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弦楽四重奏曲 第9番 イ長調

K169

 〈ウィーン四重奏曲〉の第2曲。対位法への関心をほとんど示しておらず、意欲的な第1曲に比べると、温和なやや保守的なスタイルでまとめられている。第2楽章がイタリア・オペラ風に、第4楽章がフランス風ロンドで書かれていることから、むしろ意識的にハイドンとは異なる方向をねらった作品とみることもできよう。
作曲年代 1773年8月(自筆譜への記入)。
基本資料の所在 自筆譜はベルリン国立図書館所蔵。
出版 〔初版〕1801年、オッフェンバッハのJ・アンドレより「作品94の2」として。〔全集〕旧モーツァルト全集第14篇、第9番。新モーツァルト全集第8篇、第20作品群、第1部門、第1巻。
演奏時間 約15分。

第1楽章 モルト・アレグロ イ長調 4分の3拍子。ソナタ形式。
第2楽章 アンダンテ イ長調 4分の2拍子。ソナタ形式(二部形式)。この楽章は、旋律ばかりか構成法もオペラ的であり、オペラの1場面をソナタ形式にまとめた楽章といえる。
第3楽章 メヌエット イ長調 4分の3拍子。
第4楽章 ロンド−アレグロ イ長調 4分の2拍子。オクターヴ跳躍に始まるおどけたロンド主題が4現するフランス風の単純なロンド・フィナーレ。