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弦楽四重奏曲 第7番 変ホ長調

K160(159a)

 〈ミラノ四重奏曲〉を締めくくるこの第6曲は、急・緩・急の標準的なシンフォニア形式で書かれ、内容的にも、前作を補うかのようにディヴェルティメント的な平明さに戻っている。自筆譜には最初からソロ編成が書きこまれているが、とくに両端楽章では響きの面でもオーケストラ的な傾向が強くあらわれている。
作曲年代 1773年の初め、ミラノで(推定。なお、ザルツブルク色の濃い第3楽章については、ヴィゼヴァとサン=フォアは帰郷後の作曲、一方アインシュタインは、やはりザルツブルク的な「ディヴェルティメント」変ロ長調K186(159b)がミラノで書かれていることから滞在中の作曲と推定している)。
基本資料の所在 自筆譜はベルリン国立図書館所蔵。
出版 〔初版〕1792年、ウィーンのアルタリア社。〔全集〕旧モーツァルト全集第14篇、第7番。新モーツァルト全集第8篇、第20作品群、第1部門、第1巻。
演奏時間 約11分。

第1楽章 アレグロ(レオポルトによる) 変ホ長調 4分の4拍子。第1曲と同じく反復を省いたソナタ形式で書かれ、ブッフォ的音調を混えた明るい響きでまとめられている。
第2楽章 ウン・ポーコ・アダージョ(レオポルトによる) 変イ長調 4分の3拍子。ソナタ形式(二部形式)。この楽章は室内楽的に緻密に書かれており、4つの楽器の響きの融け合いが美しい。
第3楽章 プレスト 変ホ長調 4分の2拍子。ソナタ形式。