■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

演奏会用アリア「男たちはいつでもつまみぐいしたがる」(警告)

K433(416c)

作曲年代 おそらく1783年、ウィーン。
演奏時間 約2分半。

 この曲は、元来オーボエとホルン各2本および弦楽器を伴奏とするバスのアリアとして作曲されたが、歌唱声部と低声部以外は未完に終り、今日では、モーツァルトの死後ミュラー(1767-1817)によって編曲されたピアノ伴奏で歌われることが多い。原曲は、1783年2月5日の書簡に「ぼくは今、自分のためにドイツ語オペラを作曲しています。それはゴルドーニの『2人の主人に一度に仕えると』で、第1幕はもうドイツ語訳もすみました」とあることから、そのオペラ用アリアではないかと考えられている。なお、最初期のピアノ伴奏による版以来、「警告」なるタイトルがつけられていることが多い。
 曲はへ長調、4分の2拍子で、いかにもオペラ・ブッファ風な軽妙な旋律で支配されている。音楽的には2節からなり、第2節にコーダが付されている。
〔歌詞大意〕男たちは1人にしておくといつでもつまみぐいしたがる。娘たちをつかまえるのはやさしいことだ。娘たちは新鮮な血をもっているし、つまみぐいはとにかくおいしい。だから父親たちよ、注意しなさい。可愛いくて若い娘たちは閉じ込めておきなさい。