■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

セレナーデ 第4番 付「行進曲」ニ長調

K237(189c)

 K185(167a)に続いて初期のニ長調セレナーデ群の第2番。第3回のウィーン旅行から帰郷したモーツァルトは、緊張した内容の音楽から離れて特定の機会のためや、あるいはそうでない娯楽音楽を多く作曲するようになったがおそらくこの曲もそうした時期に書かれたものと思われる。モーツァルトの娯楽音楽はほとんどの場合、ある決った機会のために作曲されているが、この作品は〈フィナール・ムジーク〉(K185(167a)参照)として注文された可能性はあるものの詳細は判明していない。K185(167a)からK239に至るセレナーデではコンチェルタントな要素を強く前面に出した作風が注目されるが、この場合もそれが顕著にみられる。なお室内での「シンフォニア」として奏される場合には、第1、第6、第7、第8楽章が抜粋されたと考えられる(K204(213a)参照)。
作曲の時期 セレナーデに付随する行進曲は1774年夏。セレナーデはおそらく1774年8月、ザルツブルクにて。
基本資料の所在 「行進曲」はパリ、フランス研究所図書館。
出版 新モーツァルト全集第4篇、第12作品群、第3巻。
演奏時間 44分。
楽器編成 オーボエ(フルート)2、ファゴット、ホルン2、トランペット2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バス。

行進曲 ニ長調 4分の2拍子。2つの主題をもつソナタ形式。展開部は経過句のモティーフで形成されている。