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セレナーデ 第9番「ポスト・ホルン」付「2つの行進曲」ニ長調

K335(320a)

2つの行進曲 このセレナーデに属するものと考えられるのは「2つの行進曲」ニ長調K335(320a)である。これらの行進曲がこの「ポスト・ホルン・セレナーデ」の前後に演奏されるために作曲されたという確証はないが、編成その他からみて、一応そう考えられるのである。とすればこれらの2曲は1779年8月はじめに書かれたことになる。  第1曲は弦のほかオーボエ2、ホルン2、トランペット2の編成で書かれ、もう1曲のほうはオーボエの代りにフルートが2本入っている。 第1曲はテンポの指示を欠き、ニ長調、2分の2拍子である。付点つきのリズムが全曲を支配し、第1主題のほかにオーボエが吹奏する属調の第二主題が置かれている。短い展開部を挟み二つの主題が再現する。第2曲はマエストーソ・アッサイ、ニ長調、4分の2拍子。第1主題は第1曲と同様、分散和音でできており、付点つきリズムをもっている。後半の作りはかなり自由である。