■モーツァルト作品解説■    [HOME]   [年代別目次]

ディヴェルティメント 変ホ長調

K166(159d)

 K186と大きな点で一致することはK186の項で述べた。しかし、この作品の方が協奏的な響きが強い。つまり、ファゴットの伴奏で、イングリッシュ・ホルンの3度重ねのデュエット、あるいは、オーボエとイングリッシュ・ホルンのデュエット(これが独奏楽器群)と、全奏の対照が随所に見られる。また、小さな部分での強弱の交換なども、音響的対照を高めている。
作曲の経過 自筆譜(現在は紛失)には、1773年3月24日、ザルツブルクの記述がある。ケッヒェル第6版によれば、これもまた、ミラノの後援者との契約で書かれた。
基本資料の所在 自筆譜(以前は、ベルリン国立図書館、プロイセン文化財の中にあったが、戦後紛失)。筆写譜(ベルリン国立図書館、プロイセン文化財 Mus.Ms.15312)。
出版 旧モーツァルト全集第9篇、第17番。新モーツァルト全集第4篇、第12作品群、第2巻。
演奏時間 12分5秒(ロンドンSLC 2278-82)。
楽器編成 オーボエ2、クラリネット2、イングリッシュ・ホルン2、ホルン2〔コルニ・ダ・カッチァ(Dis管)2〕、ファゴット2。

第1楽章 アレグロ 変ホ長調 4分の4拍子。二部分形式で2つの主題をもつ。
第2楽章 メヌエット 変ホ長調 4分の3拍子。
第3楽章 アンダンテ・グラツィオーソ 変ロ長調 4分の2拍子。3部分リード形式。
第4楽章 アダージョ 変ホ長調 4分の3拍子 2度と5度の和音の交換。
第5楽章 アレグロ 変ホ長調 4分の2拍子。A-B-A-C-A(+コーダ)のロンド形式。