、呈示部入長調、展開部へ短調、再現部ヘ長調の3部構成をとっている。