■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

行進曲 ニ長調

K290

 ディヴェルティメントやセレナーデには開始の、または終曲としての行進曲が付加されることがあったが、これもそうした曲の1つである。
作曲の経過 ケッヒェルでは成立年代をK290と同じにしているが、新全集では1772年夏と推定している。
基本資料の所在 自筆譜(パリ音楽院図書館、マレルベ収集)。筆写譜(ベルリン図書館、プロイセン文化財 Mus.Ms.6 in:15348)。
出版 旧モーツァルト全集第10篇、第7番。新モーツァルト全集第4篇、第13作品群、第2巻。
演奏時間 4分20秒(ロンドン SLC-2239-43)。
楽器編成 K205(167A)と同じ。

 行進曲 ニ長調 4分の2拍子。8小節ごとに新しい動機が現れる、はっきりしない形式。主調−属調−主調の調構造は三部分形式を思わせなくもないが、その場合は各部分の大きさが問題となる。各フレーズは4小節の反復で8小節が単位となる(1回のみ、6小節がある)。フォルテとピアノの対比、弦と管の対照など単純ななかにも音響的な楽しみはある。