■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

演奏会用アリア「不滅の神々よ私は求めはしない」

K316

 アロイージア・ウェーバーのために書きあげたアリアのひとつ。グルックの歌劇「アルチェステ」第1幕第2場にあるもので、ラニェーリ・デ・カルツァビージの作詞になるもの。1778年7月に作曲されたが、完成は翌1779年1月8日、ミュンヘンとなっている。アロイージアの歌唱技術を巧みに生かすように作られたこの作品を、モーツァルトは、彼女への手紙のなかで、自分のこの種の曲では最良のものと語っている。

〔レチタティーヴォ〕アンダンティーノ・ソステヌート・エ・ラングィード 4分の4拍子。テッサリアの民に呼びかけて、夫エアドメートスの近づく死を悲しむアルチェステのレチタティーヴォ「テッサリアのひとびとよ!」にはじまる。
〔アリア〕アンダンテ・ソステヌート・エ・カンタービレ ハ長調 4分の2拍子。比較的長い序奏に先だたれて歌いだされ、コロラトゥーラの活躍する転調的な部分を経て、ふたたびハ長調となり、アレグロ・アッサイ、4分の4拍子に変ってつづけられる。
歌詞の大意は、自分の苦しみや不幸に神々が慰めを与えてくれるように切々と祈るというものである。