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弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調

K159

 〈ミラノ四重奏曲〉の第5曲。緩・急・急(ロンド)という楽章構成はディヴェルティメント的であるが、充実したソナタ形式によるト短調の第2楽章を中心に、短調作品と呼びたいほどの緊張した表現が追求されている。内面的な興奮にみちたこの楽章は、1773年の〈シュトゥルム・ウント・ドランク〉的傑作、交響曲「ト短調」K183四重奏曲「ニ短調」K173の直接の先駆といえるだろう。なお、この作品も自筆譜では弦楽オーケストラが指示されている。
作曲年代 1773年のはじめ、ミラノで(推定)。
基本資料の所在 自筆譜はベルリン国立図書館所蔵。
出版 旧モーツァルト全集第14篇、第6番。新モーツァルト全集第8篇、第20作品群、第1部門、第1巻。
演奏時間 約13分。

第1楽章 アンダンテ(レオポルトによる) 変ロ長調 2分の2拍子。ソナタ形式。
第2楽章 アレグロ(レオポルトによる) ト短調 4分の3拍子。ソナタ形式。モーツァルト初の短調で書かれたソナタ・アレグロ楽章である。
第3楽章 ロンド アレグロ・グラツィオーソ(レオポルトによる)変ロ長調、4分の2拍子。8小節の民謡風の主題による簡略なロンド形式で書かれている。